意地悪なあいつ
作者:チャップ
私は深尾あむ、
中学3年生!
ある日私は、面倒な人と
席が隣になって
とても最悪な毎日を
送っております・・・
ってー!
のんきに話してる
場合じゃなかったー!!
あむ「遅刻するーー!!!!」
いつも
気を付けてるのにぃぃぃぃぃ!
また面倒なことになる前に
急いでいかなきゃ!
あむ「今何時だ・・・!?
ヤバイヤバイヤバイ!
ほんとに遅刻だ!!」
ダッダッダッ・・・
あーもー!
仕方ない!!
近道するしか!
ガサッ
あむ「よっと!」
タンッ!
この角曲がれば
学校だ~!
時計は・・・!!
((8時26分))
間に合う!!
ダッダッダッ!
あむ「よし!
学校ついた!
後はまっすぐ走るだけ~!」
タッタッタッタッ!
キーンコーンカーンコーン
教室だぁー!
あむ「間に合ッ!
・・・」
ヨシト「てないぞ。
12秒遅刻だ!」
ゴンッ!
あむ「ッ!
何すんのよ!」
ヨシト「遅刻だっつってんだよ!」
あむ「はぁ?
たかが12秒でしょ?」
ヨシト「たかがじゃねぇ、
次やったら
もっと強くぶつぞ」
なんだよ、
ほんとにこいつ!
神経質かよ!
ボケ!
バカ!
くそやろう!
ヨシト「あ? お前今、
こいつなんなんだよ、
神経質かよって思っただろ?」
あむ「はッ!
はぁあ?
そ、そんなこと
思ってないし?」
ヨシト「ふッ、
お見通しだよ、
ばーか!」
何よ!
女の子に暴力なんて
信じらんない!
頭の中どうなってんのよ、
態度も顔も全部うざいわ!!
*。・ 授業中 ・。*
カクンッ・・・
カクンッ・・・
バシッ!
あむ「ッ!
今度は何よ!!」
ガタンッッッッ
シーーン
先生「おい深尾!
どーした笑、
授業中に夢なんか
見るなよ?」
クラスのみんな「わははッッッッ!!」
あむ「す、、、すいません」
先生「今度はちゃんと
聞いてろよ?」
あむ「はい」
ヨシト「クックックック笑」
あむ「あー! お前~!」
先生「深尾!」
あむ「はい!」
ヨシト「クックッッッッ笑」
あむ「全部あんたのせいだからね!
ふんっ!」
ヨシト「ごめんて笑」
*。・ お昼休みにて ・。*
マノカ「あむー!
お昼!
一緒に食べよ!」
あむ「おけまる!」
(席くっつけ中)
マノカ「ねぇ!
ヨシトくん
あむのこと
すきなんじゃない?!」
あむ「はぁあ!
そんなわけないから!」
マノカ「いやいやあるかもよ!
だってうとうとしてるあむ見て
めーーーっちゃ!
ニッコニコしてたもん!」
あむ「どうせ、
私の寝顔見て
笑ってたんだよ!」
マノカ「そうかなー?
そうには
みえなかったけど・・・」
パカッ!
そう言いながらマノカは
お弁当箱をあけて、
美味しそうに
プチトマトにかぶりついた。
ヨシトが私を好き?!
ありえない!!
*。・ とある休日 ・。*
マノカとコハルと私で
ショッピングモールに
遊びに言ったときのこと。
コハル&マノカ&あむ「アッハッハッ!」
コハル「この写真
みんなの変顔やば!」
マノカ「いやいや!
コハルだけ全然
変顔じゃないじゃん!」
コハル「そんなことないもんねー!」
コハル「てかあむも
すごい顔してるよ笑」
マノカ「ほんとだ!
やばっ!」
あむ「ふん!(ドヤ)
特訓してますから!!」
コハルとマノカ「さすがっ!
変顔の神!」
コハルとマノカ、あむ「ギャッハッハ!」
タカト「あ!
コハルたちー!」
コハル「ん?!」
マノカ「あ!
タカトくん!」
あむ「ゲッ!
なんであんたがいるのよ!!」
ヨシト「ゲッ!
なんでお前がいるんだよ!」
コハル「ありゃりゃ!
なかいいねー!」
ヨシト「お前やめろ。
それ言われたの2回目だ」
マノカ「仲がいい証拠じゃない!」
タカト「ねぇ!
せっかく会えたし、
どっかでご飯食べない?」
コハル「いーね!」
マノカ「うん!
