幸せを呼んだリズムゲーム

CAST中山 あやか中山 あやか

作者:にこにこ

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2022.03.11

突然だけど、あなたは
ゲーム好き?





アヤカは大好き!





100日くらい前から
始めてるリズムゲーム
なんだけどね、
これが最っ高なの!





知らない人とも繋がって、
一緒にゲームの
ライブしたりするのも、
すっごく楽しいの///





でね、このゲームは
{セカイダンシング}
って言って、
リズムを打って
アバターに
ダンスさせるんだ///





アバターも
自分で作れて、
100000000通りも
かわいいのが
組み合わせられて、
すごいんだよ///





ちなみに、
{セカダン}って
略されるの!





って感じで、
今日もレッツダンシング!!!













・*。・ 学校 ・。*・





今朝は
早起きをしたから
眠くなるのかと
思ったら、
そうでもなかった。





親に内緒で
セカダンをするために、
5時00分に
アラームを設定した。





その後10分間
お布団に入ってた。
(めっちゃ寒くて)





けれど、
「セカダンしなきゃぁぁぁっ!」
と言ってガバッと
起き上がった。
(まんがみたいに笑)





そして40分くらい
セカダンをしてて、
ガチャ大当たり引いて
嬉しがっていたら、





親に「うるさぁ~ぃ・・・」
と呟かれたような
気がしたのでやめた。





アヤカ「おはよぉ・・・
あぁ、頭痛が・・・、
痛い」





アキ「あっ、
アヤカちゃん
おはよー。
またセカダン?」





アヤカ「うん、セカダン。
楽しかった・・・
んだけど」





アキ「もー。そりゃ
頭痛しちゃうって、
アヤカちゃん」





アヤカ「そうだね。
ほんと、アキちゃんの
言うとおり」





親友のアキちゃんに
突っ込まれ、
なぜか「ごめーん」
と謝るアヤカ。





セカダンは楽しいから
いいんだよ、とか
思えない。





眠気の代わりに
頭痛とか・・・・・・
最っっっ悪!





アヤカ(もぉ~!
早くなくなれ、
頭痛っ!)





うぅぅぅ~、
と嘆いていたら。





レン「おはよ!
またセカダンとかゆーの
してたのかよww」





アキ「そうそう、
また頭痛が
するんだってさー」





ルワ「やっばーw
てか朝にゲームするとか、
小学生の男子じゃんw」





レンとルワが
やって来た。





内田蓮、
近藤藍月、
南龍和、
中山あやか。





この24組公認の、
“ダブルカップル
いつメン”だ。





アヤカとレンが
カップルで、
アキちゃんとルワが
もう一方。





アヤカね、
レンのこと
めっちゃ
好きなんだ~///





レン「なぁなぁ、
セカダンって
女子がやるもんなの?」





アヤカ「んー・・・
どうかな。
東大の、クイズ作る
なんとかさんは、
ハマってるんだって」





レン「だよな。
ウマ娘も先生
やってるしなwww」





アヤカ「それとは
違うけど、
あの先生、
ウマ娘に8000円も
課金したんでしょ?w」





レン「らしいなw」





レンとは
時々セカダンの
話をする。





アヤカの
大好きなゲーム、
彼も興味があるみたいで
嬉しいなっ!





アキ「アヤカちゃんっ、
今日LINEで
私のID送るねっ!」





アヤカ「うんっ、
ありがと!
すぐフレンドに
なっとくよ~!」





アキ「ありがとー!
そうだ、ルワたちも
セカダン始めなよー」





アヤカたちは、
キャッキャと
騒ぎながら笑った。





藤澤五月ちゃんみたいに
「そだねー」と返して、
レンにもニコッと
笑いかける。





レン「何だよー(ーー;)
・・・・・・んじゃ、
俺も入れてみよっかな」





ルワ「俺は・・・
どーしよ。
考えとくわ」





アヤカ「おっけー!」





アヤカはその時、
微かにレンとルワへの
疑問を感じた。





なんで間が
空いたんだろ、って。





レン「・・・そん代わりさ。
絶対、・・・・・・
俺のゲーム画面は
見せないから!
約束なっ」





アキ「りょ!
アヤカちゃんも
いいよね?」





アヤカ「んー、
アヤカはレンが
してるとこ
見てたいけどw」





レン「一生ダメって
わけじゃねぇけど・・・
そのうちな」





アヤカ「やったー笑笑」





本当に気になるな、
あの間。
何なんだろ。













・*。・ 1週間後 ・。*・





今日は学校が休み。
だから、アキちゃんたちと
ダブルデート的な感じで、
公園に集まって
enjoyするんだ!





