今、コーヒーと恋は敵である。

CAST国本姫万里

作者：tomoro

2024.07.09

はじめまして、
ヒマリです。

最近、
こんなことが・・・

ヒマリ「はぁ～/////
コーヒー美味し～/////
あ！　タイヨウじゃん！」

タイヨウ「ヒマリって
コーヒーとか飲むんだ。
ちょっと引いたｗ」

ヒマリ「え・・・？」

実は、気になっている友達の
タイヨウに引かれました・・・

どうやら、コーヒー系女子は
好みではないらしく・・・

ソノマ「どうしたの～？
そんな暗い顔して」

ヒマリ「ソノマ・・・」

ソノマは、
私の幼なじみ。

ヒマリ「実は・・・」

私はそのことを
全部話した。

ソノマ「・・・そうなんだ」

ヒマリ「私、体の３分の１
コーヒーなんだけどー！」

ソノマ「そうだ！
ソノマがタイヨウに
ヒマリへの気持ち聞いてみる！」

ヒマリ「は!?」

ソノマ「ついでにタイプも
聞いてみるわ！」

ヒマリ「え～・・・」

ソノマ「お！　いたいた！」

タイヨウ「ソノマ？」

ソノマ「ヒマリのこと
どう思ってんの～？」

タイヨウ「ヒマリのこと？」

ソノマ「そそ、色々聞かせてよ/////」

タイヨウ「ただの友達」

ソノマ「じゃ、じゃあ
好きなタイプは？」

タイヨウ「コーヒーを飲まなくて、
お茶とか、水とか」

ソノマ「おけ！　じゃあ・・・」

ソノマ「ヒマリ～！」

ヒマリ「やっぱコーヒーか・・・」

ソノマ「ちなみに水筒の中は？」

ヒマリ「コーヒー」

ソノマ「え!?　珍し！
まぁとにかく！　今日は
水筒以外コーヒー禁止！」

ヒマリ「はぁ!?」

ソノマ「そうじゃないと
恋叶わないよ？」

ヒマリ「とか言われたけど、
辞められないな・・・」

ブブッ

ヒマリ「あ・・・
ソノマからLINE・・・」

『どお？　水飲んでる？』

ヒマリ「・・・ううん。
全然ダメ。っと・・・」

『え？　あきらめたの？』

『そう。
今は友達でいようかなって』

『お？　“今は”ね！
未来は違うってわけか！』

ヒマリ「・・・！」

『それがヒマリの本音か！
よっしゃ！　がんば！』

ヒマリ「そうか・・・？
そうか！」

『ありがとソノマ！
自分の本音が分かった！』

『うん！
“タイヨウの彼女になろう作戦”
再開だ！』

『え？ｗ
そんなのあったっけｗ』

『今考えた！』

『ｗｗｗ』

ヒマリ（やっぱりいいやつだな、
ソノマって）

ソノマ「おはよー！　ヒマリー！
どお？　どお？」

ヒマリ「私、昨日も今日も
全て水です！」

ソノマ「おー！　やったー！」

タイヨウ（ヒマリが・・・？）

タイヨウ「ねぇ、ソノマ。
ちょっといい？」

ソノマ「ん？　いいけど？」

ヒマリ「・・・
（２人に秘密が？）」

タイヨウ「どっか
行きたいところでもある？」

ヒマリ「!?」

ソノマ「ん～、新大久保とか？」

ヒマリ「ストーップ！」

タイヨウ・ソノマ「ヒマリ!?」

ヒマリ「２人が付き合ってたなんて
知らない！」

ソノマ「いや、これは
ヒマリのためだよ？」

ヒマリ「・・・は？」

タイヨウ「ヒマリと
デートしたくてさ、
ソノマに相談してたんだよ」

ヒマリ「それって・・・」

ソノマ「！　あぁ、ソノマ、
遊ぶ約束してた！
じゃーねー！」

ヒマリ「ソノマ・・・？」

タイヨウ「俺、実は・・・」

ヒマリ「タイヨウが好き！」

タイヨウ「え・・・」

ヒマリ「こんなコーヒー女子、
思いっきり振って下さい！」

タイヨウ「振るなんて
そんなひどいことしないよ」

ヒマリ「私、もしかして」

タイヨウ「俺達はカップルだよ」

ヒマリ「・・・！
ふふっ、タイヨウだーいすき！」

ソノマ
「“タイヨウの彼女になろう作戦”
楽しかったね」

＊ｅｎｄ＊