マーメイドだって恋をする。

CAST深尾 あむ深尾 あむ

作者:まふぁくる

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2020.09.01






私、深尾アム。
実は私ね、
マーメイドなの!





魔法で今は
人間の姿だけど、





足を水につけると
たちまちマーメイドの姿に。





でもそれは
私以外誰も知らない。





今は休み時間。





親友のクルミ、
幼馴染のナオヤ、
クルミの彼氏のコウショウ、
4人で話している。





クルミ「もうすぐ夏休みか」





コウショウ「夏休み・・・
みんなでどっか
行かない?」





ナオヤ「おう、いいね」





アム「どこ行く??」





クルミ「夏といったら・・・
海でしょ?」





コウショウ「やっぱ海だよな?」





アム「海・・・より
花火とかの方が・・・」





私は海に行ったとしても
水に触れることができない。





なぜならマーメイドに
なってしまうから。





ナオヤ「花火って
ただみてるだけじゃん?
つまんなくね?」





クルミ「それな!
絶対海! 決定!」





アム「やっぱり私
海より・・・」





クルミ「決定って言ったら
決定なの!
15日の8時、駅前集合ね!」





アム「は、はい・・・」





結局海に行くことに
なってしまった。





悪い予感がする・・・













*。・ 15日 8時 ・。*





クルミ「おはよ
アムちん!」





アム「クルミおはよ。
2人もおはよ」





ナオヤ「おは」





コウショウ「おはよ」





ナオヤ「じゃ、行こっか」





海についた。





クルミ「じゃ、私
着替えてくるね」





アム「うん」





クルミ「アム、本当に
海入らないの?」





アム「私、海苦手なんだ」





クルミ「なら言ってくれれば
良かったのに?」





アム「私、花火の方がいいって
言ったでしょ」





クルミ「怒んないでよ。
コウショウも
海入れないみたいだから、
2人で話してて」





アム「はーい」





ナオヤとクルミ、
いいなぁ。





私も海、入りたい。





それから私は
コウショウと一緒に
ビーチで話をしていた。





コウショウ「アムさんは、
なんで海入れないの?」





アム「んーとそれは、、
焼けちゃうからかな?」





コウショウ「アムさん
女子力高いね」





アム「ま、まぁね。
コウショウ君は
なんで入れないの?」





コウショウ「クルミには
言ってないんだけど、
小さい頃海で
溺れたことがあって、
それから海が怖いんだ」





アム「そうなんだ・・・」





コウショウ「クルミとナオヤ、
楽しそうだね」





アム「うん・・・楽しそう」





私はナオヤとクルミを
羨ましそうに見ていた。





コウショウ「ねぇ、もしかして
アムさんって
ナオヤのこと好き?」





アム「え?
んなわけ・・・」





その時初めて
私は気づいた。





わたしナオヤに
恋してるのかも。





ナオヤとクルミが
2人でイチャイチャ
しているのを見て
羨ましそうに思ったのも
きっと、
好きだから・・・





その時。





コウショウ「ナオヤが溺れた!!」





アム「え?」





コウショウ「クルミは泳げない・・・
あんな遠くまで
ナオヤを助けに行くのは・・・」





アム「私が行く」





私は自分が変身して
しまうなんてこと
考える余裕もなく、
海に飛び込んだ。





アム「ナオヤ・・・
今助ける!!!」





無事、ナオヤを
海岸まで運んだ。





クルミ「アム・・・
私が泳げなかったから・・・
ごめん!」





アム「ううん、結局
助かったんだから大丈夫。
それより早く、
保健室に運んであげて」





クルミ「うん、ほら
アムも行こう」





コウショウ「アムさん・・・
その尾びれは?」





コウショウくんに
バレてしまった。





クルミ「尾びれ・・・?
ってアム、
それどうしたの?」





アム「話は後、
あとで絶対話すから、
ナオヤを助けてあげて」





クルミ「う、うん・・・」





私のこの姿は
5分たたないと
元に戻らない。





アム「2人にバレちゃった・・・」





不安な気持ちで
いっぱいだった。





5分たち、
私もナオヤの元へ
向かった。





アム「ナオヤ・・・大丈夫?」





ナオヤ「お、おう・・・
アムが助けてくれたって?
ありがとな」





アム「う、うん・・・」





クルミ「アム・・・
あのことは?」





アム「私・・・
実はマーメイドなの」





3人「え?」





アム「魔法の力で
今は人間の姿だけど、
水に触れるとマーメイドに
変身しちゃうの」





クルミ「そうだったんだ・・・」





アム「でもこれは
秘密のこと。
誰にも言わないでくれる?」





クルミ「もちろん。
私たち4人の秘密」





コウショウ「うん。
誰にも言わない」





ナオヤ「秘密がバレてまで
俺のことを・・・
アム、ありがとう」





アム「みんな・・・」





みんなは私のことを
受け入れてくれた。





アム「ありがとう」





帰りのバスを
降りたところで。





クルミ「今日は楽しかった。
また行こうね」





アム「次は海じゃないところで」





クルミ「そだね笑」





コウショウ「僕はクルミと
一緒の方向だから。
ナオヤはアムさんと
一緒の方向でしょ?」





ナオヤ「うん」





クルミ「じゃ、またね」





アム「バイバイ」





私はナオヤと2人きりで
かえることになった。





ナオヤ「あ、あのさ!!!」





アム「何?」





ナオヤ「俺、アムが
助けてくれなかったら
今頃ここにいなかった。
アムは俺の命の恩人。
ありがとう」





アム「もういいって。
大丈夫」





ナオヤ「それと、」





アム「それと?」





ナオヤ「アムは俺の命の恩人
ってだけじゃなくて、
俺の好きな人でもある。
俺の彼女になってくれませんか?」





アム「え?
ナオヤの彼女?」





ナオヤ「やっぱり
ダメだよな・・・」





アム「ナオヤの彼女なら、
もちろんなります!」





ナオヤ「え?」





アム「私がナオヤを助ける時、
マーメイドになるってこと
考えてる余裕もないくらい、
体が勝手に動いたの。
ナオヤのことが好きだから」





ナオヤ「アム・・・」





アム「これからよろしくね」





ナオヤ「おう!」







*end*

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