5→7私に恋した真面目くん

CAST中山 あやか中山 あやか

作者:ゆきぴー

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2023.09.16

「僕と付き合ってください」





「ごめんなさい」





「なら、あなたのテストの順位を
1桁にしたら
付き合ってください」





やっほー!
私、中山アヤカ!





テストの順位は
3桁・・・笑





?「アヤカ、おはよ!」





心友の近藤ユラ!
頭は、人並みにいい子!





アヤカ「おはよ!」





ユラ「昼休み、
図書室いかない?」





アヤカ「いーよ!」

















・*。・ 昼休み ・。*・





ユラ「私、あっちの方
見てるね」





アヤカ「はーい」





図書室、初めて来たけど
面白い本多いなー。





この本とかいい!





と、本を取り出そうと
したとき。





バサバサ。





まわりを見ると
本が散らかってる。





そして、誰かの足。





やばい!
本で埋まってる。





アヤカ「ごめんなさい!」





?「大丈夫です」





アヤカ「でも・・・」





ユラ「アヤカ!
すごい音したけど
どーした!?」





アヤカ「ちょっと
本をばらまいちゃって・・・」





ユラ「あっ! 前川くん!」





アヤカ「え?」





?「前川です」





アヤカ「知り合い?」





ユラ「知り合いも何も
同じクラスでしょうよ!」





アヤカ「あ! ごめん!
気づかなかった」





タスク「大丈夫です」





思い出した。





同じクラスで、頭のよさも
学年1位の前川タスクくんだ。





そうして私たちは
きれいに片してから
教室に戻った。

















・*。・ 次の日 ・。*・





席替えで前川くんの
隣の席になった。





タスク「アヤカさん。
帰りにお話があるんですが
いいですか?」





アヤカ「ん? いーよ!」

















・*。・ 放課後 ・。*・





アヤカ「話って、なにー?」





タスク「僕と付き合ってください」





いいいいいきなりなんだ!
こいつ!





アヤカ「ごめんなさい!」





タスク「なら、
あなたのテストの順位を
1桁にしたら
付き合ってください」





アヤカ「1桁って・・・。
私、何位だか知ってる?
3桁だよ?」





タスク「絶対に
1桁にしてみせます」





アヤカ「やってみなさいよ!」





タスク「それでは、交渉成立ですね。
明日から次のテストがある来週まで
部活の終わる5時から7時までの2時間、
僕の家で勉強しましょう」





なんですとー!





ま!
やれるわけないさ!

















・*。・ 次の日 ・。*・





ユラ「へー、
そんなことあったんだ。
1桁になれるといいね!」





アヤカ「できるわけないじゃん」





ユラ「さぁねー」

















・*。・ 部活 ・。*・





ちなみに私は
ブラスバンド部だよ!





顧問は、学年主任の先生。





自慢じゃないけど
実力はある方。





先生「みんなきいてー。
コンクールのソロを3日後決める。
しっかり練習するように」





みんな「はい!」





よし。がんばろ!

















・*。・ 放課後 ・。*・





はぁぁぁ。気が重い。





タスク「待ってました。
行きましょう」





アヤカ「はい・・・」

















・*。・ タスク宅 ・。*・





まてよ。
こいつ教え方うまい。





わかりやすいぞ。





タスク「だいぶ進みましたね」





アヤカ「うん」





タスク「休憩にしますか」





アヤカ「うん」





タスク「部活、どうでしたか?」





アヤカ「あのね、3日後に
コンクールのソロを決めるんだ!
だから頑張らないと!」





タスク「アヤカさんなら
できますよ」





アヤカ「えへへー。そうかなー」

















・*。・ それから3日後 ・。*・





先生「よーし。
ソロ決めるよー。
名前呼ぶから、順番にきてね」





     ・
     ・
     ・





先生「次ー、アヤカ」





アヤカ「はい!」





いよいよだ。





先生「おぉ!
よく練習したね!」





アヤカ「ありがとうございます!」





好評価だ!





