幼なじみの恋

CAST中山あやか

作者：みるくちょこ

2023.10.04

はろー

私、高校１年の
中山アヤカです！

どうしてこんなに
テンションが高いかというと・・・

来週、イギリスに
２年留学してたハルトが
帰ってくるの!!

私とダイジで
首をきりんさんにして
待ってるんだ！笑

やんちゃなハルトと
クールなダイジ。

ふたりは、私の大切な
幼なじみ。

そして、
誰にも言ってないけど、
私はハルトのことが好き。

はやく会いたいなー。

―　次の日　―

アヤカ「あと４日ー！」

ダイジ「だね！
ハル帰ってきたら何する？」

アヤカ「えー！　まずは花火でしょ。
それから遊園地行って、
あっ！　スイカ割りもやりたい!!」

ダイジ「アヤカは、やりたいこと
いっぱいだねー！」

本当は、もうひとつ。

１番やりたいこと。

でも、ダイジの前では
言えない。

ダイジ「アヤカ？」

アヤカ「あ！　ごめん」

ダイジ「大丈夫？」

アヤカ「大丈夫大丈夫！
はやく会いたいなー！」

―　ハルト帰国日　―

アヤカ「あっ！　来た！
ハルト、おかえりー!!」

ハルト「アヤカ、ただいま！
しばらく見ないうちに
さらに可愛くなったな！」

顔が真っ赤に
火照るのがわかった。

ハルトはそういうこと
さらっと言えちゃうんです。

ダイジ「おかえり、ハル」

ハルト「ただいま！
ダイ、お前も一段と
イケメンになってるなー！」

ダイジ「やめろよ！
照れるだろ」

ハルト「ははは！
かわいいなー、ダイも！」

懐かしい声と
この雰囲気。

大好き。

―　２日後　―

今日は、３人で
遊園地行く日！

ピンポーン♪

アヤカ「はいはーい！」

ガチャ。

ハルト・ダイジ「よ！」

アヤカ「おはよう！」

私って幸せ・・・

―　遊園地　―

ダイジ「ジェットコースター
乗ろうよ」

ハルト「おっ、いーねー！」

アヤカ「え、ジェットコースターは
ちょっと・・・」

ハルト「あーアヤカ、
こわいんだー」

ニヤっ

アヤカ「べ、べつにっ？
こわくないし！」

ダイジ「じゃー乗ろっか」

ニコっ

・・・・・・・・・・・

アヤカ「ぎゃーーーーー!!」

ハルト「やー、アヤカって昔っから
ジェットコースター
苦手だよな！」

アヤカ「死ぬかと思った・・・」

ダイジ「死なないよ！
っていうか、死ねないでしょ！笑」

アヤカ「ん？」

ダイジ「アヤカ、やりたいこと
いっぱいあるもんねー？」

アヤカ「うん！」

ニコニコっ

ダイジごめん。

私が１番
やりたいことは・・・

『ハルトと２人で
花火大会に行くこと』

ハルトがイギリス行く前は
３人で行ってた、花火大会。

ハルト「そういえば、
今年の花火大会
もうすぐだよな」

アヤカ「えっ。あ・・・うん」

ハルト「悪いんだけどさ、
今年は３人で行けない」

アヤカ「え！　なんで？」

ハルト「黙っててごめん。
俺さ、彼女いるんだよね」

アヤカ「えっ・・・！」

ハルト「同じ中学だった小松崎ふたば。
付き合ってるんだ。
２年前にも行く約束してたんだけど、
イギリス行っちゃったから行けなくてさ。
だから、今年は一緒に行こうって」

