迷い道

CAST吉本麗南

作者：ゆりな

2023.11.07

こんにちは。
私は中３のレイナっていいます。

今通ってる学校に転校して１か月！
まだわからないことがいっぱい！

性格？　そうだなぁ、
どちらかといえば
おとなしい方だと思います・・・

恋とかも
もちろんしたことないし、
だいたい恋って何？

友達いわく、
「ドキドキすることだよ！」
とかいってたけど・・・

って、ヤバい！
学校遅刻するーー！

ふーまにあった・・・

ミオコ「あんたまた
遅刻ギリギリなの～？
きをつけなよーー」

レイナ「うるさいーー
朝起きられないんだもん、
いいでしょ」

これは私の親友のミオコ！
チョウ優しいし、
頼れる女の子なんだーー。

ミオコ「レイナ、
何ボーッとしてんの!?
授業はじまるよ！」

レイナ「はいはーい！
わかりましたよぅ」

・＊。・　授業終了　・。＊・

レイナ「つかれたーー
ミオコ、一緒に帰ろう～」

ミオコ「ごめんーー
今日うち塾なの！
明日かえろ！」

レイナ「えーー
・・・わかった」

・＊。・　帰り道　・。＊・

どうしよ・・・
うちほんとに
方向音痴なんだよね・・・

転校してまだ１か月くらいしか
登下校してないし、
絶対まようよ～。

とりあえず落ち着いて、
普通にしてたら迷わないって！

・・・・・
ここ、ドコ？

早速まよっちゃったよーー。

どうしよう。
携帯は・・・？

そんなぁ、電源切れ!?

ど、ど、どうやって帰ろう？
もう最悪だよ・・・

タイヨウ「吉本？
なにしてんだよ、
こんなところで？」

レイナ「!?　タイヨウ？」

タイヨウっていうのは
クラスメイト。

今まで話をしたこともないし、
どうして名前しってるんだろう・・・？

レイナ「いや・・・
道に迷っちゃって・・・」

タイヨウ「まじか！　家、どこ？」

レイナ「めっちゃでかい
デパートのすぐそば」

タイヨウ「ああ、あそこか。
そこまでだったら・・・
おくっっていくけど」

レイナ「え!?　いや、でもさぁ・・・」

タイヨウ「まよってんだろ？
送るって。ついてこい」

レイナ「あ、ちょっとまって～」

うそ～、タイヨウって
こんなに優しかったんだ。

・・・でも男子と２人きりって・・・
どう話しかければいいんだろ？

レイナ「あああ～、
きょう、今日は
いいてんきだねぇ！」

タイヨウ「雨なのに？」

レイナ「えぇ!?　ほんとだ・・・」

ひえーー何言ってんだ、私・・・
もう最悪！

タイヨウ「プっ！
吉本って意外に面白いんだな！
ほら、デパートついたぞ。
ここからは帰れるか？」

レイナ「うん！　あ、ありがとね！」

タイヨウ「別に～・・・
いつでも迷っていいからな」

レイナ「え？　なんかいった？」

って、タイヨウどこいった？
逃げ足早いな～。

ん？
なんか心臓の鼓動が
はやくなってる・・・

ま、まさか・・・
いや、そんなはずないよね。
恋なんてしてないよね。

★。。・☆。。★。。・☆。。・★。。・☆。。★。。・☆。。★

もう朝か・・・

タイヨウ「まだ起きるなよ。
レイナ、しってるか？
お姫様は、王子様のキスで
めざめるんだぜ」

レイナ「!!」

ひひゃぁぁぁああ！

ゆ、夢か・・・
なんでこんな夢を・・・

って、また遅刻するーー。

ミオコ「おっそーい！
んもぉーー、
今日はなんでこんな遅いのさ？」

レイナ「じつは・・・」

ミオコ「えええー！
そんな夢見たの？
ねぇねぇ！　それって
『恋』じゃない？」

レイナ「や、やっぱ
そうなのかなぁ・・・」

ミオコ「そうだよ!!
つ、ついにレイナも恋かぁ・・・
ねぇ！　思い切って
告白しちゃいなよ!!!」

レイナ「無理だよ!!　無理無理！」

ミオコ「でも言わなきゃ！
はじまんないよ！
しかもタイヨウ人気だから
とられちゃうかもよ～」

レイナ「え!?　それは、、困る！
で、でもなぁ・・・
よし！　いうか！」

ミオコ「よし！
レイナ頑張って！
で、どこでいうの？」

レイナ「迷い道で！」

ミオコ「迷い道!?　なにそれ？」

レイナ「ひ・み・つ！」

・＊。・　授業終了　・。＊・

タイヨウはまだかな・・・

もう、ほんっとうに
緊張するよ・・・

よし、１回深呼吸。
スゥーーーーハァーーーーー

タイヨウ「吉本じゃん、
また迷ったのかよ？」

き、きたぁーーー

レイナ「ううん、ちがうの。
今日は、言いたいことがあって・・・」

タイヨウ「え？」

レイナ「私・・・
タイヨウのことが
好きになっちゃったの!!!
・・・だから・・・」

タイヨウ「ちぇ！
先こされちゃったな」

レイナ「ええ!?」

タイヨウ「俺も好きになっちゃったんだよ。
その・・・だからつきあたい・・・・
吉本・・・いや、レイナと」

レイナ「タイヨウ・・・」

こうして私が迷い道で手に入れたのが、
「恋」と、「彼氏」というものでした！

・ＥＮＤ・

＊ニコ学名作リバイバル＊
この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。