先生「明日、
結果発表するから」





アヤカ「はい!」

















・*。・ タスク宅 ・。*・





タスク「そうですか。
うまくできたんですね」





アヤカ「うん!」





タスク「よかったですね」





アヤカ「うん!
あ。これはどうやるの?」





徐々に私は前川くんに
心を開いていった。

















・*。・ 合格発表 ・。*・





先生「えー。合格者は・・・」

















・*。・ タスク宅 ・。*・





タスク「結果はどうでしたか?」





アヤカ「落ちた」





タスク「・・・。よかったです」





アヤカ「は?」





タスク「僕が先生に
お願いしたんです」





アヤカ「なんで
そんなことすんの?」





タスク「アヤカさんがソロ発表者に
なってしまったら、
勉強する時間がなくなると
思ったからです」





アヤカ「ふざけないでよ。帰る」

















・*。・ 次の日 ・。*・





ユラ「なにそれ。ありえない」





アヤカ「でしょ。最悪」





タスク「あの、アヤカさん」





アヤカ「・・・。
ユラ、トイレいこ」





ユラ「うん・・・」





今日は前川くんの家には
行かなかった。

















・*。・ 次の日 ・。*・





ユラ「アヤカ」





アヤカ「なにー?」





ユラ「図書室いかない?」





アヤカ「いーよ!」

















・*。・ 図書室 ・。*・





ユラ「私、あっちの方見てるね」





アヤカ「はいよー」





タスク「あの、アヤカさん」





アヤカ「・・・・・」





ユラ「アヤカ、
話聞いてあげて」





アヤカ「なんでそんなこと」





ユラ「前川くんから
全部聞いたの」





タスク「実は、
アヤカさんを落としたのは
僕の母です」





つまり、前川くんの家は
学校にたくさんの寄付金を
出しているんだけど。





最近、私が家にお邪魔してて
前川くんが心配になったお母さんが
私を落とすようにいったんだって。





それにブラスの顧問の学年主任は
従うしかなかったと。





アヤカ「なにそれ。
前川くんのせいじゃないじゃん」





タスク「いいえ。
僕の母のせいで、ごめんなさい」





アヤカ「今日・・・」





タスク「はい?」





アヤカ「今日、テスト前日だから
勉強教えて」





タスク「いいですよ」

















・*。・ テスト ・。*・





あっ。
これもこれもこれも!





前川くんが
教えてくれたやつだ!





すらすら解ける!

















・*。・ 順位発表 ・。*・





ユラ「ドキドキするね!」





アヤカ「うん・・・」





ユラ「アヤカアヤカアヤカ!」





アヤカ「ななななに!」





ユラ「あそこ・・・」





ユラが指差したのは
5位。





そこには中山アヤカと
私の名前が・・・





アヤカ「うそ・・・」





ユラ「よかったね!」





アヤカ「うん!」





ユラ「いっておいで!」





アヤカ「どこに?」





ユラが次に指差したのは
前川くんのところ。





アヤカ「うん・・・!」





アヤカ「前川くん!」





タスク「5位おめでとうございます」





アヤカ「前川くんのおかげ!
ありがとう!」





タスク「いえ」





アヤカ「あのね、
1週間のうちに、
いろいろあったけどさ・・・」





タスク「僕は苦手な勉強を
一生懸命理解しようとしていて、
部活にも一生懸命で、
カワイイアヤカさんが好きです」





アヤカ「私も馬鹿な私に
勉強を教えてくれて、
嫌われるのを覚悟してまで
嘘をついてくれて、
カッコいい前川くんが好きです」





タスク「付き合ってください」





アヤカ「もちろんです!」





こうして私たちは
結ばれました。





それからも5時から7時は
勉強をしています。







☆END☆

*ニコ学名作リバイバル*
この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。

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