楽しみで
仕方がない。





セカダンだって
もちろんやる。





アヤカはレンに
自分のIDを送って、
「フレンド申請して~」
と言っておいた。





アヤカ「どう?
セカダン、
楽しいでしょ?
ねっ!」





レン「意外と楽しいな。
これからも続けるわ」





ルワ「俺も
入(い)れたけど、
楽しかった」





アキ「良かった~!
そうだ、
提案あるんだけどさ」





そして、アキちゃんは
すっごくいい
提案をした。





みんな賛同する
ようなのだ。





アキ「ねねっ、
明日からセカダンで
バトルあるでしょ?」





アヤカ「そだねー」





アキ「うちら4人で
バトんない?」





おぉ~~~!
・・・と言ったのは、
アヤカだけだった。





その後、
「確かにいいな」
とレンたちも
言ったものの、
いまだにその
間があることが
気になって
仕方なかった。





ルワ「俺は参加―――
す・・・・・・る、
けど」





レン「んー、じゃあ
俺も参加――――――
する」





アキ「おっけー・・・
でも、ほんとにいいの?」





ルワ「大丈夫。
・・・・・・用事とか、
ないし」





本当に
大丈夫なのだろうか。





あまりにも
おかしいので、
レンに聞いてみた。





アヤカ「あのさ、レン。
なんでそんなに
間があるの?
何か秘密があるの?」





レン「・・・別に。
アヤカには関係ない」





――――――ぶちっ





アヤカの中で、
何かが切れた。





「アヤカには関係ない」
だなんて―――
信っじられない!





アヤカ「―――――
――――はぁっ!?
関係ないって
何っ!?」





レン「おいっ、
そんな怒るなよ!
アヤカには
話せねぇんだよ!」





アヤカ「だから、
何それ!
アヤカには
相談なんてしても
あてにならないってこと!?」





レン「違(ちげ)ぇよ!
・・・アヤカのことが
好きだから、
話せないんだ!」





もうっ・・・
あーあぁ。
付き合ってから、
喧嘩なんてしたこと
なかったのに。





でも、





アヤカ「好きだから・・・?」





って、どういうこと?





レン「それは―――
―――その時に
なってから、話すよ」





アヤカ「・・・・・・
レンが・・・
そう言うなら」





そして、





「お願ぃ・・・・
・・ゎ・・・ぃで」





と、レンが
呟いた。





何を言っているかなんて、
聞こえなかった。













・*。・ 市営公園 ・。*・





翌日、アヤカたちは
公園に集まっていた。





セカダンのリズム打ち
ダンスバトルを、
4人で競うためだ。





アヤカは、レンと
気まずいまま。





そんなんで集中して
戦えるのだろうか。





アキ「ねぇ、ルワ!
あたしたち、
もう見ていい?」





ルワ「何を?」





アキ「ルワたちの
ゲーム画面!」





アヤカもレンに
同じ質問をする。





けれど、その前に
アキちゃんが
失敗していた。





ルワ「・・・ダメ」





アキ「えぇぇぇ~っ」





ルワ「ほんとにダメなんだ。
お願い」





アキ「・・・・・・
わかった」





それを見ていたレンは、





「俺もダメな」
とため息を吐(つ)いた。





全く、
意味わかんない。





レン「もうセカダン
始めちゃおっか」





アヤカ「そだねー。
イベントも
始まっちゃってるし。
ね、アキ」





アキ「うん。
ルワもいいでしょ?」





ルワ「俺さ、
今日まだセカダン
やってねぇんだけど。
あっ、手加減なしな、
悲しくなるからw」





アキ「おっけーw」





そして、セカダンの
イベントのところを
タップする。





“セカダン★リズムバトル!”
という題名で、
初音ミクがウインクしている
イラストが出てきて、





レンが「なんで
俺の推しじゃ
ねぇんだよ」
と嘆いた。





アヤカ「へぇ~、
レンの推しって
誰?」





レン「そりゃあ
歌奏(かなで)だろー。
あれはマジでかわいいww」





アヤカ「えぇ~っ!
私も
歌奏(かなで)ちゃん推し!」





レン「だよな!?
おい、ルワは
どうなんだよ!w」





ルワ「俺も
歌奏(かなで)のこと
推してるけど???」





アキ「え~やっぱみんな
そうなんだ!
私も歌奏(かなで)ちゃん!」





あはははははっ!





――――――そんな
笑い声が空高く響き、
アヤカたちは
本題を忘れて、
お互いのパートナーの
顔を見合う。





レン「俺らみんな
歌奏(かなで)推し
なんだな!
やっぱかわいいよな!」





アヤカ「もぉ~、
それよりセカダンしよ?
バトろ?」





そしたら、珍しくルワが
私に話しかけてきた。





ルワ「なぁアヤカ、
最近ぶりっ子でも
発動したのか?www」





キッ!
何よルワっ、
そんなことを
言っちゃって!





珍しいなと思ったら、
何が、何がぶりっ子よっ!





