アイドルから転生?!

CAST工藤 唯愛工藤 唯愛

作者:かえで

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2024.09.19

「あーー疲れた」





わたし、工藤唯愛。
ダンスレッスンの帰り道は
いつもくたくた。





ライブ、握手会、ファンミ・・・
ここ1週間の仕事の
疲れがたまって、
今日は特に眠かった。





と、その時、





「うわぁぁぁー!!」





わたしは、前にある階段に気づかず、
階段の1番上から落ちてしまった・・・





え?! わたし
どうなっちゃうの~~?!













────────────
─────
──



「ニコラ学園に
転校してきました、
工藤ユアです」





・・・??
ニコラ学園?





私、さっき
階段で落ちた気が・・・





「じゃあ工藤さんは
あそこの空いてる席に
座ってください」





「はい」





・・・あれ、わたし
なんでここにいるんだっけ?





ていうか、クラスのみんな
こっち見てるのに
気づいてない?





わたし、
工藤ユアだよ?





あの、
工藤ユアだよ?





いやな予感がして、
制服のポケットに入っていた
スマホで、自分の所属している
アイドルグループを検索した。





「わたしが・・・いない・・・」





どうやらわたしは、
自分がアイドルとして活動せず、
普通の中学生として生きる世界に
転生してしまったようだ。





ここに来てしまったのなら
しょうがない、





この世界で頑張るぞ!!













・*。・ 1週間後 ・。*・





仲良くなった
アンナとシャノンが
声をかけてきた。





アンナ「ねえユア、
私とシャノンとユアンのバンドが
今度の文化祭に出ることになったの」





シャノン「でも、文化祭は
4人1組じゃないと
出れないことがわかって・・・」





アンナ「ユアも良かったら
ボーカルとして
出てくれないかな?」





「もちろん!」





私は即答した。、





歌唱力は、アイドルの頃から
自慢の1つだった。





「久しぶりに
みんなの前で歌いたい!」





「久しぶりに?」





首をかしげるアンナたちを
ごまかしつつ、
私がボーカルとして
参加することが決まった。





その後は、ギターのアンナ、
ベースのシャノン、
そしてドラムのユアンと4人で
音楽室で文化祭までの1ヶ月、
毎日練習に励んだ。





そんな中、学校が閉まるまで
練習に励んでいたのが
ユアンだった。





わたしも歌を上達させたくて、
残ってユアンと2人で
練習することが増えた。





わたしは、ユアンのドラムの
音が好きだ。





力強さがあって、
いつも元気をもらえる。





「せっかく文化祭で
披露するんだから、
最高の出来にしたいんだ」





そう言って微笑む
ユアンを見ていると・・・





・・・ん?
なんだこの感情。





わたし、もしかして・・・





「ユアンのことが好きなの?!」





「うん、そうみたい」





アンナの問いかけに、
わたしはうなずいた。





アンナ「告るの?」





「えー、機会があったら・・・
告るかも」

















* ‐‐‐‐ * ‐‐‐‐ *





そして、本番当日。





私たちは1ヶ月間の
練習の成果を発揮して、
最高の演奏ができ、
会場も大いに盛り上がった。





そして、
公演終了直前。





「最後に、
言いたいことがあります」





わたしはマイクを
握りしめて言った。





「わたしはドラムを叩く
ユアンくんが好きです。
ユアンくん、良かったら
付き合ってください!」





「もちろん!」





ユアンくんは
笑顔で答えてくれた。





最高の気持ち。





アイドルの頃も
もちろん楽しかったけど、
転生後の生活も最高!!







*end*

※掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。

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