イチゴみたいなとびきり甘い恋

CAST深尾 あむ深尾 あむ

作者:ひまひま

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2020.02.25






私、深尾あむ。
フツーの中学2年生。





だけど、私イチゴが
だーい好きなの!





そんなある日、
近くの商店街の福引きで
「イチゴ狩りペアチケット」
を当てちゃった!





私は家で嬉しさのあまり
舞い上がっちゃった(笑)













*。・ 次の日 ・。*





私は学校で親友のまほに
そのことを話した。





まほ「へー。
すごいじゃんあむ!
私なんか、
ティッシュしか
当たんないのに(笑)」





あむ「でしょー!!(笑)
でさ、まほ
一緒に行かない?」





まほ「ごめんあむ!
私、言ってなかったけど、
イチゴアレルギーなの(泣)」





あむ「えーーーーー!!??
まじか!」





まほ「うん・・・・ごめんね。
私もあむと出かけたいけど・・・」





あむ「いやいや、
しょうがないよ!
今度、タピオカ
飲みに行こ!」





まほ「うん!
ありがとーあむ!」





あむ(どうしよう。
まさか、まほが
イチゴアレルギーだなんて・・・
誰と行こう?)





こんっ。





あむ「いたっ」





私の頭になにかが
ぶつかり、
後ろをふりかえると・・・





れん「なーに悩んでるだ?」






そこには
私の幼馴染の
れんがいた。





れんは、ちょっと
いじわるだけど、
女子に人気の男の子。





そして・・・・・
私の好きな人。





れん「ん? あむ、
なに持ってるんだ?」





あむ「あ、これは
イチゴ狩りのペアチケット。
昨日、福引きで当たったの」





れん「ふーん。
で、誰と行くの?」





あむ「それがいなくてさー。
それで今悩んでたの」





れん「そうか・・・
なら俺が
行ってやるよ!」





あむ「ヘ?」





れんはそう言って、
私の持ってた
ペアチケット1枚とった。





あむ「あー!
ちょっ・・・
返してよ~!」





私がペアチケットを
取り返そうとすると、
れんはチケットを
頭の上でひらひらさせた。





身長差があるから、
ジャンプしても届かない。





れん「・・・あむは
俺のこと好きか?」





ドキッ





あむ「・・・なわけないでしょーーーーー!!!」





もー・・・
本当は大好きなのに・・・・





れん「じゃあ、嫌いか?」





あむ「なに言ってんの!!
嫌いなわけないじゃん!」





れん「じゃあ決まりな♪」





れんはそう言って、
元気に笑った。





あむ「わかった。
一緒にいこう!
行くのは、
来週でいいかな?」





私はスマホの
スケジュールを
見ながら言う。





れん「OK。
楽しみにしてる!」





・・・・大好きなイチゴ狩りに
好きな人と行けるなんて、
私幸せすぎじゃない!?













*。・ 当日 ・。*





あむ「れん、
ごめーん!!!」





れん「あむ十分遅刻」





なんで
遅刻したかって?





それは、30分前・・・・・・・・・





あむ「ねぇ、お母さん
こっちとこっちの服
どっちがいいと思う?」





母「あむの好きな方で
いいんじゃない?」





あむ「えー!?
どっちか選んで・・・
って、もうこんな時間!?
急がなきゃ!」





・・・というわけです。





あむ「じゃいこっか」













*。・ ニコライチゴ農園 ・。*





あむ「キャーー!
イチゴがいっぱい!」





れん「あたりまえだろ。
イチゴ農園なんだから。
バカだな(笑)」





ムッ。





あむ「バカじゃないし!
バカって言った方が
バカなんですーー!」





プイッ。





私はれんから
目をそらした。





もーーーー!
こんなこと
言いたくないのに!





ちらっ。





・・・・・れんは
私のこと嫌いなのかな?





あむ(こーなったら、
やけ食いだー!)





私はイチゴをひとつとり、
ひと口食べた。





あむ「お、おいしー!」





れん「本当だ!
めっちゃ甘くてうまい」





あむ「何個でもいけるわー」





れん「太るぞ!(笑)」





あむ「大丈夫、
フルーツは
あまり太んないし!」





ブハッ。





れんが急に
笑いだした。





私の頭の中は
?でいっぱい。





れん「なわけないじゃん(笑)
フルーツだって
けっこう太るぞ」





あむ「えっ!
そうなの!?」





れん「やっぱ、
バカだわー!
ま、そんなところも
かわいいところなんだけど」





れんは頭に
手をポンッとおいた。





ドキッ。





あむ「あ、あ、あ、あそこに
美味しそうなイチゴが
いっぱいあるよ!
い、行こ!」





だめだ・・・・
嬉しすぎて
おかしくなりそう。
っていうか死にそう!





あむ「れん、見て!
このイチゴすごい
美味しそうじゃない!?」





私は大きくて、
すごく赤い、
美味しそうなイチゴを
指差した。





私がそのイチゴに
手をさしのべた時、
れんがそのイチゴをとった。





あむ「あー!
それ、私の!」





れん「え?
俺も食べたいから・・・・、
あげない♪」





あむ「うそー!
れんのいじわるー!」





私がそう言った瞬間、
れんはそのイチゴを
私の口にはこんだ。





もぐもぐ・・・





あむ「あまーい!!
おいしい・・・」





ちらっ。





私はれんを見つめた。
優しいところもあるんだなー。





れん「なに?」





あむ「ありがとう!
今まで食べてきた中で
1番美味しい!」





れん「ほんとか?
それはよかった」





れんはそう言って
やさしく笑った。





ドキッ。





あむ「・・・・・私ね、
イチゴみたいな
あまーい恋をするのが
夢なんだ!」





れん「・・・・・その恋の相手は
俺じゃだめか?」





れんの顔は
真剣だった。





あむ「そんなの
いいに決まってるでしょ!」





そう言って私は、
赤くて、大きいイチゴを
1つとり、
笑顔でれんに食べさせた。





もー幸せすぎる!!!!





きっとイチゴよりも
すっっっごい甘い恋だよ!







*end*

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