アヤカ「してないよっ!
ねぇねぇ、
どの曲でバトるっ!?
ねぇアキちゃんっ!?」





アキ「私、
〔ミライチズ〕がいい!
・・・ってか、ルワさ、
アヤカちゃんに
嫌われるよ?w」





ルワ「ごめんって。
別にぶりっ子して
悪(わり)ぃわけじゃ
ねぇんだしさ」





アヤカ「んもぉ~(〉m〈;)」





そして、
〔ミライチズ〕を
一斉にスタートした。





みーんな
EXPERTモードで
(2番目に難しい)、
みーんな知ってる
曲だから、
めーっちゃ
盛り上がりそう!





アヤカ「うわぁ~、
やっぱかわいすぎる///
歌奏(かなで)ちゃん
やばいっ!」





と言いながら、
自分の画面を
タップしつつ、
レンの画面を見たら
・・・・・・・・・!?





アヤカ「えっ!?
レン上手(うま)っ!
どゆこと!?」





なんと、めちゃくちゃ
上手じゃありませんか!!!





全部PERFECTで、
タップする指も
すっごく綺麗。





「やばっ」
と呆気(あっけ)に
取られて呟いたら、
GREATが多くなって、
今までのPERFECTが
台無しになってしまった。





曲が終わり、
最後のポーズを
かわいいキャラクターたちが
キメると。





アヤカ
「やっっっばぁ~~~~~~!!!
ちょっとレンっ、
上手(うま)すぎるって!
なんでぇ~!?」





アヤカはめちゃくちゃ
レンを褒めた。
なのに、





レン「・・・・・・だから、
やりたくなかったんだ・・・」





レンはそっぽを向いて、
ため息を吐(つ)いた。





アキちゃんたちも
同じようで。





アキ「ねぇっ、
なんでそんな上手なの!?
ALL PERFECTとかやばっ!」





ルワ「・・・もう嫌だ。
だから・・・・・・
拒否したんだ、俺」





アキ「意味わかんない。
こないだ始めたばっか
なんでしょ?
めっちゃすごいよ?
なのに、なんで―――」





ルワ「こないだ
始めたばっか?
本当にそう思うのか?」





アキ「えっ?」





――――――えっ?
アヤカたち、
嘘つかれてたの?





だって、
「本当にそう思うのか?」
って・・・・・・
違うってことじゃないの?





アヤカ「嘘でしょ。
本当は・・・
ずっと前から
やってたの?」





レン「・・・・・・・・・
言ったら嫌われそうで
怖かったんだ、
そんなこと。
だってさ、男子のくせに
そんなかわいいもん
好きとか、キモいだろ」





そう言って、
ベンチに座り直すレン。





アヤカ(そんな・・・・・・
キモくないよ。
むしろ嬉しいのに。
なんでそんなことを
思わせちゃったんだろう)





アヤカはレンに
抱きついた。





アヤカ「なんでそう
思うの?
アヤカはそれを知っても、
レンのこと嫌わないよ。
同じ趣味があるとか、
カップルとして
最高だと思わない?
アヤカは、そうやって
悩まれて、嘘つかれる方が
悲しい。
でも、悩ませちゃって
ごめんね。
大好きだよ」





レン「こっちこそごめんな。
嘘つく方が悪いよな。
ほんと、俺が間違ってたよ。
セカダン・・・・・・
ちゃんと楽しめるよ。
ありがと、アヤカ」





涙しながら
そう言い合う
(泣いてるのはアヤカだけ)と、
アキちゃんたちも
同じように
謝り合っていた。





アキ「私も・・・そう思う。
アヤカちゃんと
同じように思うよ。
ごめんね。
大好きだからね、
ルワのこと。ね?」





ルワ「俺も。
好きです、アキ。
ははっ」





たった三文、
「大好き。
セカダンしてる姿も
尊敬するよ。
またやろう」
だけで。





それだけで
和解できた。





本当に
大好きだから。





その愛が、アヤカたちを
導いてくれたんだって思う。













、。・、。・、。・、。・、。・、。・





このバトルは、
一生に一度の
思い出になった。





アヤカたちはその後も
バトり続け、
優勝者はレンと
ルワになった。





なんとアヤカたちが
始める前から、
半年も前から、
セカダンを
やっていたらしい。





どうりで
上手なわけだ。





何故レンとルワの
2人なのかって?





どっちも、全ての曲で
ALL PERFECTだった
からだよ。





尊敬しかないよね、
セカダンの達人って
感じ。





アヤカ「わぁ、
やっばいなぁ。
アヤカ、レンたちに
追いつけるよう
頑張る!」





レン「待ってるから
追いついてみろよー!?w
あ、でも、
歌奏(かなで)が
歌うやつは
全て攻略してるから。
〔ミライチズ〕も
MASTERいったしww」





アヤカ「んもぉ、悔しっ!」





アヤカがダンスや
ダンスバトルを
好きになった理由。





それは、この日の
思い出だったんだ。











・*。・THE END・。*・

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