笑顔のチカラ

CAST中山 あやか中山 あやか

作者:まき

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2023.01.24

私は4月、奥山中学校に
転校してきた中山あやか、14歳。





笑顔がかわいい美少女という
噂が広まっているらしい・・・





そんな私は、明るくて
フレンドリーなユラと
すぐに仲良くなれて、
楽しく学校生活を送っている。





ユラ「あっ!
タスクおはよう!」





タスクはユラの幼なじみ。
運動神経が良くて
私と同じ
バスケ部なんだけど・・・





タスク「・・・ぉはよ」





ユラ「タスクは相変わらず
クールだねぇ。
ほら、あやかがビビってるよ!」





私の隣の席のクールな
タスク君が怖くて、
話しかけられないのが
唯一の悩みです・・・













・*。・ 授業中 ・。*・





あやか「あっ・・・」





やばい、消しゴム
落としちゃった。





すると、タスク君が
それに気づいて拾ってくれた。





ありがとうと
言おうとしたものの・・・





タスク「チッ・・・
何やってんだよ・・・」





あやか「ごっ、ごめんなさい・・・」





クールなタスク君は
やっぱり怖い。





・・・今日もまともに
目も合わせられなかった。













・*。・ 部活中 ・。*・





タスク「おい! あやか!
そこ危ないぞ!」





あやか「ごっ、ごめんなさい・・・」





タスク君の声は
どこか冷たくて、
注意ですら
怖く感じてしまう。





・・・ユラいわく、
本当は優しいけど
言い方がきついだけ・・・
らしい。





その時、
ドンッという
大きい音がした。





次の瞬間。





生徒「おい!
だいじょうぶか!?」





という声が聞こえてきた。





あやか「ど、どうしたんですか・・・?」





そう言って
おそるおそる
近づいてみると、





そこには倒れている
タスク君の姿があった。





あやか「タ、タスク君・・・!」





どうしようと思う間もなく、
体が勝手に動いていた。





あやか「私、タスク君を
保健室に連れていきます!
誰か手伝ってください!」





そんな姿を
陰から見ている
1人の部員が・・・





リュウノスケ「あれが
あやかちゃんねぇ・・・」





タスク君が目を覚ましたのは、
それから20分ほど
経った頃だった。





タスク「・・・保健室・・・?」





あやか「あ・・・、タスク君!
よかったぁ・・・
目が覚めて・・・」





タスク「・・・なんでお前が・・・」





あやか「だって・・・
急に倒れるから・・・
びっくりして・・・
何があったの?」





おそるおそる聞いてみる。





タスク「・・・ただの寝不足だ。
心配すんな」





タスク君はそう言うと、
少し目線をそらした。





タスク「・・・ありがとう、
保健室に連れてきてくれて。
お前・・・俺のこと苦手だろ」





あやか「!!」





タスク「見てればわかるっつーの(笑)
・・・ありがとな」





私はその時、初めて
タスク君が怖くないと感じた。





あやか「だって、心配だったから・・・
無事でよかった・・・!」





そう言って笑顔を見せると、
照れたように
顔を赤くしたタスク君。





そんなタスク君が新鮮で、
心がキュンとなったのは
ここだけの話。





この日は、タスク君と
一緒に帰った。













・*。・ 2週間後 ・。*・





あの出来事以来、
私とタスク君の距離は
グッと縮まった。





あやか「さてと、帰るかぁ」





「予定がある」と、
先に帰ったユラとタスク君。





久しぶりに
1人で帰っていると・・・





リュウノスケ「ねぇ、キミ。
これ落としたよ」





後ろから声をかけられた。





あやか「え?
ありがとうございます・・・」





振り返ると、
“パシッ!”と
腕をつかまれた。





リュウノスケ「今日これからヒマ??
ヒマだったらカラオケ行こうよ」





あやか「え・・・?
リュウノスケ君・・・?」





今日の予定は、特にないけど・・・
あまりしゃべったこともないし・・・





正直行きたくない。





私は必死に
言い訳を考えた。





あやか「ごめんなさい!
私、今日は勉強したくて・・・」





そう言っても、
リュウノスケ君は
手を離してくれない。





リュウノスケ「カラオケで
勉強すればいいじゃん!
俺もそうするわ~」





あやか「あの・・・離して・・・
痛い・・・」





・・・誰か助けて・・・!!





タスク「お前、
あやかに何の用?」





声のした方を
振り返ると・・・





あやか「タ・・・、タスク君!!」





タスク君は今までに
見たことのないくらい
怖い顔で立っていた。





でも、私はそんな怖い顔の
タスク君をみて、
なぜか安心した。





ふと気づくと、
リュウノスケ君は
いなくなっていた。





タスク「あやか、大丈夫か??」





そう言う彼の顔は
いつもより優しくて、
涙があふれてきた。





あやか「うっ・・・うん・・・
タスク君・・・ありがとう・・・」





タスク「あいつ、
女子に目がなくてな。
あやかが美人な転校生って
噂を聞きつけて来たのかもな」





あやか「そうだったんだ・・・」





そして私は、
自分のタスク君への
気持ちに気づいた。





その気持ちを
思わず口に出していた。





あやか「タスク君・・・私・・・
タスク君が来てくれて
すごく安心したの。
私・・・タスク君のこと・・・
好きみたい」





タスク君は
驚いたような顔をした。
耳が赤くなっている。





タスク「俺も・・・
あやかのこと大切に想ってる・・・
俺と・・・付き合ってください」





2人は、
はにかんだような笑顔で
見つめあった。





こうして、私とタスク君の恋は
始まったのでした。







~END~

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