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私でいいの?

CAST松田 美優松田 美優

作者:コリラックマ

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2025.04.11

ピピピッ、ピピピッ





んー、うるさい・・・
あと5分・・・
むにゃむにゃ・・・





「おーい! ミユウ、
遅刻するぞ~」





ほわ~、
よく寝た~・・・





ってヤバい!
遅刻する~。





あっ!
制服に着替えなきゃ!





うわ寝癖ひどっ。





あっ、申し遅れました。
高校1年生の
松田ミユウです。





いま、最大のピンチに
襲われています・・・





タッタッタ・・・





「あら、
ミユウちゃんおはよう。
はい、お弁当」





「ありがとうございます!
じゃあ、行ってきまーす」





コギコギ・・・
ヤバいヤバいヤバい~!
遅刻する~!





ガラガラッ!
ふう~、間に合った~。





「あっ、ミユウ!
おっは~、
リボン曲がってるよ~笑」





この子は親友のシャノン。





「シャノンっ! おはよう~、
あっ本当だ、ありがとう~」





「どういたまして~」





ミユウ「あっ、
数学の教科書忘れた!」





シャノン「だったら隣のクラスの
イルマに貸してもらえば?」





ミユウ「あっそうか!
その手があったか!」





ミユウ「ちょっと行ってくる~」





ガラガラッ





ミユウ「失礼します。あっイルマ~」





イルマ「おっ、ミユウ、どうした?
忘れ物とか?」





ミユウ「うっ、ばれた・・・
数学の教科書貸してくれる?」





イルマ「ちょっと待ってて・・・
ハイよっ」





ミユウ「ありがとう、
すぐ返すね!」





ガラガラ・・・





イルマ「まったく、ミユウは
相変わらずだな。クスクス笑」





他女「(じーっ)あやしい・・・」





トコトコ・・・





はぁ~助かった~。
これで安心~。





他女「ちょっとあなたっ!」





ミユウ「はい、なんでしょうか・・・」





他女「名前は?
さっきイルマと話してた子だよね~」





ミユウ「えっと・・・
松田ミユウです」





他女「気軽にイルマに
近づかないでくれる~?」





ミユウ「でも、私とイルマは
幼なじみで仲いいし、
気軽になんて・・・」





他女「関係ない、
私たちはイルマが好きなの、
そんな地味な子が近づいたら
イルマの印象、だいなし~」





ミユウ「でも」





他女「でもじゃない、
分かったら私の前から消えて」





ガラガラ・・・





シャノン「あっ、
ミユウ遅かったね~、
なにかあった?」





ミユウ「ううん、
なにもなかったよ・・・」





シャノン「・・・、ミユウ?」





あっそうだ、
皆には言ってなかったね。





実は、私とイルマは
一緒に暮らしてるの。





理由は、うちの親は
海外で働いているの。





それで、うちの親は
私を幼なじみのイルマの家に
預けさせた。





でも、高校卒業までには
帰ってくるよ。





このことが、
さっきの女子たちにばれたら
大変だ・・・

















**********************





放課後・・・





ミユウ「はぁ~っ」





シャノン「だいじょうぶ?
今日用事があるから
先に帰るね」





ミユウ「うん、ありがとう、
じゃあね」





さあ私も帰ろう・・・
ガラガラ・・・





イルマ「あっ、ミユウ、いま帰るところ?
一緒に帰ろうぜ」





ミユウ(チラッ)





他女(じーっ)





ミユウ「ごめん、1人で帰るね・・・」





イルマ「あっ、おい」





他女(クスクス笑)





イルマ(ん? もしかして、
あいつらに何か言われたのか?)





コギコギ・・・





ミユウ「一緒に帰りたかったな・・・」





グスン泣





イルマ「ミユウ~、待って、」





ミユウ「イルマ!」





イルマ「ハアハア、
お前こぐの速すぎ」





ミユウ「ごめん・・・」





イルマ「みゆ・・・
お前泣いてたの?
なんで頼んないんだよ!」





ミユウ「イルマに言えるわけ
ないじゃん・・・」





イルマ「なんでだよ! 頼れよ!
俺じゃ不安かよ!」





ミユウ「もうほっといて!」





がちゃ





ミユウ「ただいま~」





イルマ母「あらおかえり、
ミユウちゃんお風呂
溜まってるからね」





ミユウ「ありがとうございます」





はぁ~、さっぱりした~。





イルマ「ただいま~、あっ・・・」





ミユウ「・・・・・」





トコトコ。















** 自分の部屋 **





ミユウ「どうしよう、気まずい・・・
このまま続くのかな・・・」





ミユウ「だって、私、
イルマのことが好きなんだもん・・・
仲よくいたい・・・」





どうか神様、明日はイルマと
仲よくなれますように・・・

















** 翌日 **





シャノン「あっミユウ、おっは~」





ミユウ「おはよう、めずらしいね、
下駄箱であうなんて」





カチャ





ミユウ「ん? 手紙?」





――――――――――――
―――――――
 今日の朝 8時10分に
 校庭を見てください。
―――――――
―――――――――――――





ミユウ「今は8時5分・・・
シャノン急ご!」





シャノン「えっ、どうした!」





ガラガラ





いま8時8分・・・9分・・・
10分!





タッタッタ・・・





えっ、うそ!





シャノン「ミユウ、あれって・・・」





ミユウ「イルマ! なんか書いてる、
え~っと・・・」





――――――――――――――――――――――
―――――――
俺はミユウが好きだ!
ミユウの悲しむ顔を見るの俺だって悲しい、

俺はミユウを一生守る、だから頼って!

もう幼なじみの関係はやめて恋人同士になろう!
―――――――
――――――――――――――――――――――





タッタッタ・・・





シャノン「あっミユウ!」





ハアハア・・・





ミユウ「イルマ!」





イルマ「ミユウ!」





ミユウ「なにやってるの、
校庭の真ん中で」





イルマ「俺、決めたんだ、
ミユウを守るって」





ミユウ「なにも、
校庭じゃなくたって」





イルマ「ミユウ、
俺のクラスの女子に
いじめられてただろ?」





ミユウ「でも」





イルマ「約束してもらった。
もうミユウをいじめるなって」





ミユウ「えっ」





イルマ「だから俺は、お前を一生守る、
どんなときでも、俺が嫌われたって」





ミユウ「イルマ・・・ありがとう!」





イルマ「俺の彼女に
なってくれますか?」





ミユウ「はい・・・」





ギュ・・・





これからもずっと守ってね・・・







*END*

この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。また、掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。

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