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梅雨の季節は恋の時間

CAST松田 美優松田 美優

作者:紗江

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2025.06.10

――梅雨の季節は、恋の時間・・・





君に私の想いは届きましたか? ――









*・*・・・*・・・*・*





やほーっ!





私は、現役女子高校生、
ミユウです!





私には、
後悔していることがある。





でももう、それは届かない・・・





だって、君は
空の彼方にいるんだからね・・・





でも、私の友達、
シャノンからこんなことを聞いて、
ちょっと希望が差した。















・・・・・ ある日 。・・・・・





シャノン「ミユウ!
いまから話す話、聞きたい?」





ミユウ「え?」





シャノン「リョウスケくんにも
届くような・・・、そんな話」





ミユウ「え! なになに!?
聞きたい!」





そう、私が恋した彼は、
リョウスケ。





でも、リョウスケは、
1年前の交通事故で突然、
私の前からいなくなった。





私は、告白もできてなかった。





すっごく後悔した。





だから、シャノンの話は聞きたい。





シャノン「じゃあ、話すよ。
―――もし、なにか後悔していることが
あるなら、これを実践してみて」





シャノン「梅雨の季節には、雨の神が来て、
雨を降らせる。
だけど、梅雨の季節には、恋の神も
おとずれるんだって。
その恋の神に、恋についての
後悔していることを話すと、
1回だけ、叶わせてくれる」





シャノン「でも、雷が鳴ってないと、
恋の神は現れない――――」





ミユウ「それ、本当なの・・・?」





シャノン「本で読んだの。でも・・・
私もやったことないから
やってみないとわからない」





ミユウ「・・・・私、やってみよっかな!
リョウスケに後悔したこと、伝えたい」





シャノン「うんっ!」















・・・・・。 6月 。・・・・・





梅雨の季節になりました。





朝、起きると、
雨が滝のように降っていた。





ミユウ「雷・・・・
鳴ってないなぁ・・・・」





お母さん「ミユウー! ご飯よー」





ミユウ「はーい!」





私がご飯を食べはじめると、
雷が鳴りだした。





『ゴロゴロゴロ・・・ピカッ!』





お母さん「今日は、雨ねぇ・・・
ミユウも今日は休みなんだから、
部屋にいなさいよ」





ミユウ「今日ね、
出かけなきゃいけないから・・・」





お母さん「あら、そう。
気をつけてね」





私がご飯を食べ終わっても、
雷は鳴ってる。





ミユウ「よし、今がチャンスかも」





ミユウ「お母さん!
私、出かけてくる!」





お母さん「はーい」















・・・・・。 外 。・・・・・





ミユウ「よっし!
・・・・恋の神、出てきて!」





『お呼びですか・・・・?』





ミユウ「はい! 呼んでます!」





『恋について、
後悔していますか・・・?』





ミユウ「はい・・・」





『なら、それをわたくしに
おっしゃいなさい』





ミユウ「リョウスケに告白したいです・・・
リョウスケ・・・、私が告白する前に、
いなくなっちゃったんです・・・・
リョウスケと、もう1度、話をしたい。
自分の気もちを伝えたいんです・・・!」





『それが、
あなたの望みですか・・・?』





ミユウ「はいっ・・・!」





『では、リョウスケ様を
ここにお呼びします』





本当に、リョウスケが
ここに来るの・・・?





ていうか、本当に
恋の神に会えたの?
・・・私・・・





『どうぞ。
ただし、2人が話せるのは
5分間と決まっております。
その間に、したいことをしてください』





ミユウ「5分・・・・」





リョウスケ「ミユウ・・・?」





ミユウ「え・・・!
わかるの・・・?」





リョウスケ「わかるに決まってる!
ずっと、想っていたからな!」





ミユウ「え・・・?
どういうこと・・・?」





リョウスケ「・・・・ずっと好きだったよ」





ミユウ「・・・・え・・・うそ・・・」





リョウスケ「俺、死にたくなかった・・・
皆と、もっと遊んでいたかったよ・・・
ミユウを、好きでいられないのが
嫌だった・・・」





ミユウ「・・・私もね・・・、」





やばい。





泣いて、声が震える。





ミユウ「私も・・・、
好きだった・・・
リョウスケ・・・・
大好きだったよ・・・」





リョウスケ「あーあ・・・
俺が、死んでなければ・・・・、
ミユウを幸せにできたのに・・・」





ミユウ「私も、リョウスケに
幸せにしてほしかった。
でも、しょうがないよ・・・
リョウスケのせいじゃないもん・・・・」





リョウスケ「ミユウも、
俺よりいいやつと幸せになれ!
ずっと俺は、上から
見守ってるからよ!」





ミユウ「うんっ!」





リョウスケ「ごめんな・・・
幸せにできなくて・・・」





ミユウ「ううん、全然!
こうやって、
また話せてうれしかった!」





リョウスケ「俺も!
・・・・・あっ!」





ミユウ「?」





リョウスケ「これ。
また会えたら渡そうと
思ってんだ」





ミユウ「ストラップ・・・・」





リョウスケ「俺と、おそろだぜっ!」





ミユウ「うれしい!
ありがとう!」





リョウスケ「いやいや!」





すると・・・





『5分、経過しました』





ミユウ「え・・・!
もう5分・・・!?」





リョウスケ「早えーな・・・」





『よろしいですか・・・?
では、リョウスケ様を戻しますよ』





リョウスケ「またな! ミユウ!」





ミユウ「うんっ! またっ!
ばいばい!」





『ヒルルルルル・・・・』















・・・・・。 5分後 。・・・・・





私は、ベットの上で眠ってた。





ミユウ「え・・・? 夢・・・?」





いや、夢じゃない・・・





だって、手にはしっかり
あのストラップを握っていた。





リョウスケに会えて
よかったよ・・・・





空は、虹がかかった
青空だった。





これも、
リョウスケからのお礼・・・
かな・・・?







*END*

この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。また、掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。

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