私のお願い聞いてくれる？

CAST吉本麗南

作者：ぴーこ＆なーこ

2023.02.09

やっほー！
うち、吉本レイナ。

うち、なんと！

ちょーちょーイケメンの彼氏が
できちゃった！

レイナ「ユアン～！」

この人がうちの彼氏！

ユアン「レイナ。おはよー」

かっこよすぎるよぉ～///

レイナ「ねぇ。ユアン。
毎日さ、放課後・・・
放課後デートしたいなぁって。
思ってぇ・・・」

そう。
この言葉を言ったのには
理由がある。

うち、１年前に
がんになっちゃったの。

でも何とか手術をして
治まっている。

でも時々頭痛がきたりする。

―――　６ヶ月前　―――

ユアン「吉本。
俺、お前のコト好きになった。
吉本が１番可愛いと思う。
だから付き合って・・・下さい」

レイナ「うん。でも・・・」

ユアン「ん？」

レイナ「ううん。
何でもない・・・。
これからもよろしくね！」

この時、うちは
がんのことを言えなかった。

お医者さんから
１年前にこう言われた。

医「れいなさん。
今、あなたは簡単な手術で
がんは治まっているけど
頭痛がきたりすると、
がんが体にひろまってきている証拠です。
頭痛がきたら病院にすぐ来た方が
命は長くもちますよ」

それからうちは頭痛がきたら
ユアンにばれないように
病院に行っている。

うちの心の中は、
ユアンのことでいっぱいだった。

ユアン・・・

がんのコト知ったら
どんな反応するのかな・・・。

放課後デートのことは
ユアンは快くＯＫしてくれた。

やっぱり優しいなぁ・・・。

★☆。。・　放課後デート　★☆。。・

レイナ「ユアン・・・好き・・・。
大好き」

突然口からこんな言葉が
出てしまった///

なにやってんだよぉーうち！
バカバカバカ～。

ユアン「俺も好きだよ。大好き」

ＣＨＵ

人が見ているのにも関わらず
ユアンはうちにキスをした。

もぉ～

もっと大好きになっちゃうよぉ～。

――★☆。。・★☆。。・――

放課後デートが終わって
家に帰ったら頭痛がきた。

うちは病院に行った。

医「れいなさん。あなたの体に
がんがひろまってきています。
入院しないといけません」

ついにお医者さんから
入院を告げられた。

ピロリリン♪

ユアンからだ。

《れいな。どうしたのか？
今日学校だぞ？》

《うん。
きついから今日は休むよ》

うそついちゃった。

好きな人にうそつくとか
うちサイテー・・・。

ユアンから
「お見舞いに行こうか？」って
聞かれたけど、

風邪うつしたくないからと言って、
お見舞いには来てもらってない。

そしてうちは、お医者さんに
余命１週間と告げられた。

もちろんユアンには
言わなかった。

悲しい思いさせたくない・・・。

★☆。。・★☆。。・★☆。。・

そしてうちは
息を引き取った。。

ピロリンリン♪

うちは最後に、
《ユアン。
うそついてゴメン。さよなら》
とＬＩＮＥを送った。

それからユアンが
病院にきた。

ユアン「レイナ？」

レイナ「・・・・・・」

ユアン「何で？
どうして何にも
言わなかったんだよ！」

レイナ「・・・・・・・・・・・・」

ユアン「レイナ～～～!!」

母「あなた、ユアン君？」

ユアン「はい・・・」

母「あたし、レイナの母親です・・・」

ユアン「ああ。こんにちは・・・」

母「ユアン君・・・
これレイナからよ・・・」

ユアン「レイナから?!」

―――――――――――――――――――――――――
ユアンへ

今まで嘘ついててゴメンね？
悲しい思いさせたくなくて・・・。
嘘ついてた。

あの時急に大好きって言っちゃってゴメンね。
あとユアンといられるのが少しなんだって思うと
つい、出ちゃって///

言い返してくれた時嬉しかった。
わがままなうちのコト
好きになってくれてありがとね。
わがままなんだけど、
これがうちからの最後のお願いになるけど
私のお願い聞いてくれる？

うちは、いつもユアンを空から見てます。
ユアンの笑顔で私を元気にさせて下さい。

ユアン・・・いつもありがとう。
ユアンが誰よりも大好きです。
最高の彼氏だったよ。
ユアンもうちより素敵な彼女さんを見つけて
幸せになってね。

大好き。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　レイナ
―――――――――――――――――――――――――

ユアン「レ・・・イナ・・・」

ユアンは泣いた。

ユアンがこんなに泣いてるとこ
初めてみたよ・・・。

ユアンの涙は
私の手紙の返事をしているように
見えた。

母「ユアン君・・・
あなたが泣いたら
レイナも悲しむわよ」

ユアン「はい・・・」

ユアンは涙をふいた。

ユアンはレイナに向かって、

ユアン「レイナ。
俺の最高の彼女だったよ。
俺もレイナが大好きだ！」

れいなの目から涙が出た。

――――　２年後　――――

「ユアン君！　好きです。
付き合って下さい！」

ユアン「ゴメン。
好きな人がいるんだ」

レイナ・・・
俺はお前を待ってるぞ。

☆ＥＮＤ☆
＊ニコ学名作リバイバル＊
この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。