君のことを保存したい。

CAST深尾 あむ深尾 あむ

作者:ラプルん

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2019.10.12

カシャッ。





今、私深尾あむは
中学校のグランドの
ど真ん中に立っている。





まわりから、
なんと言われようと
気にしない。





注目されながらでも
君と2人で
写真を撮れたこと。





ホントにありがとう。





れん「先輩!
もう後悔はありません。
何1つ」











*。*。*。*。*。*。*。*。





1年前・・・





「見て!
れん先輩がいるよ!」





「うわぁ。
かっこいい」





みんなに注目されている
れん先輩は、
かっこよくて、
足が速くて、
成績もいい。





絶対に1回は、
恋に落ちる。
王道王子様。





今日は、体育会。
そして今はお昼休憩中。





家族でお弁当を食べたら、
みんな写真タイム。





ハチマキと青空、
そしてグランド!
ホントにインスタ映え。





そんななか、
学校いちのイケメンが
目の前を通りすぎた。





あーなんで、
あんなかっこいいだろう。





「ねえー見て見て、
まのかちゃん
写真撮ってもらってるよ!
あむもチャンス!
ほら、行きなよぉー」





「えー無理だって。
緊張しすぎて
声かけれない」





「これのがしたら来年は、
れん先輩いないんだよ!」





はっ。そっか・・・





1個上の先輩だから
来年は、いないんだぁ。





「でも・・・」





私、深尾あむは
1年生の時から、
れん先輩の大ファン。





野球している姿を見て
恋に落ちてから
ずっとずっと
追いかけて来た。





廊下ですれ違ったり、
何回か接近できる
チャンスがあったのに





約2年過ごして
話した回数0回。





ガーン





ここは、ガチな
ファンだからこそ、
声をかけれない泣





もしも、誰こいつ?
って思われたら、





もしも、今無理って
言われたりして・・・





自分の心が
傷つきたくないって
気持ちで・・・





つい、ネガティブになる。





「今年だけだよ?
来年はないよ?」





熱心に
そう言ってくれるのは、
ななちゃん。





私の親友である。





ななちゃんは、
私がれん先輩のファンに
なったばかりの頃から
応援してくれてて、





私のためにいろいろ
教えてくれる。





ななちゃんは、
私のために
頑張ってくれてるのに・・・
私は・・・





「大丈夫!
私が声かけるからさ!
それならいいよね?」





「う、うん」





「よしっ! 行こう」





「もー
れん先輩いない。
どこ行った?」





「・・・」





「あれ・・・なんか
係の担当でもあるのかな?」





「・・・・」





「あむ?」





ななちゃんが、
せっかく探してくれてるのに・・・





自分は、情けない。





私が撮ろうって
決心した時に、
さっきまで
近くを通っていた、
れん先輩の姿が無くなった。











*。*。*。*。*。*。*。*。





アナウンス「次は3年生のリレーです」





「3年生だってよ!」





「うん・・・」





結局、れん先輩と
写真を撮ることが
できなかった。





きっとこういう
運命なんだろーなー。





私は、れん先輩を遠くからしか
見ることができないんだぁ。





3年生が入場する。





背の高いれん先輩を
すぐに見つけることができた。





私は今年、初めて
ブロックリーダーになった。





大変だけど、
すごく楽しい。





クラスから
男女1人ずつ。





応援席では
1番前の列に座ることに
なっている。





少しだけだけど、
れん先輩を近くで
見ることができる。





ピストルと共に
3年生が走り出した。





れん先輩は、青ブロック。
何番目に走るんだろう?





バトンが次々と、
回される。





あっ!
れん先輩は、アンカーだ!
さすがだなぁ。





青は、現在2位。
私は赤ブロックなのに
今は青を応援している。





れん先輩の手に
バトンが回った。





えっ?!
速っ!





1位の人を余裕で抜いて、
私のテントのレーンに
近づいてくる。





あっ!
近くで見れる。





そう思って、
れん先輩が走った時・・・





ポロッ





れん先輩のポケットから、
青のハチマキが
私の目の前で落ちた。





あっ!!





周りを見ても、
みんな気づいてないらしく、
必死にリレーを応援していた。





これ、
私が拾っていいのかな?





私の前に落ちたから、
私が拾ろわないと・・・





そして、ソッとハチマキを取って
自分のポケットに入れた。





後でれん先輩の所に
持って行こう。





せっかくのチャンスだっ!











*。*。*。*。*。*。*。*。





れん先輩の種目が
終わったとたん、
私は全速力で
れん先輩を追いかけた。





「あっ、いた」





放送のテントの中に
たくさんの男女に囲まれながら、
笑顔でいるれん先輩の姿があった。





あの場に行きにくい。





向きを変えて
もと来た道を帰ろうとした。





「ねえ、君!」





「んっ?」





れん先輩が、
私に話しかけている?





