女子に順位って必要？

CAST梨里花

作者：くにゃ

2025.11.18

わたし、りりか！

中学３年生って思えないくらい
元気って言われる！

りりか「みさき！
北島みさきさーん！」

みさき「ん？」

みさきは、おさななじみ。

くるみ「りりか！」

この子は、稲垣くるみ！

くるみ「みさきのことなんだけど。
女子に順位、つけてるらしいよ」

りりか「え？　どういうこと？」

くるみ「りりかは元気だけど、
わがままになることもあるから
３位って言ってた・・・」

りりか「うそ。わたし、
ずーっとみさきのこと
好きなのに！」

くるみ「ちなみに、だけど。
１位は、十文字ひなのちゃんだって」

りりか「やさしいし、おもしろいから？」

くるみ「そう。天然なところもいいって」

りりか「知らなかった」

＊　‐‐‐　＊　‐‐‐　＊

おれ、北島みさき。

西ゆあんから
クラスの女子全員に
順位をつけてと言われている。

もし従わなかったら・・・
ゆあんたちから
いじめられるだろう。

みさき「ゆあん！」

ゆあん「松尾は、何位？」

みさき「男子にたまにいじわるだから、
７位」

ゆあん「ふーん。
松尾、２位くらいだと思ってた」

みさき「たしかにスタイルいいし、
顔もいいよな！」

りりか「みさき！」

みさき「りりか・・・
今の、聞いちゃった？」

くるみ「知ってるんだから！
みさきが女子に順位つけてること！
そのせいで女子が
イヤな思いしてること！」

りりか「ほんとなの・・・？
信じてたのに！」

みさき「・・・」

（おれは、ゆあんに言われて
やってるだけ）

ゆあん「え、みさきやばっ！」

みさき「は？　ゆあんが・・・」

ゆあん「それ以上言ったら、
どうなるかわかんないよ」

みさき「・・・」

りりか「もういい！
関わらないで！」

わたしが家に帰ると、
電話がかかってきた。

りりか「どちらさまですか？」

みさき「北島みさきだよ。
話を聞いてほしい」

おれは、ゆあんに
いじめられるのが怖かったこと、
ゆあんに指示されて
順位をつけていたことをりりかに話した。

りりか「そっか・・・
西くん、ちょっと怖そうだもんね」

みさき「うん・・・」

りりか「やっぱ、みさきが
順位とかつけるわけないもんね!!」

みさき「りりか。
おれ、りりかが好き。
だから、もう関わらないって言われて
辛かった」

りりか「ひどいこと言ってごめん！
わたしも、みさきのことが好き！」

・＊。・　翌日　・。＊・

くるみ「りりかー！」

りりか「はいっ？」

くるみ「みさきと
つきあったんだって？
おめでとう！」

りりか「ありがとうー！」

くるみ「昨日さ、ゆあんに聞いたの。
ゆあんもりりかのこと、
好きだったんだって！」

りりか「わたしは順位つけるような人、
好きにならないから、笑」

くるみ「だよねっ！　お幸せにー！」

＊ｅｎｄ＊