1本のジュースから

CAST吉本 麗南吉本 麗南

作者:りの

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2022.01.12

私は吉本レイナ。
演劇部の部長で
脚本担当です。





苗字が吉本だから
我が演劇部は
「「吉本新喜劇~」」
なんて呼ばれることも
しばしば・・・





でも脚本を書くことは
大好きだし、
演劇部の仲間も
テンションが高すぎるけど
悪い人達ではないので
気にしない気にしない!





だけど、そんな私にも
1つ悩みがある。





それは私は
演劇の脚本を書くとき、
ラブストーリーや
ファンタジー系は
うまく書けるし、
評判もいいのだが、





どうしても喜劇は
書けない。





それで部員に





ルミ「吉本新喜劇なのに
喜劇やらないんだ」





なんて
言われることも・・・





そりゃあー
みんなが





「「喜劇! 喜劇!」」





っていうから
私だって
みんなの期待に
応えたいとは
思うけど・・・





人を笑わせる
脚本なんて
私には書けない。





だっで私には・・・













・*。・ 数日後演劇部で ・。*・





レイナ「では、次の舞台で
どのジャンルを
演じたいかの
多数決をとります。
ジャンルは、
ファンタジー・ラブストーリー・
感動系の3種類で
お願いします」





ルミ「部長~てか、
喜劇はジャンルに
いれなくて
いいんですか~」





副部長でおしゃべりな
人気者のルミは、
今回も喜劇の提案をしてくる。





だか、私の答えは
決まっている。





レイナ「ルミ、あのね
毎回言うけどっ」





いつもの続きを
言おうとした時





レオン「別によくね?
喜劇書いてみてよ部長」





突然、うちの部員で
演技がとっても上手で
私がちょっと
気になったりしてる
レオンが口を挟む。





レイナ「えっ!
レオンまで
それ言うの?!
何度も言うけど、
私は喜劇を
書こうとすると
私の作品じゃ
なくなるっていうか、
クオリティーが
下がるから嫌よ」





レオン「それ思ってるの、
レイナだけだって
小学生の時書いた喜劇
ちょーよかったじゃん」





なっ!?
そのこと今
言わなくていいでしょ!!





ルミ「えっ! 部長
喜劇書いたことあるんだ~。
なら、いけるでしょ!」





レイナ「けどっその時は、
私が下手な喜劇を
書いたせいで
みんな笑って
くれなくて・・・」





レオン「それは
レイナの脚本の
せいじゃないだろ!」





レイナ「えっ?」





レオン「あの脚本は、
確かにみんな
笑ってはくれなかったけど、
それをレイナが
全部背負う必要はない!」





レイナ「レオン・・・」





忘れたかった
過去なのに
レオンにそんなこと
言われたら、





私もう1回書いて
みようかなって
気になっちゃうじゃん。





ルミ「部長
私からもお願いっ
丸田くんが、
こんなに言うんだから
私も楽しみに
なっちゃうから」





レオン「レイナが
脚本を書いてる時
ジュース1本ぐらいなら
おごってやるし
だからお願いだ!」





そしたら他の部員も
「お願い部長」
なんて頼まれたら
断る理由なんて
ないじゃん。





レイナ「みんな・・・
ありがとう。
そんなにお願いされたら
やるしかないじゃん」





ルミ「本当!」





レイナ「ただし、レオン。
ちゃんとジュース
おごってよね」





私がニヤニヤした顔で
言うと、レオンは





レオン「もちろん!
やったぜ」













*。・ 次の日 ・。*





私は黙々と脚本を
書いていると





レオン「ほらよ、
オレンジジュース。
お前これ好きだろ」





レイナ「ありがとう」





レオンは約束どおり
ジュースを1本
買ってきてくれた。





けど、レオンが
買ってきてくれた
ジュースのラベルにペンで





『好きだ』





こう書かれていた。





レオンを見上げると
顔を赤くして、
斜め上を見ていた。





私の答えは
もう決まっている。





レイナ「レオン
私も好きだよ」











*end*

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