そうなんだ。
彼女いたんだ。

言ってくれれば
よかったのに。

アヤカ「そっかー！
私たちは、大丈夫だよ！
ねー、ダイジ？」

ダイジ「うん」

アヤカ「ごめん、
トイレ行ってくる！」

泣くな。

泣いちゃだめ。

せっかくの遊園地が
台なしになる。

私、失恋したんだ。

切り替え切り替え！

今は遊園地を
思いっきり楽しもう！

＊・＊・・・＊・・・＊・＊

アヤカ「遅くなってごめん」

ダイジ「次、なに乗る？
ジェットコースター乗る？」

アヤカ「やだ！
ぜーったいやだ!!」

ハルト「子どもかよ。笑」

ダイジ「アヤカは、
なに乗りたいの？」

アヤカ「うーん。観覧車！」

＊・＊・・・＊・・・＊・＊

アヤカ「わー！
きれいな夕焼け！」

ハルト「ほんとだ」

ダイジ「観覧車から見える夕焼けって、
こんなにきれいなんだ」

アヤカ「ねー！」

ハルト「観覧車よかったなー！
んじゃ、帰るか」

アヤカ「うん」

ハルト「アヤカって、ほんとーに
こわがりだよなー！」

アヤカ「だって、びゅーんって
落ちるんだよ!?
ハルトだって
ほんとはこわいのに
我慢してるだけなんじゃないのー!?」

ハルト「違いますー！」

ダイジ「ははは！」

ハルト「じゃー
俺はこっちだから」

アヤカ「うん！
今日は楽しかった！
ありがとう」

ハルト「おう！
気をつけて帰れよ！
ダイ、アヤカをよろしく！」

ダイジ「わかってるよ。
またな、ハル！」

アヤカ「・・・・・」

ダイジ「泣いていいよ」

アヤカ「え・・・？」

ダイジ「ほら。おいで」

アヤカ「ダイジ・・・
うわーーん!!」

ダイジ「よしよし」

アヤカ「気づいてたの？」

ダイジ「そりゃ、
見てればわかるよ。
好きな人の好きな人だもん」

アヤカ「え？」

ダイジ「俺、アヤカが好きなんだけど。
知ってた？」

アヤカ「ううん」

ダイジ「そりゃそっか。
アヤカはいっつも
ハルばっか見てたもんね」

アヤカ「ごめん」

ダイジ「なんで謝るんだよ」

アヤカ「私さ、ハルトと２人で
花火大会行きたいって
思ってたんだ」

ダイジ「知ってたよ。そんなの。
だから当日、ドタキャンする
つもりだったんだよ。笑
ハルに彼女いるなんて
思ってなかったから」

アヤカ「ダイジ。ごめんね。
ありがとう」

ダイジ「どうする？
今年の花火大会」

アヤカ「今年は行くのやめとく。
ハルトたちに会うのも
気まずいし」

ダイジ「そっか」

アヤカ「うん」

アヤカ「送ってくれてありがとね！
じゃあね」

ダイジ「今日は楽しかったね。
また行こうね！　ばいばい」

ダイジが私を好きなんて、
考えたこともなかったな。

クールで優しくて頭よくて
スポーツ万能のダイジ。

好きな人、いたんだ。
私だったんだ//

なんか嬉しいな。

―　１年後　―

アヤカ「ダイジ！
久しぶり」

ダイジ「久しぶり。
元気だった？」

アヤカ「そりゃもー
元気すぎるくらい！」

ダイジ「なら、よかった！」

アヤカ「ダイジ、
今年の花火大会
一緒に行かない？」

ダイジ「行く！」

アヤカ「やった。じゃあ私、
ゆかた着ようかな」

ダイジ「いいじゃん！
楽しみにしてる」

アヤカ「うん！」

―　花火大会　―

ダイジ「アヤカ、ゆかた
すげー似合ってる！」

アヤカ「ありがと//」

ダイジ「・・・かわいい」

アヤカ「え？　なになに
聞こえなかった！」

ダイジ「なんでもない！」

アヤカ「ふーん？」

ドーン!!!

アヤカ「わー！　きれい」

ダイジ「ほんとだ。感動」

アヤカ「ねえ、ダイジ」

ダイジ「ん？」

アヤカ「好きだよ」

ダイジ「え？」

アヤカ「ダイジのことが好き」

ダイジ「アヤカ！」

アヤカ「ん？」

振り向く。

kiss

ダイジ「俺も。
ずっとアヤカのこと好きだよ。
俺はアヤカのこと泣かせないから、
ずっと俺のそばにいなよ」

アヤカ「うん//」

ダイジ「ハルにも報告だね」

アヤカ「そうだね！
驚くかな？」

ダイジ「絶対びっくりするよ！」

アヤカ「楽しみ。笑」

―ＥＮＤ―

＊ニコ学名作リバイバル＊
この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。