クッキーが結ぶ赤い糸

CAST十文字 陽菜十文字 陽菜

作者:みなの

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2024.10.19

バレンタイン前日、
家庭科室で
陽菜は1人黙々と
お菓子作りに励んでいた。





陽菜「よし、今度こそ
上手くいくはず・・・!」





そこへ、
バスケ部のエース
暖大が顔を出した。





暖大「おっ、いい香りがする。
何作ってるの?」





陽菜「あ、暖大くん!
クッキーだよ!
これは・・・」





暖大「誰かにあげるの?」





陽菜「う、うん・・・」





暖大「そっか。
その人は、幸せ者だな」





陽菜(その人は
暖大くんなのにな~)













*...・・・*...・・・*





バレンタイン当日、
陽菜はうまく焼けた
ハートのクッキーを
こっそり暖大のロッカーに
入れた。





そして、それを
暖大の親友、
輝之介が見ていた。





輝之介は、陽菜が親友を
好きなことを知って
一瞬驚いたが、
すぐに優しい笑みを浮かべた。





陽菜が去った後、
輝之介は
暖大に話しかけた。





輝之介「おい、暖大」





暖大「ん? どうした?」





輝之介「ロッカー、
開けてみろよ」





暖大は
不思議そうな顔をしながら
ロッカーを開け、
中のクッキーを見つけた。





暖大「えっ、これ・・・」





輝之介「陽菜が入れてった。
昨日お前が家庭科室で
見たやつだろ」





暖大は驚いた。





暖大「そっか・・・
俺、気づかなかった」





輝之介「暖大は鈍感だな~
さっさと陽菜に会いに行けよ」





暖大はうなずくと、
クッキーを手に
陽菜を探しに走り出した。





教室に向かう階段で、
ちょうど下りてくる陽菜と
ぶつかりそうになる。





暖大「陽菜!」





陽菜「きゃっ!
あ、暖大くん・・・」





暖大「ありがとう。
俺、すごくうれしい」





陽菜「え? あ、あの・・・」





暖大「俺、陽菜のことが好きだ」





陽菜の顔に
喜びが浮かぶ。





陽菜「本当?
私も、暖大くんのこと・・・
ずっと好きでした!」





2人は手を繋いで
一緒に帰った。







☆・ end ・★

※掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。

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