これからは君がヒーロー

CAST梨里花

作者：まかろん

2024.01.14

みなさんこんにちは。
中３のリリカです。

私はクラスの中でも
陰キャと呼ばれるほど
静かなタイプで
いじめられています。

いつも親友のレイナには
相談しているのですが、
それでもいじめはおさまらず、
毎日がとても辛いんです・・・

・＊。・　登校中　・。＊・

リリカ「はぁ・・・
私、何も悪いことしてないのに
なんでいじめられるんだろ・・・」

レイナ「きっと相手は
リリカのこと
うらやましいんじゃない？
クラスでも人気のハルトと
仲いいし」

リリカ「そうなのかな・・・
じゃあハルトとあまり
話さないほうがいいのかな・・？」

レイナ「そんなことないよ！
リリカはハルトと話してて
いいんだよー
悪いことではない！」

リリカ「レイナ・・・」

ガラッ

私にとって教室のドアは
地獄への扉だと
感じているんです・・・

ソノマ「あ！
陰キャ来た～～！
今日のメイクもひどくない？」

ヒマリ「それな（笑）
ていうか、毎日じゃない？
いつも百均で買ってるらしいし（笑）」

ソノマ「まじ?!　やば～～」

ヒマリ「ねぇリリカちゃーん？
あなたハルトと仲いいらしいけど、
私達ハルトのこと好きだからさ～
一生関わらないでくれる？」

ソノマ「そうそう！
リリカみたいなブスとハルトが
付き合えるわけないもん（笑）」

ハルト「いい加減そこまでに
してあげたら？
リリカ嫌がってるのわからない？
２人とも」

ヒマリ「は？　そんなの
分かるわけないじゃん（笑）
それに、リリカ守って
かっこいいところみせたって
意味ないよ（笑）」

ソノマ「そーだそーだ！（笑）
ハルトには関係ないでしょ」

ハルト「行こ、リリカ」

リリカ「うん・・・」

ソノマ、ヒマリ「・・・・・・」

・＊。・　誰もいない部屋　・。＊・

ハルト「いつもあの２人は
あんな感じなの？」

リリカ「うん、
いっつも私のこと
バカにしてきて・・・
もういや・・っ」

すると、手が伸びてきて
私の頭に触れた。

ハルト「大丈夫だって、
いつだって
俺がいるでしょ？」

リリカ「ハルト・・・・
うん、ありがとう」

ハルト「困ったときは
俺が守るから」

ヒマリ「・・・・・」
（見ていた）

・＊。・　放課後　・。＊・

リリカ「今日は塾だから
早く帰らないと・・・・」

ソノマ「ねぇあんた
ちょっといい？」

リリカ「・・・なんですか？」

グイッ
（手を引っ張られる）

リリカ「ちょっ・・・」

ソノマ「見て」

リリカ「えっ？
レイナ？
と、ヒマリちゃん・・・」

レイナ「リリカ・・・・」

ヒマリ「さっきハルトと
何話してたの？
話しちゃだめだって
いったはずよね～？」

リリカ「え？
いや、それは違くて・・・」

ソノマ「正直に言わなかったら
レイナと一生話せないよ」

リリカ「え・・・？」

レイナ「ちょ、ちょっと！
リリカに
なにするつもり・・・っ」

（レイナがヒマリに
手首を強くにぎられる）

リリカ「・・・・・実は・・・・」

泣きそうになりながらも
必死で答えようとしたその時、

ガラッ

ハルト「お前ら・・・
またリリカに
なんかやってんな」

ヒマリ、ソノマ「ハルト～！
ここで言わせてほしいんだけど
付き合ってくれな～い？」

ハルト「付き合うわけないでしょ」

ソノマ「え～～？　なんで～？」

ハルト「俺が好きなのは
リリカだけなんだけど」

リリカ「え・・・・？
私・・・？」

ヒマリ「ちょっと！
なに冗談いってんのハルト！」

ハルト「冗談じゃない。
本気なんだけど」

ソノマ「うそでしょ・・・・・」

ハルト「リリカ、
俺と付き合ってくれない？」

リリカ「・・・・・私でいいの？」

ハルト「だめなわけないでしょ」

リリカ「っ！////
私でいいなら・・・・
よろしく」

ソノマ「もうっ！
ハルト取りたかったのに・・・・
リリカ、ごめんなさい！
あなたとハルトが仲いいって
うらやましくて・・・」

ヒマリ「そうそう！
とってもうらやましくて！
本当ににごめんなさい！
許してくれない・・？」

ハルト「なぁに～
それでリリカが
許すと思ってんの？」

リリカ「許すわけないじゃないですか。
今までさんざん私のこと
いじめてきて」

ソノマ、ヒマリ「ううっ・・・・・」

レイナ「２人ともおめでとう！
リリカ、これからも仲良くしてね！」

リリカ「もちろんだよ～！」

ハルト「こっちは？
付き合うんでしょ？」

リリカ「うん。よろしく！」

いじめから助けてくれた彼は
ヒーローのように見えた・・・

～HAPPY End～