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惚れちゃいそう。

CAST梨里花梨里花

作者:ua

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2025.11.26

あたし、梨里花!
ニコラ学園中学3年生。
勉強が大嫌いな、平凡な女の子。





平凡な日常をおくっていたら、
ある日・・・・





「お姉ちゃんが
まだ帰ってきてない!?」





あたしの姉・姫万里は超自由、
ちょい自分勝手だけど
やさしい高2。





ゲームがとにかく上手。





見た目はかなりいい。





渋谷で芸能事務所に
スカウトされてたこともある。





背もすらっとしてて
小柄なあたしとは大違い。





そして何より昆虫が好き。





珍しい昆虫も
たくさん知っている。





でも、とにかく自由人。





昨日、高校から帰ってきてから
フラッと出かけて行ったんだけど・・・・
夕方にどこかに行って
帰ってこないのはけっこー定番だ。





でも、朝まで帰ってこないなんて
初めてだ。





「あの子、何も言わずに
出てったのよ・・・・
家出かしら」





「え、でも家出するような出来事
あったっけ」





「心配だわ」





母はあたしの意見に
耳を貸さない。





というわけで、重い気分で
学校に着いたのだった。





「どうしたんだね、
梨里花くん。
どうやら元気がないようだね」





少し変わったしゃべり方の彼・渚夏は、
結構変わり者。





でもなぜか、クラスのみんなに
受け入れられてる。





数学の天才なんだけど、
国語とか社会なんかはダメダメらしい。





「よくわかったね。
表情を隠すのには
長けているはずなんだけど」





「あ、全然だね」





キッパリ言われた。
ちょっと悲しい。





「お姉ちゃんがね・・・・」





あたしは、わけを話した。





すると、彼は
ためらう様子もなく言った。





「ならば、放課後に
梨里花くんの姉の居場所を
突き止めに行くか」





「へ?」





あたしは驚いた。





それは確かに助かるけど、
だけど・・・・





「いいの?」





「もちろんだ」





というわけで、あたしと渚夏は
お姉ちゃんを探す旅に
出たわけなんだけど。





「まずは、目撃情報を探そう」





「え、そんなの
簡単に見つかるの?」





あたしはそう言ったけど、
渚夏はあたりの人や
お姉ちゃんの知り合いに声をかけ、
あっという間に目撃情報を
見つけてしまった。





「姫万里さんは、
4時50分頃に駅にいた。
えっと・・・・」





彼はスマホを取り出して
何やら検索を始めた。





「5時に檜原村行きのバスがあるな」





「檜原村!」





あたしは思わず叫んだ。





檜原村。
前からお姉ちゃんが
行きたいって言ってた。





「虫とり・・・・かも」





「虫とり?」





「うん。お姉ちゃん、
超自由人で昆虫が好きだから、
昆虫を捕まえるために
檜原村まで1人で行ったのかも」





あり得る。
あたしのお姉ちゃん、
姫万里ってのはそういう人なんだ。





「それはかなりの自由人だな。
では、もうすぐ帰ってくるのではないか」





「・・・・そうだね」





あたしは渚夏を見上げて笑った。





「ありがとう」





渚夏は変な人だけど、
本当にやさしいんだな。





あたしの心の中が
ぽかぽかしてる。





「やっぱりそうだった!
なんだっけ、『すかしまだ』
みたいなやつを捕まえに行ったみたい」





「『すかしまだ』・・・・
スカシマダラのことだろうな。
檜原村は緑が深くて、
たくさんの虫を捕れるから」





渚夏は興味深そうに言った。





そんな変なお姉ちゃん、
他の人ならひくんだろうな。





やっぱり渚夏って変な人だ。





でも、やさしい人だ。





なんか、惚れちゃいそう。







*end*

※掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。

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