恋が下手なの卒業します!

CAST深尾 あむ深尾 あむ

作者:あむあむ

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2020.03.13






やっほー!
あむだよー!
ニコ中の2年生!
よろしくね!





私は見てのとおり
ミーハーな
はっちゃけガールで
いつも元気いっぱい!





ほぼ、なんでも
上手くいって、
ほぼ、出来ちゃうんだ!(笑)





でも恋だけは・・・
上手くいかないの!













///// 学校 /////





私の好きな人は
小原唯和くん。





この学校で、
トップクラスのイケメン。





勉強が出来て
運動も出来る
3年生の先輩。





もうすぐ先輩が
卒業しちゃうよー(泣)





奈菜「また、唯和先輩のこと
考えてるの?」





このコは野崎奈菜。
可愛くて小動物みたいな
可愛いコ。
私のよき理解者。





ものすごく
モテるんだよねー!





あむ「そう。先輩、
もうすぐ卒業だなーって」





奈菜「告白しないの?」





あむ「だって・・・
恋が下手な私が
告白しても・・・」





奈菜「大丈夫!
自分の気持ちを
伝えて損はないよ!」





奈菜「言ってみるだけ
言ってみたら?」





あむ「うん・・・」





あむ「でも私、先輩と
ちゃんと話せないよ・・・」





奈菜「じゃあ、
挨拶から始めよう!」





あむ「うん・・・
わかった・・・
やってみる・・・」













///// 次の日の朝 /////





奈菜「頑張れ!
あむ!」





あむ「唯和先輩・・・
お、おは」





女子たち「キャー!
先輩!
おはようございまーす!」





唯和「おぅ!
みんな、おはよー!」





あむ「・・・」





奈菜「明日も頑張ろ!」





あむ「うん」













///// 次の日の朝 /////





奈菜「ファイトー!」





あむ「先輩・・・
おはようござ・・・」





女子たち「キャー!
おはようございまーす!」





唯和先輩・・・
また女子たちに
飲まれちゃったよ・・・
モテすぎだよ・・・













///// 次の日の朝 /////





奈菜「神様!
今日こそは!」





あむ「唯和先輩!
おはようございます!」





奈菜(やったー!)





よかった!
言えた!
嬉しい(泣)













///// 放課後 /////





今、私は
奈菜の家に来ている。





なぜなら・・・
次のステップをどう
踏み出せばいいか
奈菜に教えてもらうため。





奈菜「挨拶を
クリアしたから
次は喋ることだね」





あむ「えー!
無理だよー(泣)」





奈菜「逃げちゃダメ!
自分と向き合わなくちゃ!」





奈菜「まずはケータイの
待ち受けを
先輩にしたらどう?」





奈菜「それだったら
毎日見るし、
緊張しなくなるんじゃない?」





あむ「わかった・・・」





無理だー!(泣)













///// 2週間後 /////





奈菜「あむ!
最近、待ち受けどう?」





あむ「緊張しなく
なってきたかも!」





奈菜「じゃあ、
次のステップだね!」





あむ「なに?」





奈菜「本物の先輩と話すの」





あむ「えーーーー!」





私なんかに、
無理だよー!













///// 学校 /////





あ!
唯和先輩・・・





奈菜「行ってこい!」





ドンッ





私は奈菜に
背中を押された。





あむ「先輩、
こ、こんにちは」





唯和「あむちゃん、
こんにちは!」






私の名前・・・
覚えてるの?





ちょっとしか
喋ったことないのに・・・





あむ「わ、私の名前
覚えててくれたんですか?」





唯和「もちろん!」





嬉しい。





唯和「じゃあ俺、行くね!
ばいばい!」





あむ「さよなら!」





喋れるようになった!













///// 1カ月後 /////





私と先輩はふつーに
話せるようになった。





あむ「昨日、
こんなことが
あったんですよ!」





唯和「そうなんだ!
面白いね!」





あむ「はい!」





時間がたつのが
早かった・・・





まるで、時間を
早送りしてたみたいに・・・











///// 卒業式1週間前 /////





唯和先輩・・・
もうすぐ卒業だな・・・





告白したいけど
勇気がでない・・・





やっぱり私、
恋が下手なのかな・・・













///// 卒業式当日 /////





私は、体育館の裏で
待っていた。





先輩に
「卒業式が終わったら
体育館の裏に来てください!」
と言ったから。





遠くで奈菜も
見守ってくれている。





先輩、ほんとに
来てくれるかな?





唯和「あむちゃん、
どうしたの?」





あ、来たぁー(緊張)





あむ「せ、先輩。
私、先輩のことが
ずっとずっと好きでした!
付き合ってください!」





私、なに言ってんの?





あむ「あ、付き合わなくてもいいので
第2ボタンだけでもください!」





カチッ





唯和「はい!
第2ボタンあげるよ!」





あむ「ほ、ほんとですか?」





唯和「うん!
付き合ってもほしいし」





あむ「え?」





唯和「女の子に
言わせちゃったね・・・
俺、あむちゃんのことが
好きなんだ。
良かったら、
俺と付き合ってください!」





わ、私・・・
泣いてる・・・





だって憧れの好きな人に
告白されたんだもん!





唯和「ダメ?」





あむ「いいえ!
こちらこそ
お願いします!」





私は奈菜に手を振った。





(ありがとう、奈菜)





ギュッ





あむ「わっ!」





唯和「今、俺があむをなんで
抱きしめてるか分かる?
それは、
あむのことが
好きだから・・・」





あむ「うふふ。
ありがとう
私もだーいすき!」





恋が下手なの
卒業しました!







*end*

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