ただいま、リリカ奮闘中！

CAST梨里花

作者：くりくり

2024.03.17

リリカ「ハルト先輩、
付き合ってください！」

ハルト「ごめん。
今好きな女の子とか
いないんだ・・・・」

ハルト先輩はそう言って
帰る支度をした。

リリカ「じゃっ、じゃぁ・・・・
私がハルト先輩の
好きな子になる！」

とっさに言ってしまった。

ハルト「え？」

リリカ「あっ、あの～
これは違くて・・・・
えっと・・・・」

ハルト「じゃあ明日から７日間で
俺がリリカのこと
好きになったらいいよ」

そこから私の運命の
７日間が始まった。

―　学校　――――――

リリカ「ってな訳なんだけど・・・」

ヒナノ「度胸あるね!!
あの状況で言うなんて」

私の友達のヒナノが言う。

リリカ「いや、いや、
私も言うつもりは
なかったんだけどさ～」

ヒナノ「じゃあ、
頑張んないとだね!!」

ヒナノの方が私より
張り切っているようだ。

リリカ「え？
ホントにやるの？」

ヒナノ「あそこまで
言ったんだから～」

リリカ「まぁ、そっか、、、」

私は、あんなこと
言ってしまって
後悔していた。

・＊。・　あの日から１日後　・。＊・

次の日の放課後、
私はこの前と同じ場所で
告白をした。

でも、ハルト先輩は・・・・

リリカ「付き合ってください！」

ハルト「ごめん。無理」

そう言って帰ってしまった。

・＊。・　あの日から２日後　・。＊・

私は昨日あったことを
全部ヒナノに話した。

ヒナノ「じゃあ、明日、
学校行く前、ウチ来て!!」

リリカ「え??　なんで？」

ヒナノ「いいから～いいから～」

・＊。・　あの日から３日後　・。＊・

今日はヒナノの家に行ってから
一緒に登校した。

リリカ「おはよー」

男子「え、お前・・・・・
リリカ？
めっちゃかわいくね？」

女子「わぁ～！　かわいいね。
これ誰にやってもらったの？」

実は学校に行く前
ヒナノにヘアメイクを
やってもらったんだ。

唇はぷるぷるに
髪の毛はお嬢様みたいな
綺麗なカールに

自分でも自覚してしまうほど
可愛くなった。

クラスのみんなに
とても好評だった。

・＊。・　放課後　・。＊・

でも・・・・

肝心なハルト先輩は・・・・

リリカ「付き合ってください！」

ハルト「ごめん。無理」

そう言ってハルトは
帰ってしまった。

あっけなく
振られてしまった。

リリカ「え・・・」

今回はいけると自分でも思った。

ヘアメイクも
ヒナノにやってもらったし・・・・

次の日も、その次の日も
告白をした。

どんなに可愛くなっても
私はハルト先輩の好きな人には
なれないと実感した。

私はハルト先輩に
釣り合わないってことも。

振られるたびに悔しくて、
悲しくて、
涙が出そうになる。

何度も告白をやめようと思う。

でもやっぱり諦めきれない。

なんでかって、
それは・・・・・
私の初恋の人だから。

・＊。・　あの日から７日後　・。＊・

リリカは
毎日告白し続けた。

リリカ「今日で最後・・・・」

今日もあっさり
振られると思った。

リリカ「ハルト先輩、
付き合ってください！」

ハルト「はい！」

へ？

今なんて言った??

えっ？

ハルト先輩が・・・・・
「はい」って言った!?

ハルト「実は・・・７日間
毎日告白してくれているうちに
リリカのこと好きになっちゃったんだ。
今まで冷たい態度を取ってしまってごめん。
あそこまで本気で告白してくれる子なんて
今までいなかったから・・・・
こんな俺でもいいのなら
付き合ってください！」

リリカ「『こんな俺』なんかじゃないです！
どんなハルト先輩でも私は好きです。
ハルト先輩は私の初恋の人だから」

思わず早口で言ってしまった。

言った後に
顔が赤くなるのが感じる。

ハルト「ありがとう。
じゃあ・・・・・
一緒に帰ろうか？」

リリカ「あっ、そうですね！」

いつまでも忘れられない
１週間となった。

＊ｅｎｄ＊