nicola

キーワード検索

最後の 愛 wanna do

CAST国本 姫万里国本 姫万里

作者:Feel your breeze

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2026.04.03

いつからだろう。





空を見上げて、ため息を
つくようになったのは。





私、国本姫万里。
ニコラ学園に通う、ごく普通の高校生。





勉強も運動も普通。
将来の夢や目標もない。





友達と呼べるの人の数も、片手で数える程度。





恋愛なんて無関係。





「なんで生きてんだろ・・・」





そんなことを思いながら、
屋上でひとりで過ごすのが日課だった。





「おーい! ヒマリー!」





ふと、誰かの声がした。





ふりかえると、幼なじみのユアンが
立っていた。





「そろそろ下校時間だぞー!」





気がつけば、もうそんな時間だった。





ずっと考え事をしていて、
いつの間にか時間のことを忘れていた。





「なぁ・・・またひとりで
考え事してたのか?」





いつもはひとりで帰るのが
当たり前だったけど、





今日は、なぜかユアンが
一緒に帰ろうと言ってきた。





「別にいいじゃん。
友達がいないんだから」





「ひとりで考えこむのは
いいけどさ・・・」





ユアンは真剣な表情で
話を聞いていた。





「あんまり考えすぎは
よくないって・・・」





彼は私を励ましてくれていた。





でも、その一言が、
私の心を突き刺した。





「何よ・・・私のことなんて
わからないくせに・・・」





「えっ・・・? ヒマリ・・・?」





「適当なこと言わないでよ!
ユアンに、私の気もちなんて
分からないでしょ!」





「ちょっ・・・待てって!」





「もう知らない!
ユアンのバカ!」





そう言って私は、彼のもとから
一目散に逃げた。













* ‐‐‐ * ‐‐‐ *





家に帰るなり、ただいまも言わずに
自分の部屋に駆けこんだ。





「なんで・・・
こうなっちゃうの・・・」





きっとユアンは、私のことを
心配してくれたんだと思う。





でも、正直になれなかった自分のせいで、
彼を責めてしまった。





あれから、学校に通うのも
嫌になってしまい、
不登校になってしまった。





家から出ることすらできなくなり、
自分の部屋に引きこもったまま、
どれくらいの日々が経ったのだろうか・・・





「ヒマリー!
お客さんが来てるわよー!」





お母さんが私を呼ぶ声がした。





玄関を開けると、見慣れた顔があった。





「ユアン・・・?」





「ヒマリ、ごめん!」





「ユアン・・・なんで・・・」





「俺が間違ってた・・・
ヒマリは苦しんでたのに、
助けようともしないで
無神経なこと言って・・・」





「そんな・・・私の方こそ、
ひどいこと言ってごめん」





ユアンはそういうと、私に何やら
色紙を渡した。





「クラスのみんなが心配してたぞ。
せめてこれ読んで、落ち着いたら
帰って来いよ」





そこには、クラスメイトからの
メッセージが寄せられていた。





・。・:・°・。・:・°・。・:・°・。・:

ヒマリー!
元気で戻ってきてね! アンナ

困ったことがあったら、
いつでも相談してね! ヒヨリ

ひとりじゃないよ!
私たちはずっとヒマリのそばにいるよ! ユア

早くヒマリに会いたいよー! ミユウ

帰ってきたら、プラべでいっぱい遊ぼうね! ハルハ

ヒマリがいない学校生活は寂しいよー! シャノン

大好きなヒマリと、また一緒に
スクールライフを送りたい! ヒメノ

いつだって私たちは、ヒマリの味方だから! ハナ

・。・:・°・。・:・°・。・:・°・。・:






ひとりきりだと思っていたのは、
私だけだったのかもしれない。





みんなが、私のことを心配してくれてた。





「みんな・・・すごい・・・」





「俺も待ってるから!
ちゃんと帰って来いよ!
あと・・・」





ユアンは何か言いかけたが・・・





「いや、ごめん。なんでもない」





そう言って帰ってしまった。













* ‐‐‐ * ‐‐‐ *





あれから、体調を戻して
いくぶん精神的にも楽になり、
学校にも通えるようになった。





そんなある日のことだった。





「ヒマリ、ちょっといい?」





昼休み、ユアンに呼び出された。





ふと周りを見ると、
みんなニヤニヤしながら
こっちを見ている。





「何だろう?」





ユアンに連れられ、
屋上へやってきた。





「ユアン、どうしたの?」





「ヒマリ、俺とつきあってください!」





衝撃の一言に、一瞬
思考回路が停止した。





「ユアン・・・何言ってるの?」





「俺は本気だから!
ヒマリにとっては、俺はただの
幼なじみだろうけど、
俺はずっとヒマリのことが好きだった。
だから・・・」





「ごめん。返事はちょっと
考えさせてほしい」





あまりにも突然すぎて、
すぐに答えは出なかった。





あの日、家から帰っても、
ずっとその光景が忘れられなかった。





気がつくと、ユアンとのことばかり
考えていた。





小さい頃からずっと
そばにいてくれたユアン。





うれしい時は一緒に喜んでくれて、





辛い時は寄り添ってくれた。





いつしか、ユアンが
心の支えだったのかもしれない。





「それってつまり・・・」













* ‐‐‐ * ‐‐‐ *





翌日、ユアンを屋上に呼び出した。





「ヒマリ・・・」





「ユアン、私、決めたよ」





ひとつ大きな深呼吸をしてから、
私は言った。





「私、ユアンの彼女になる!」





「ホントに?」





「ずっとユアンが一緒にいてくれたから、
今の私があると思う。
だからこれからも、私のそばにいてほしい!」





「ありがとう、ヒマリ!」





気がつくと、周りには
クラスのみんなが駆け寄ってきた。





口々に、「おめでとう!」や
「やったね!」など、
祝福の声が寄せられた。





みんなに囲まれて、
そして最高の彼氏ができたこと。





私にとって、忘れられない1日となった。







~終わり~

※掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。

Like

この物語に投票する

国本 姫万里が主人公の物語が主人公の物語

NEWS!NEWS!

nicola TVnicola TV

物語募集

「ニコラ学園恋物語」では、ニコ読の
みんなが書いたニコモを主人公にした
オリジナルラブストーリーを大募集中!

応募する

主人公別 BACK NUMBER主人公別 BACK NUMBER

  • nicola TV
  • 新二コラ恋物語 恋愛小説を大募集!