食べたい!」
タカト「お前らは?」
ヨシト、あむ「食べる!」
タカト「じゃあ決まりだ!」
マノカ「なに食べよー!」
あむ((なんかさっきっから
いきが合うんだけど・・・
タカト((あいつと最近
タイミングというか、
いきが合うな・・・
*。・ レストラン ・。*
マノカ「ねね!
このピザとか
おいしそーじゃない?!」
コハル「ほんとだ!
美味しそう!
これ頼もう!」
コハル「このパスタも!
サラダも美味しそう!」
タカト「お前ら笑!
頼みすぎんなよ」
マノカ「わかってるよ!!笑」
コハル「いくらなんでも・・・笑
私たちレディーですから」
コハルたち「アハハハッ!」
タカト「おい!
あむ、ヨシト!
なんでさっきっから
なにもしゃべらないんだ?」
ヨシト「ご飯は慎重に
選びてぇーんだよ」
あむ「全部美味しそうで
決められないなー」
タカト「俺らは決まったよ」
ヨシト「俺も」
あむ「私も決めた!」
タカト「すいませーん!」
店員さん「はーい!
ただいま!」
タカト「これとこれと・・・」
タカトくんが注文し終わって、
コハルたちは盛り上がって
話をしてたけど、
私たちはお互い
顔も会わせないで
ただただ静かに、
食事が運ばれてくるのを待った。
そして、最近
気づいたことがあります。
それは、私とヨシトは
少し似ているところがある
ということ。
それに気づいてしまってから、
ヨシトのことが
気になって仕方がない。
でも!
私はこんな意地悪なやつを
好きになるはずがない!
そう思ってたけど、
好きになってしまった。
私は一度無理!
と思った人とは
関わらないようにしていたけど、
よくよく考えればヨシトは
その一員のはずなのに、
関わらないようにしたことが
一度もなかった。
*。・ 翌日 ・。*
ヨシト(あいつ今日
学校来るかな・・・)
ヨシト「って!
なに考えてんだよ俺!!」
タカト「あらあらヨシトくーん!
どうかしまちたかー?」
ヨシト「別になんでもねぇよ、
夢見てんだよ」
タカト「そんなに
大声だしといて~、
どんな夢
見てたんですか~?
(ちょっとうざい感じ)」
ヨシト「あー、
早く遊びてぇなー(棒)」
タカト「もう本当は
自分の気持ちに
気づいてるんじゃ?」
ヨシト「は?!
なんだよそれ!」
タカト「あむちゃんのこと
好きなんだろ!」
ヨシト「はッッッッ!
はぁ?
そんなわけねぇだろ」
タカト「あらあら
お顔が真っ赤ですよー」
ヨシト「うるせー!
暑いだけだ」
タカト「もう告白しちゃいなよ!」
ヨシト「・・・」
タカト「お?
急に黙るなー」
俺はあいつのことが
好きなのか・・・?
でも!
俺があいつを
好きになるはずが・・・
ん?
待てよ?
なんでさっきっから
あいつのこと気になって
仕方ないんだ?
タカト「またまたー、
考えてんだろ?!」
キョロキョロ・・・
タカト「あむちゃんのこと(小声)」
ヨシト「なんか、、
頭の中に入ってくんだよ」
タカト「だーかーらー、
それは好きなんだよ!」
ヨシト「俺が、あむを?」
タカト「やっと
気づきましたねー」
ヨシト「でも、俺散々
あいつにひでぇーこと
しちゃったし」
タカト「それを謝る!
これからの告白だ!」
ヨシト「でも、するって
言ってねぇし」
タカト「今しとかねぇと、
誰かにとられるぞ?」
ヨシト「は?!」
タカト「あむちゃんも
ワンチャン
お前のことすきだぞ」
ヨシト「・・・」
タカト「頑張れ!
応援すっから!」
ヨシト「わかった、、。
俺、、あむに告白する」
タカト「決まりだ!」
タカト「じゃあ今週
この前のメンバーで
水族館な!」
ヨシト「分かった」
ガタンッ!
トコトコトコトコッ
タカト「ちゃんと誘えよ~」
ヨシト「わかってるって~」
あぁぁぁぁぁ!!!!
告白するって
決めちまったよ!
あぁぁ!
今からすんごい心配だわ。
でも、決めたからには
バシッ! っと決めてやる!
*。・ 水族館に行く当日 ・。*
コハル「ゴメーン!
待たせた?」
タカト「いや。
俺はも今来たとこ」
マノカ「なんだ!
ならよかった!」
あむ「うん!
話が止まらなくなったよね笑」
コハル「あ!
せっかくだし
自撮りしよー!」
タカト「いいねー」
ヨシト「お、おう!」
タカト「頑張れよ!(小声)」
ヨシト「ああ!
