夢から覚めてもあなたのそばに

CAST深尾 あむ深尾 あむ

作者:めろんぱん

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2019.07.03

「もう帰らなきゃ・・・」





「あ・・・」





だめだ・・・
このままじゃいつもと
何も変わらない。





「あの、名前は?」





「俺の名前はか・・・」





ジリリリ





「んもう、
中途半端なところで
覚めないでよ!
・・・また名前
聞きそびれちゃったな・・・」





――時計を見る――





「ヤバッ
もうこんな時間じゃん!
急がなきゃっ」





ドタバタ





キーンコーンカーンコーン





「あむぅ
またあの夢見たの?」





「うん。
ていうか、最近
その夢しか見てないかも」





「でも向こうもずるいよねー。
こっちが夢に見るまで
会いたいと思っているのにさ、
夢にしか姿見せないんだから」





「ちょっとからかないで
まのか、大袈裟すぎww
ただの幼馴染だから、
昔すぎて名前は覚えてないけど」





「その名前さえ覚えてれば
探すあてが出来るんだけどね」





「うん・・・
じゃあそろそろ帰るね」





「バイバイ」





はぁ危なかった・・・
顔赤くなってたの
バレてないよね。





ただの幼馴染だって言って
ごまかしたけど・・・





本当にあいつ、
私の気持ちも知らないで!





――そう・・・
 お察しのとおり
 私はあいつのことが好き――――





・・・言ったよね?





「14歳になったら会える」って!





今年なんですけど!





トコトコ





「かける、お前
名前も覚えていないくせに
よく探せるよなー」





「そいつと約束してるんだよ。
14歳になったら会うって」





ん? あの会話。
それにあの顔・・・





あの人なの?





「あの、」





「ん」





間違いない!





「かける・・・
会いたかった。
私だよ、まのか」





「まのか・・・まのか!」





「かける!
・・・もう、もうすぐで
約束の期限
過ぎるとこだったよ」





「ごめんww」





再会を果たした私たちは
それからたくさんの
思い出を作った。





――しかし、幸せな日々は
 そう長くは続かなかった。――――













* ――― * ――― *





ピーピー





「まのかーーー!」





「突発性の病です。
心して聞いてください。
余命はもって1年でしょう」





「余命・・・1年?・・・」





「大丈夫、卒業までは
生きられるよ」





「・・・まのか、
お前が好きだ」





やっと・・・やっと
聞きたかった
かけるからの言葉・・・





「私も」





――それから私たちは
 もっともっと
 思い出を作るようになった。
 お互いの記憶に刻み込むように―――――













*。・ 1年後 ・。*





ピーーーー





「まのかーーー!」





――ベッドの上に1枚の
 百人一首の札が置いてある――――――





「ん? まのか
百人一首って
やってたっけ?」





*・。+ *・。+ *・。+ *・。+ *・。+
住の江の岸による波よるさへや
 夢の通い路人目よくらむ
*・。+ *・。+ *・。+ *・。+ *・。+





――なぜあなたは夜の夢にさえ
 出てきてくれないの―――――――――





「・・・悪かったな」







*END*

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