届かない声

CAST国本 姫万里国本 姫万里

作者:きゃららん

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2024.02.03

君の後ろを歩くあたしは、
ずっと君が好きだった・・・





はじめまして、
あたし国本ヒマリ、中2ですっ。





私は、声が出せません。





出せなくなったのは、
つい最近のこと・・・













*・.*・.*・.*・.*・.*





夏休みのある日。





あたしは、
親友のアンナのところへ行くために
1人であるいていたんだ。





額に汗をにじませながら、
歩いていると・・・





ぐいっ。





ヒマリ「うっ・・・
ぐぅっぅ・・・・・・」





首を誰かにヒモでしばられた。





どてっ。
あたしはそのまま、気を失った。





気を失うギリギリのとこで、
その犯人が黄色い靴を履いていて、
左足にすりきずがあることをみた・・・





気がついたときには、病院にいた。





目の前には、な、なんとっ
あたしが片想い中の
久野ナツくんがっ!!





ヒマリ「・・・・・・」





えっ・・・?





今、あたし、
「なんでナツくんがいるのっ?」
っていおうとしたのに!?





声がっ?
だせない?





ナツ「目、覚めたか?
俺がたまたま通った道に
ヒマリが倒れてたから、
ビックリしたよ」





ヒマリ「・・・・・・」





あれっ?





「助けてくれてありがとう」
っていってるよね?
どうして・・・?





ガラガラ。
病室のドアが空いた。





先生「国本さん。お話があります」





ヒマリ「・・・・・」





トコトコ。





くらっ。
うっ・・・めまいが・・・
ふぅぅ。





ガシッ。





えっ!?
倒れそうだったあたしを
ナツくんが助けてくれた。





ナツ「大丈夫?」





ヒマリ「・・・・・・」





「うんっ大丈夫!」
っていおうとしたのに!?





トコトコ。

















・*。・ 小部屋 ・。*・





先生「首をきつくしばられたため、
あなたは命はとりとめたものの
声を出すことができません」





えっ?
だ、だから声がでなかったの?





あたしはただ、呆然と
先生の話を聞いていた。

















*・.*・.*・.*・.*・.*





それからというもの。





ナツくんは、
あたしのために
犯人を探すと言い張って、
あたしと常に一緒にいるようになった。





ナツくんの後ろを歩くあたしは、
ナツくんの後ろ姿を眺めながら
歩いていた。





うわぁ・・・ナツくん・・・
大きい・・・





ナツくんの背中は、
もう大人っぽくて。
あたしが幼稚でちょっとはずかしい。





あたしの心臓がうるさく
ドキドキと音をたてている。





ナツくんに・・・
聞こえてないよねっ?





アンナ「ヒマリ~!」





親友のアンナの声がした。





ヒマリ「・・・・・・」





言葉の代わりに
あたしは笑顔を見せる。





ナツくんの肩を叩くと、
ナツくんが振り返る。





ナツ「どーした、ヒマリ」





あたしは「アンナが来たから大丈夫、
先いってて良いよ」
ってじぇすちゃーで伝えた。





のに・・・





ナツ「ダメ、俺は、
ヒマリの犯人を探すまで
ヒマリと行動するのっ」





そして、子供っぽく笑う。



そんなナツくんをみて、
あたしは赤面になる。





あたしの犯人を
探すまで・・・か。





でも、あたしの犯人が
見つかったら?
もうナツくんと
行動できなくなるの?





犯人は見つかってほしいけど、
見つかってほしくない。





変な矛盾が、
あたしの脳内をよぎる。





アンナ「優しいガードマンがいて
よかったねっ」





あたしは、笑って見せる。





ナツ「あはは!」





ナツくんも笑う。

















*・.*・.*・.*・.*・.*





・・・そんなある日の放課後。





あたしは、いつものように
ナツくんのとこへ
向かっていた。





そして、あたしは、
自分の目を疑った。





ナツくんは、
アンナと一緒にいた。





何を話してるかは
聞こえないけど、
何か深刻そうで。





そのまま2人は、
下駄箱へ行って靴を履き、
どこかへいってしまった。





あたしも慌てて、ついていく。

















*・.*・.*・.*・.*・.*





少しあるいていくと、
人影のない草むらについた。
あたしは、2人を茂みから覗く。





ナツ「さぁ、どーいうことなんだよ」





アンナ「・・・は?」





ア、アンナ?





いつものアンナと違う、
まっすぐにナツくんをにらんで、
不敵にわらっている。





がさっ。





あっ!!
落ち葉を踏んじゃったぁぁ!





アンナが
あたしがいることに気づいた。





アンナ「あっ・・・
ちょうどよかった。
ヒマリ来て」





あたしは、
言われるがままについて行く。





ナツくんの隣につく。





ナツ「犯人は、お前なんだろ? アンナ」





えっ・・・?





アンナ「・・・・・」





アンナは何も言わない。





ナツ「お前が、
ヒマリを襲ったんだろっ!?」





アンナ「・・・はぁ・・・」





アンナが大きなため息をつくと、
ゆっくりと口を開けた。





アンナ「・・・そうよ、私よ」





えっ?
本・・・当、なの?