わかってる!(小声)」
タカト「せっかくあげた
チャンスなんだし!(小声)」
あむ「ちょっと~?
なに2人で
こそこそしてんの?」
タカト「いや、
こいついつも
忘れ物すっから、
確認してたんだよ」
ヨシト「あっ!
ちょ! お前!」
あむ「ふーん?」
タカト「なに疑ってんだよ笑」
あむ「べっつに笑」
コハル「撮るよー!」
あむ「OK!」
コハル「みんなよってよってー!」
コハル「はい、チーズ!」
カシャッ!
コハル「うん!
みんないい感じ!」
マノカ「すごい!
ほんとにいい感じ!」
あむ「後で送ってねー!」
コハル「もちろん!」
タカト「じゃあ!
中入ろっか!」
コハル「おー!!」
*。・ 水族館の中 ・。*
あむ「うわぁ!!
スゴーい!
見てみて!」
マノカ「あむ!
あんた興奮しすぎ笑」
あむ「だってぇ!
魚とか!
海の生き物
大好きなんだもん!」
コハル「あい変わらず
かわいいな!
このやろう!笑」
タカト「クラゲのところに
みんなで行って、
途中で俺ら抜けるから、
そこでしろ!(小声)」
ヨシト「OK」
コハル「タカトたちー!
ここのエイかわいいよー!」
タカト「お?!
マジで?
見てぇ~!」
ダッダッダッ!
タカト「うわ!
ほんとだ~、
めっちゃかわいいやん!」
タカト「ヨシトもこいよ!」
ヨシト「おっす!」
もう少しで、
クラゲスポットだ。
ぁぁぁぁぁ!
不安だ・・・
落ち着け俺!
落ち着け~!
*。・ クラゲスポット ・。*
アナウンス「まもなく、
クラゲのショーが始まります!
クラゲたちが光と音に合わせて
華麗に泳ぎます!
どうぞお楽しみください!」
タカト「あれー?
財布がない!!」
コハル「なにそれ!
やばくない?!」
マノカ「探した方がいいよ?!」
タカト「わりぃ!
お前ら探すの
手伝ってくれねぇか」
コハル「いいよ!
早く探そ!」
あむ「私も手伝うよ!」
タカト「いや!
2人で十分だ!
ありがとー!」
あむ「え! でも!」
タカト「すぐ戻る」
グゥ!
タカト、
俺頑張るから!
あむ(なんでぇぇぇぇ!
ヨシトと2人きりに
なっちゃったよ~泣、
え? え?
何この感じ~!
ショーが頭に入ってこないよー)
ヨシト「きッ」
あむ「ん?」
ヨシト「綺麗だな」
あむ「え?!
あ! う、、うん」
ヨシト「あむ!」
あむ「なっ、なに?!」
ヨシト「俺、今までお前に
ひでぇことして
ごめん、、、な」
あむ「え?!
べ、別に
気にしてないよ!」
なによこれー!
チョー緊張するんですけど!!!!
早く! 早く!
コハルたち戻ってきてー!
ヨシト「それと」
あむ「ん?」
ヨシト「お前が好きだ!!
付き合ってくれ!!」
あむ「へ?!!?!」
パァー!
観客「うわぁー!
クラゲすごい~!
綺麗!!」
ヨシト「ダメか?」
あむ「う、ううん!!
私も実はヨシトのことが
好きだった。
でも自分の気持ちに
素直になれなかった。
ありがとう!
こんな私でよければ!
よろしくお願いします!」
ヨシト「マジで?!
っシャー!!」
あむ「大好き!」
ヨシト「これからよろしくな!」
あむ「うん!」
タカト「たっでーまー!
ってありゃりゃ?
ショー終わっちゃってんジャーン」
コハル「あんた最低!
こいつ!
ポケットに入れてるの
忘れてたんだってよ!」
マノカ「もーう!
しっかりしてよね!」
タカト「わりぃって!」
タカト「ヨシト?」
ヨシト「成功だ!」
タカト「やったじゃん!
おめでとう!」
コハル「え?
なになに?!」
マノカ「なになに?!」
ヨシト「この度!
付き合うことになりました!」
あむ「ました!」
コハル、マノカ「え!!!!!
おめでとー!」
タカト「今日はパーティーだな!」
意地悪なあいつ。
はじめは嫌いだった、
でも、本当は
素直になれない
そんなところが
私にとって
ヨシトのいいところ!
お互い似たりよったり
これからも幸せに暮らします!
大好きだよ、ヨシト。
*end*
深尾 あむ
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