「君さ、さっきのリレーで
俺のことめっちゃ
応援してくれてたよね?
他のブロックなのに
いい子だなぉって思って」





「えっ? 私、
声に出して
応援してましたか?」





「うん。
れん先輩頑張れーって
言われたよ」





「ウソー。
すみません。
そんな大きい声で・・・
実感無かったです」





「いいよ。むしろ、
嬉しかったし・・・
それに面白い子だね」





れん先輩が私に
声かけてくれたのが嬉かった。





「そーですか?
面白いです?」





「うん。あと・・・」





そう言って私の顎を
優しく持ち上げた。





「可愛い」





「へ?」





緊張しすぎて
何がなんだかわかんない。





今、してるのって
顎クイッってやつ・・・汗





てか、今、
可愛いって・・・





「ごめん。
ビックリした?
ホントのことを
言ったんだけど」





「いや、その・・・」





「君の名前教えて」





「深尾あむです」





「あむちゃん。
じゃあ、
あむって呼ぶね」





「はい・・・」





「じゃあ、また」





「はい・・・」





れ、れん先輩が
呼び捨てで
呼んでくれるの?





それは、ヤバイ。





あっ!
れん先輩に
ハチマキ返すの忘れてた。





ガーン





もう、仲良くなれたんだし
次はうまくいく。







・・・・・・・・・・





それから、
1回も会えず。泣





はやく返さないと、
先輩困るだろーなー。





れん先輩と写真を
撮れなかったことも、
すごく心残り。





体育会が、終わって
道具の片付け。





私が長机を運んでいたら。





ヒョイッ





ん?
軽くなった?





後ろを見ると
れん先輩が
手伝ってくれていた。





「ありがとうございます」





「ううん。
あむが困ってたら
いつでも助けるよ」





かぁー





今、絶対、
顔赤い。





「照れてるあむも可愛い」





「そ、そんな、
可愛い子とか
他にもいますよ」





「もしかして、
俺がいろんな人に
可愛いって言ってると思った?」





「は、はい」





「もーそれはひどいなー。
俺、人生で初めて
可愛いって言った」





「そんなの・・・」





「ホントだよ?
だってだって俺は・・・」





「あむに一目惚れしてしまった。
可愛いって言ったのも、
俺こう見えて
めっちゃ緊張してる」





「えっ」





「その、、すっごく嬉しかった。
応援してくれたとき。
他の後輩とかも
応援してくれてたんだけど、
みんな恥ずかしい感じで、。
あむは、大きい声でストレートに
応援してくれて
俺も真っ直ぐにあむに気持ちを
伝えなきゃって思った」





なんか、泣けてくる。





「その・・・すごく嬉しいです。
約1年間半、れん先輩の大大ファンで
話しかけるのにも緊張してダメで。
そんな時、れん先輩が話しかけてくれて
嬉しかったです。
あと・・・リレーの時、
ハチマキを落としてて、
ずっと渡そうと思ってて」





「あっありがとう。
ちょー探してたんだけど無くて焦ってた。
あむが持っててくれて良かった。
それと、そんな俺のこと、
思ってくれてたんだね。
ありがとう。
全然声かけてくれて良かったのに、」





「いえいえ」





「なんか、お礼に
俺にしてあげられること
あるかな?」





「そーですね、
あっ! じゃあ、
来年の体育会で
写真撮ってください」





「えっ?
来年でいいの?」





「はい!」





「わかった。あむ!
俺さ、今ここで付き合ってくださいって
言いたいけど
受験があるから、その・・・
良かったら受験合格したら
付き合ってくれるかな?」





「はい!
もちろんです!
待ってます!」





そうして、
1年がたった。













*。・ 1年後の体育会 ・。*





れん先輩が卒業してから
私は3年生になった。





そして、れん先輩と
仲良くなった体育会から1年。





私達が高学年の体育会が
始まった。





なんか、この光景が
懐かしい。





あれから、
1回も会ってない。





廊下ですれ違うことも
無かった。





れん先輩は、
頭のいい高校に
行っているらしく、
すごく忙しいらしい。





はあー





付き合えるって思ってたけど、
あんなかっこいい先輩だったら
きっと彼女でもできてるんだろーなー。





やっぱり無理だったのかなぁー。







・ ・ ・ ・ ・





昼休憩になった。





なんか、
胸が苦しくなる。





来年、写真を撮ると
約束した。





覚えてるのかな?





放送「お知らせです」





この声は、
ななちゃんの声だ。





そういえば、
放送担当だったっけ?





放送「聞いてください。
あむさん。
深尾あむさん。
今からグランドの真ん中に
立つよーに」





「へ?」





なんで、私?





おそる、おそる
テントをくぐっていく。





その時だった。





前から誰かが
近づいてくる。





「ん?」





高校生?





私の前で止まった。





私の頬に
涙がつたわる。





れん先輩・・・





私の前に立って、
マイクに向かって
こういった。





「あむ・・・
長く待たせてごめんな。
はやく、はやく、
あむに会いたくて、
うずうずしてた。
あの1年前との気持ちは、
まったく変わらない。
受験合格したから
僕と付き合ってください」





まわりがシーンとなった。





私の返事を
待っているようだった。





「はい!
もちろんです!」





今まで出したことのない
大きい声でそう叫んだ。





そう返事した瞬間、
周りから
拍手と歓声が上がった。





嬉しい。





ずっと憧れてた先輩。





今は私の彼氏となった。







カシャッ





後悔した思い。





これで全部ぶっ飛んだ。







今度こそ、ちゃんと
君のことを保存したよ。







*end*

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