ナツ「なんでっ・・・
お前、ヒマリと
親友だったじゃねーかよ!」





アンナ「うざかったのよ。ヒマリがっ、
ナツとずーっと一緒にいてっ・・・
私はっ・・・ナツがぁ、
好きだったのにぃ・・・・・・
気がついたら・・・やってたの」





涙目でアンナがいう。





アンナ・・・
あたしは、アンナに
少しずつ近づいていく。





そして、アンナの目の前に来た。





あたしは、アンナに抱きついた。
その瞬間、アンナが今までで
見たこのないほどの大粒の涙を流した。





アンナ「うぇぇーん!
・・・ヒマリぃ・・・
ごめんなさぁーいっ・・・」





あたしも
もらい泣きする。





アンナが泣き止むことは
なかった・・・

















*・.*・.*・.*・.*・.*





アンナを警察へ届けたあと。





ナツ「ちょっと残念だったけど・・・
犯人見つかってよかったなっ」





あたしはうなずく。





でも、もうナツくんと
できないんだよね?
なんだろ、この気持ち。





ナツ「じゃあなっ」





あ・・・





ヒマリ「・・・・・」





「待って!!」
って言えない・・・
声が届かない・・・





ナツくんの大きい背中が
どんどん遠くなっていく。





ヒマリ「・・・・・」





なんでっ?
なんで声が届かないのっ?





待って・・・
待ってよぉ・・・・・・
ナツくんっ・・・・・・





あたしの目から、涙が出る。
でも、ナツくんの背中は
遠くなっていく。





ヒマリ「待って!!」





声が・・・出たっ?
やった・・・





ナツくんが、振り返る。





ナツ「・・・ヒマリ?
声・・・出た?」





ヒマリ「うんっ!」





ナツくんが近づいてくる。





ヒマリ「あたしっ・・・
ずっとナツくんが
好きだったからっ!」





ナツ「俺もっ、
ずっと一緒にいようなっ」





ヒマリ「うんっ!」





そして、あたし達は
ずーっといっしょにいました。







*HAPPY END*

この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。

そんなナツくんをみて、
あたしは赤面になる。





あたしの犯人を
探すまで・・・か。





でも、あたしの犯人が
見つかったら?
もうナツくんと
行動できなくなるの?





犯人は見つかってほしいけど、
見つかってほしくない。





変な矛盾が、
あたしの脳内をよぎる。





アンナ「優しいガードマンがいて
よかったねっ」





あたしは、笑って見せる。





ナツ「あはは!」





ナツくんも笑う。

















*・.*・.*・.*・.*・.*





・・・そんなある日の放課後。





あたしは、いつものように
ナツくんのとこへ
向かっていた。





そして、あたしは、
自分の目を疑った。





ナツくんは、
アンナと一緒にいた。





何を話してるかは
聞こえないけど、
何か深刻そうで。





そのまま2人は、
下駄箱へ行って靴を履き、
どこかへいってしまった。





あたしも慌てて、ついていく。

















*・.*・.*・.*・.*・.*





少しあるいていくと、
人影のない草むらについた。
あたしは、2人を茂みから覗く。





ナツ「さぁ、どーいうことなんだよ」





アンナ「・・・は?」





ア、アンナ?





いつものアンナと違う、
まっすぐにナツくんをにらんで、
不敵にわらっている。





がさっ。





あっ!!
落ち葉を踏んじゃったぁぁ!





アンナが
あたしがいることに気づいた。





アンナ「あっ・・・
ちょうどよかった。
ヒマリ来て」





あたしは、
言われるがままについて行く。





ナツくんの隣につく。





ナツ「犯人は、お前なんだろ? アンナ」





えっ・・・?





アンナ「・・・・・」





アンナは何も言わない。





ナツ「お前が、
ヒマリを襲ったんだろっ!?」





アンナ「・・・はぁ・・・」





アンナが大きなため息をつくと、
ゆっくりと口を開けた。





アンナ「・・・そうよ、私よ」





えっ?
本・・・当、なの?





ナツ「なんでっ・・・
お前、ヒマリと
親友だったじゃねーかよ!」





アンナ「うざかったのよ。ヒマリがっ、
ナツとずーっと一緒にいてっ・・・
私はっ・・・ナツがぁ、
好きだったのにぃ・・・・・・
気がついたら・・・やってたの」





涙目でアンナがいう。





アンナ・・・
あたしは、アンナに
少しずつ近づいていく。





そして、アンナの目の前に来た。





あたしは、アンナに抱きついた。
その瞬間、アンナが今までで
見たこのないほどの大粒の涙を流した。





アンナ「うぇぇーん!
・・・ヒマリぁ・・・
ごめんなさぁーいっ・・・」





あたしも
もらい泣きする。





アンナが泣き止むことは
なかった・・・

















*・.*・.*・.*・.*・.*





アンナを警察へ届けたあと。





ナツ「ちょっと残念だったけど・・・
犯人見つかってよかったなっ」





あたしはうなずく。





でも、もうナツくんと
できないんだよね?
なんだろ、この気持ち。





ナツ「じゃあなっ」





あ・・・





ヒマリ「・・・・・」





「待って!!」
って言えない・・・
声が届かない・・・





ナツくんの大きい背中が
どんどん遠くなっていく。





ヒマリ「・・・・・」





なんでっ?
なんで声が届かないのっ?





待って・・・
待ってよぉ・・・・・・
ナツくんっ・・・・・・





あたしの目から、涙が出る。
でも、ナツくんの背中は
遠くなっていく。





ヒマリ「待って!!」





声が・・・出たっ?
やった・・・





ナツくんが、振り返る。





ナツ「・・・ヒマリ?
声・・・出た?」





ヒマリ「うんっ!」





ナツくんが近づいてくる。





ヒマリ「あたしっ・・・
ずっとナツくんが
好きだったからっ!」





ナツ「俺もっ、
ずっと一緒にいようなっ」





ヒマリ「うんっ!」





そして、あたし達は
ずーっといっしょにいました。







*HAPPY END*

この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。

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