好きだったよ。

CAST中山あやか

作者：シオチャ

2022.12.27

私は、あやか。
中３を卒業する。

嬉しい気持ちで
卒業できると思ってた・・・・

小６から好きだった優行に
まだ好きだと伝えられなかった。

って思うけど、
話す機会もなかなかなかったし
グループ分けなどで
同じなることもなかった。

だから、
ほぼ知らないひとから
告白されるってなると
優行はびっくりするよね。

そう考えていると・・・・・

あき「あやかー！
早く来て!!　早く早く」

親友のあきが
私を呼んでいるが
私は聞こえなかった。

するとあきは、
私の耳元で叫んで
私はびっくりした。

あき「はははははｗｗ
もう早く！
あやかのロッカーに
手紙らしきものがあるよ。
きっと卒業だから告白で
桜の木の下に来て的な？」

あやか「なわけないでしょ？」

って、言ったけど
半分思ってた。

あき「もしかしたら
あやかの好きな優行かもよ？
もしかしたら後輩かも」

そうだとしたら、この気持ちを
消してくれるかもしれない可能性は
なくはないから。

その手紙に賭けようと
思ってたときだった。

優行「ねえ、
同じクラスの中山さんだよね？
このアンケートを受けてほしんだ。
書けたら保健室の持ってきて。
もし俺がいなかったら
教室に持ってきて」

っと行ってしまった。

私は、相づちさえできなかった。
でも、わたしにとって
幸せな時間だった。

そして少しでも、
告白する勇気を持てた。

このときすっかり
手紙のこと忘れていた。

アンケートに書き終わったから、
あきと一緒に優行のいる保健室に
行ったが、

そこには優行がいなかったので
教室に行ってみた。

すると・・・・・・

かいら「優行、私ね・・・・・
好きなの。
優行さ、モデルとかで活躍する子
好きって言ってたでしょ？
そのために私、
一生懸命頑張ったの。
ほんとに優行のこと好きなの」

あの人気モデルかいらが
優行に告白していた。

私はあまりの悔しさに
走って逃げた。

だってあの２人は
いつも話してるし
楽しそうだし
両思いだと確信していた。

あき「あやか・・・・・・・・」

優行「ごめん。
好きな人はいないけど・・・・・・・
付き合えない」

かいら「え・・・・・・・（泣）」

かいらは泣きながら
去ってしまった。

それを見たあきは、
優行がいる教室に入り、
何かについて話す。

その時のあやかは
手紙のことを思い出し
ロッカーから手紙を取り出した。

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４月１２日

初めて中山さんに手紙を書く。
けど、この気持ちが中山さんに届いていたらなと思う。

今日で僕らが会うのは最後になる。
だから中山さんには手紙を送っときたいんだ。
実は中山さん、いや、あやかが好きなんだ。
だけれど付き合えない。
これからの人生を尊重したいんだ。
今までありがとう。好きだったよ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　優行より
～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～

私の目からは
涙がでていた。

嬉しいけど
なんとも言えない
この気持ちのせいで
もっと涙がでてくる。

この切ない気持ちで
卒業するなんて最悪。

この
「最後の好きだったよ」が
私を悲しくする。

すると、後ろから
足音が聞こえたので
涙を拭いた。

あき「あやか。
優行からだよ」

優行「中山さん、
手紙・・・読んだと思うけど
好きなんだ。
でもごめん。
本気で好きだったし、
たくさん一緒に話をしたかった。
だから・・・・・」

っと優行は
私に近づきキスをした。

でも私は
ドキドキしなかった。

涙で前が見えなくて
口には感覚がなかった。

けど、
甘い味がしたので
キスをされたのは、
分かった。

「付き合えない」

そんなのわかってるのに
また涙が溢れ出した。

あやか「わかってるよ。
そんなの・・・・・
わかってるよ。
私も好きだったよ・・・・・・・
私も好きだったんだよ」

いろんな気持ちが重なって、
私から優行にキスをしてしまった。

けど、優行は私を抱いて
キスし続けた。

その後、私達は卒業し、
あの後から会っていない。

高２になった私には、
親友のあきがいて彼氏がいる。

優行は、俳優として
活躍している。

あのときは、
今も忘れられない。

本気で好きだったよ。

～ＥＮＤ～