夕陽に染まる空の下で

CAST十文字陽菜

作者：みなの

2024.10.20

紅葉が始まる１０月、
中学２年生の陽菜の心は
期待で胸がいっぱいだった。

修学旅行の
行動班が発表され、
憧れの暖大と
同じ班になったのだ。

陽菜「やった！
暖大くんと
一緒の班だよ」

そのまは
親友の喜ぶ顔を見て
微笑んだ。

実は、暖大から
相談を受けていたのだ。

＊．．．・・・＊．．．・・・＊

ある日、

陽菜は図書室の前を
通りかかった時、中に
そのまと暖大が２人きりで
いたので足を止めた。

暖大「そのまさん、
陽菜のことをよく知ってるよね。
修学旅行で告白しようと
思うんだけど、
どうしたらいいかな」

そのま「えっと、陽菜は
夕陽が好きだから、
夕焼けの時がいいんじゃない？」

陽菜は、息を呑んだ。

２人きりで話す暖大と
そのまの姿を見て、
心が凍りついた。

＊．．．・・・＊．．．・・・＊

翌日、陽菜は
暖大に冷たく接した。

暖大「陽菜、おはよう！」

陽菜「話しかけないで、
暖大くんなんて大嫌い！」

困惑する暖大に、
そのまが事情を説明した。

暖大は陽菜を追いかけ、
昇降口で追いついた。

暖大「陽菜、違うんだ。
僕が好きなのは
陽菜だよ」

夕焼けに染まる空の下、
２人は付き合うことになった。

もちろん、修学旅行は
最高に楽しい旅になりました。

☆＊：・end・：＊☆