この想いを乗せて

CAST吉本 麗南吉本 麗南

作者:れな

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2024.09.22

私は、吉本麗南。
ニコラ学園に通ってる。





そして、
今は夏休み。





まだまだ夏休みに入って
1週間しか
経っていないけれど、
私は早く学校に行きたくて
仕方がない。





その理由は、
好きな人がいるから。





相手は、犬飼太陽。





バスケが得意で
面白いので、
女の子に人気だ。





私と太陽は
出会って4年目。





中学校の時
同じクラスになったけど、
高校に入って
違うクラスになって、
しばらく話してなかった。





でも、去年、私が
重い荷物を持っていると
助けてくれて、





そこからどんどん
話すようになって
好きになった。





今年は同じクラスで
よく話すし、
毎日会えるのが楽しみで
学校に行っていた。





だから、夏休みの間
1ヶ月くらい会えないのは
私にとっては拷問のように
辛かった。





「めんどくさいなー、
夏期講習」





今日は、学校で行われる
夏期講習。





申し込んだ人のみだから、
本当は行かないはずだったのに、
お母さんが勝手に申し込んだ。





うだるような暑さの中、
私は、ため息をつく。





ふと、ドリブルの音がして、
顔を上げる。





そこには、学校の校庭で
バスケをしている太陽がいたのだ。





私は思わず近寄った。





「太陽!」





「よう、麗南!
どうした?」





「夏期講習で、
通っただけだよ!」





いつも通りの会話だけど、
会えてうれしくてたまらない。





私はニヤけるのを我慢しながら、
色んなことを話した。





宿題のこと、部活のこと、
旅行のこと。





どれも当たり前の会話だけど、
うれしかった。





「ねぇ、太陽。
また来ていい?」





「いいよ!
俺も1人は嫌だし」





その言葉がうれしくて、
舞い上がってしまいそうだ。





それから私は
2日に1回の頻度で
太陽に会いに行った。





そして、今日は
夏休み最終日。





早いなーなんて
思っていたけど、
また毎日太陽に会えると
思うと楽しみだ。





「太陽、今日も来たよー」





「麗南、話したいことが
あるんだ・・・」





太陽は、顔を真っ赤にして
そう言った。





「いいけど・・・」





「俺、麗南のことが好きです!
付き合ってください!」





「え!?」





まさかのまさかだ。





両想いってことだ。





私はうれしさのあまり、
泣いてしまった。





「え? 麗南?
なんで泣いてるの?
ごめん」





「太陽ぉー!
いいよ、付き合いたい!
うちも太陽のこと好きだった!
よろしくねー!」







*end*

※掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。

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