ツンデレ生徒会長と校則変えたいＪＫ

CAST吉本麗南

作者：まるぱん

2024.12.17

リョウ「おはようございます」

ミアン「おはざいます」

ルミ「おはようございます」

テルノスケ「おざす」

ナツ「おはようございます」

ミサキ「ちーっす」

いつもの朝の風景。

生徒会のあいさつ運動。

レイナ「おはようございます」

リョウ「おはよう、吉本」

生徒会長、リョウ先輩は
なぜかあたしにだけ
個別にあいさつしてくるんです。

今日も、ルミに
ニヤニヤされる。

でも、ルミだって
ナツ先輩とリョウ先輩に
はさまれてるから、
あたしもニヤニヤを返す。

ルミ「生徒会長、レイナのこと
好きなんじゃない？」

レイナ「まさかー。
そんなことないでしょ！」

＊　‐‐‐　＊　‐‐‐　＊

ある日。

やばっ！
始業まであと１分しかない！
遅刻しそう！

間にあわないかもしれない！

校門も閉まってる！
どうしよう！

よーし、こんなときは・・・

ピョンッ、タンッ、クルッ、スタッ、
と、前方倒立回転を生かした技で
校門を乗りこえちゃえ！

ピョンッ、タンッ、クルッ、・・・

「スタッ」が来ない！

どうして!?

ドサッ

レイナ「きゃあああ!?」

リョウ「!?」

レイナ「ごめんなさい！
ケガ、ないですか!?」

リョウ「ああ、大丈夫だ。（吉本!?）
遅刻するなよ。
あと、校門を乗りこえるのは
あぶないから、するなよ」

レイナ「はい！」

教室にかけこむと、
ルミが満面の笑み（ニヤニヤ？）で
出むかえてくれた（待ちかまえていた？）。

ルミ「あのクールな生徒会長が
レイナに親身になってた！
これはもう、脈アリでしょ！」

レイナ「えー？
そうなのかなー」

＊　‐‐‐　＊　‐‐‐　＊

休憩時間。

コンコン。

私は、生徒会室の扉を
ノックした。

リョウ「はい」

リョウ先輩がおごそかに
返事をかえした。

レイナ「失礼します」

リョウ（この声は・・・吉本!?）

あたしは、リョウ先輩のところへ
歩みよった。

制服のポケットから
ばんそうこうを取り出して、
朝、あたしがリョウ先輩のことを
つぶしてしまい、血が出ていた
先輩のうでに貼る。

リョウ「!?」

レイナ「朝、リョウ先輩のことを
つぶしてしまって、
リョウ先輩のうでから血が出てるのに
気づいたんです。
だから、手あてしなきゃって思いまして」

リョウ（『リョウ先輩』って
いっぱい呼んでくれた！）

レイナ「それでは。
失礼しま・・・」

リョウ「待て」

レイナ「どうしたんですか？」

リョウ「吉本のことが好きだ！」

マジー!?

リョウ「知ってたか？
生徒会の朝のあいさつ運動で、
まじめにあいさつしてくれるのって、
吉本ぐらいなんだぞ？」

軽いあいさつの人、多かったよね。

リョウ「太陽のようにまぶしい
吉本の笑顔に惚れた！
付きあってほしい！」

やっぱ、ルミのカンは
当たってたー！

レイナ「よろしくお願いします」

ルミが「好きなんじゃなーい？」
って、めっちゃ言ってくるから、
正直、あたしも意識してた・・・（照）

リョウ「!!」

レイナ「でも、『吉本』じゃなくて、
『レイナ』って呼んでください！」

リョウ（『レイナ』って
呼んでいい!?）

レイナ「あと、あの・・・
校則、紅茶も範囲内にして
もらえない、ですか・・・？」

リョウ「ダメだ」

レイナ「!?」

リョウ「と、これまでなら
言うだろうが、
考えてみないこともない」

レイナ「素直じゃないですねー。
ツンデレですかー？」

リョウ「・・・そう、かもしれないな」

レイナ「まあ、紅茶の件は
よろしくお願いしますね」

教室に戻って
ルミに報告すると・・・

ルミ「意識してたのかー（笑）
やっぱ、あたしのカン、
当たってたでしょ？」

吉本レイナ、高校１年生。

２つ年上の、
猫みたいなツンデレの
彼氏ができました！

＊ｅｎｄ＊