ずっと好きでした。

CAST十文字 陽菜十文字 陽菜

作者:にゃん犬

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2024.12.29

夕日射しこむ
放課後の教室。





ユノ「先輩が好きです。
付き合って下さい!」





リョウ「ユノちゃん・・・・・・」





偶然見てしまった、
告白。









―――――――――――――――――
――――――





*。・翌日 ヒナノside・。*





そのま「学園いちモテるユノちゃんと
王子様のリョウくんのカップルかぁ。
いいねぇ」





親友のそのまと
お弁当を食べながら
ガールズトーク。





ヒナノ「だよね・・・・・・」





やっぱり、あの2人
お似合いなんだよね。





私でもそう思う。





ユノちゃんの告白を
見てしまった。





私はあきらめたほうが
良いのかな・・・・・・?





――――リョウくんを好きになったのは、
去年、高校生初めての文化祭
準備中のことだった。















― 去年 ―





そのま「あぶないよー?」





ヒナノ「大丈夫だよー」





けっこう高いけど、
はしごは安定してるし、
だいじょうぶだよね・・・





かざりをつけておりる、
その瞬間!





おいておいたハサミをふんで、
はしごから落下。





そのま「ヒナノー!」





あれ・・・・・・?
いたくないや。





リョウ「大丈夫?」





リョウくんに助けられた。
しかもお姫様だっこで。





そのま「かっこいい~!!」





リョウ「一応、保健室行こっか」





・・・・・・え?





うれしいけど、
恥ずかしいよ・・・・・・





保健室に行ったものの、
ケガはしていなかった。





リョウ「大丈夫?」





ヒナノ「うん。
・・・・・・ありがとう」





こうして私は、
リョウくんに恋をした。















*。・ 数日後の昼休み ・。*





そのまと一緒に
屋上に行くと・・・・・・





そのま「今日は、ムリっぽいね」





ヒナノ「ちがうとこで食べよっか」





少しだけ開いたドアから
ユノちゃんとリョウくんの
楽しそうな声がきこえてきた。













*。・ 放課後の屋上 ・。*





そのま「ヒナノ、あのね・・・・・・」





ヒナノ「何?」





そのま「ヒナノ、私、
悲しそうなヒナノを見ると・・・・・・
つらいよ」





ヒナノ「私は、・・・・・・
あきらめようかなって」





そのま「ヒナノ、それ、
本心じゃないのバレバレだよ?
私にウソつくのは、別にかまわない。
ゆるすけど・・・・・・
自分にウソついちゃダメだよ」





ヒナノ「そのま・・・・・・」





そのま「何年ヒナノの親友やってると
思ってるの。
お見通しなんだからね?
自分に素直になって」





ヒナノ「ありがとう、そのま」





そのま、ありがとう。





私、行かなくちゃ!













*。・ユノside・。*





初めての告白。





憧れのリョウ先輩と
付き合えることになった。





今日は先輩と、
部活が終わったら
一緒に帰れる。





なんだかうれしくて
ニヤケちゃう。





ユノ「あれ? LINE来た」





LINEを開くと
リョウ先輩から。





リョウ《部活終わったから。
下駄箱で待ってる》





りょーかいです!





私は急いで
下駄箱へ向かった。















*。・ ヒナノside ・。*





どこにいるんだろ、
リョウくん。





部室にも
教室にもいない。





もう、帰っちゃったかな。





私はそのまのいる
屋上へ戻ろうとした、





その時。





ユノちゃんと
すれ違った。





・・・・・・ユノちゃん・・・・・・





私がリョウくんに
想いを伝えたら迷惑・・・・・・
だよね?





どうしよう。





『自分に素直になって』





そのまの言葉が響く。





どんな結末でもいい。





王子様(リョウくん)に
伝えるんだ。





私はユノちゃんの後を
追った。













*。・ ユノside ・。*





ユノ「お待たせしました!
今日もお疲れさまでした!」





リョウ「ありがとな、ユノ」





そう言ってぽん、と
頭に手を置かれる。





それだけで
うれしくてうれしくて・・・・・・





リョウ「帰ろっか」





靴をはきかえて
歩きだした。





ヒナノ「あの!」













*。・ ヒナノside ・。*





ユノちゃんと
帰っちゃう!





待って!





ヒナノ「あの!」





くるっと振り返った2人は、
やっぱりとても
お似合いだと思った。





ヒナノ「ユノちゃん、
ごめんなさい!」





ユノちゃんには悪いけど、
ごめん、これだけ伝えたいの!





ヒナノ「リョウくん、ずっと・・・・・・
文化祭の助けてくれた日から
好きでした」





リョウ「ありがとう、
でも俺・・・」





ヒナノ「わかってる、
ユノちゃん、ごめんね。
・・・・・・それじゃ、
私はこれで」





私は知らなかったけど、
リョウくんは私が去っていった方向を
ずっと見つめていたそうだ。















*。・ 後日 ・。*





そのま「それで良かったの?」





ヒナノ「うん。
リョウくんに想いを伝えられた。
もう十分だよ」





私はリョウくんのことが好きだから、
リョウくんが幸せなら、
それが1番いい。





これが私の出した答えだ。





そして、半ば私の運命でも
あるんじゃないかな?







リョウ「ヒナノちゃん」





でも、そんな運命を
変えれたら?







きっとそれは、とっても
ステキなことだと思う。







*END*

この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。また、掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。

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