両思い大作戦！

CAST梨里花

作者：にこらぶ

2024.06.23

こんにちは！
中３のリリカです！

実は私、もうすぐ
誕生日なんです！

今年こそは、たくさんの人から
プレゼントもらうぞ！（期待）

・＊。・　ある日の帰り道　・。＊・

リリカ「レイナ、おまたせ～」

レイナ「もう！
遅かったじゃん！」

リリカ「ごめん～～」

レイナは私の大親友！

レイナ「あ！
リョウとナツじゃん！
やっほ～！」

ナツ「こんなとこで会うとはね（笑）」

リョウ「今日塾だから
早く帰りたいんだけど・・・」

レイナ「いかにも、なにか
秘密事がありそうな顔してんな～
（にやにや）」

リョウ「そんなことないよ～」

いいな～
楽しそうに話してて。

まぁレイナとリョウは
幼なじみだからね。

でも私は、リョウが好き。
だから２人が話してると
なんかモヤモヤするんだよね。

レイナ「私達はこっちだから
リリカはナツと一緒に帰って！
バイバイ！」

リリカ「あ、うん・・・」

ナツ「どうした？
元気ないぞ？」

リリカ「こんなこと
ナツに話していいか
分からない・・・」

ナツ「相談して
悪いことなんてないよ。
なんでも話して」

リリカ「うん。実はね・・・」

私は、リョウが好きなこと、
レイナとリョウが話してると
嫉妬してしまうことを全て話した。

ナツ「え、お前リョウのこと
好きなんだ！」

リリカ「ちょっ、
大声で言わないで！」

ナツ「でも、俺も
相談したいこと
あんだけどさ・・・」

リリカ「なに？」

ナツ「俺、レイナのこと
好きなんだ」

リリカ「え！　ナツが
レイナのことを？」

ナツ「だからお互いに
両思いになれるように
協力して頑張ろうな！」

リリカ「あ、うん！
頑張ろう！」

そして、謎の
両思いになろう作戦が
始まったのである・・・

＊　‐‐‐　＊　‐‐‐　＊

リリカ「おはよう！」

レイナ「でさ～、リョウ聞いて～」

え、無視した？

リリカ「わっ！
レイナ、びっくりした？」

レイナ「あ、ごめ～ん！
彼氏との話に
夢中になっちゃって～」

え・・・・か、れ、し？

レイナ「あ、伝えてなかったか！
実は私、リョウと
付き合うことになりました！
いぇーい！」

そんな・・・・
私の好きな人が・・・・

しかも
喜ぶところじゃないし・・・・

レイナ「ほら、リリカも！
喜んで！」

リリカ「喜べないよ・・・・」

レイナ「なんでよ！
親友に彼氏ができたら
お祝いするでしょ普通！」

リリカ「リョウは
私の好きな人だったのに・・・・」

レイナ「え！　そうだったの！
ごめ～ん！
私知らなかったぁ～（笑）」

いや、この前
学校で話したじゃん！

と言いたいところだけど
ちょっとやめとこ・・・

ナツ「おーい！　リリカ！」

リリカ「あ、今行く！
レイナごめん！
また明日！」

レイナ「はーい。
じゃ、私も帰りますか」

ナツ「さっきの話
聞いてたけど、本当なの？」

リリカ「うん・・・失恋だ・・・」

ナツ「告白もしてないのに？」

リリカ「え？」

ナツ「告白して振られて
そこではじめて失恋だよ」

リリカ「な、なるほど？」

ナツ「だから１回リョウに
告白してみたら？
結果がどうなっても
俺は応援する！」

リリカ「うん・・・・
ナツありがとう・・・（泣）」

ナツ「俺も１回レイナに
伝えてみるわ！」

リリカ「うん。
お互い頑張ろう」

・＊。・　翌日の帰り道　・。＊・

リリカ「レイナ！
ちょっといいかな？」

レイナ「ごめん！　私、
彼氏と一緒に帰るから無理！」

リリカ「一瞬だけでいいから！
お願い！」

レイナ「もぅ～～
じゃあ１０分だけね！」

リリカ「ごめんね・・・
ありがとう！」

リリカ「リョウ！
ちょっといいかな？」

リョウ「あれ？
レイナじゃないの？」

リリカ「ちょっと
話したいことがあるんだけど・・・
いいかな？」

リョウ「良いよ」

リリカ「あの・・・
好きな人っているの？」

リョウ「いるけど、言わない」

リリカ「えぇ～じゃあヒント！」

リョウ「同じクラス」

リリカ「もっとヒント！」

リョウ「可愛くて
運動神経がいい人」

リリカ「えぇ～～レイナしか
思いつかないんだけど（笑）
早く答え教えて！」

リョウ「俺の目の前にいる人」

リリカ「え・・・私？」

リョウ「俺と付き合ってくれますか？」

リリカ「でも・・・レイナ
困っちゃうよ？」

リョウ「なんでレイナが
出てくるの？」

リリカ「だって
『リョウと付き合ったんだ！』
って、言ってたし・・・」

リョウ「またあいつ
嘘ばっかりついて・・・」

リリカ「嘘・・・？　レイナが？」

リョウ「俺は、レイナなんか
好きじゃない。
俺が好きなのは、リリカなんだよ。
俺と付き合ってくれますか？」

リリカ「わ、私もリョウのことが・・・
好きでした・・・」

ガチャ

レイナ、ナツ「２人ともおめでと～！」

リリカ「うわっ！
びっくりした！
って、２人とも?!」

レイナ「リョウよかったね！
作戦うまくいったじゃん！」

リョウ「意外と簡単だったわ（笑）」

リリカ「え？　え？
作戦ってどういうこと？」

レイナ「私は、リリカが
リョウのこと好きって
知ってたから
この３人で協力してたの！」

ナツ「ちなみにレイナの彼氏は
俺でーす！」

リリカ「え、レイナと？
良かったじゃん、ナツ！」

レイナ「あと、リリカごめんね。
私あんな言い方しちゃって。
親友なのに」

リリカ「ううん。
そんなの気にするわけないじゃん！
親友なんだから！」

レイナ「リリカ・・・うわーん！」

ナツ「ってことで！
これから４人で仲良く帰ろう！」

それから４人は
幸せに過ごしましたとさ。

～おしまい！～