特等席・・・・・・・・・

CAST国本姫万里

作者：ドナルドダック

2025.04.12

―　２０２５年３月３１日　―

私は、ヒマリ！

私の家の前は
ミサキん家！

そんなミサキに
恋してますっ////

私とミサキは
家族構成が変わってる。

私、国本家は母と私。

ミサキは、
ミサキパパとミサキ。

ヒマリママ「ヒマリー！
遅刻するよー！」

ヒマリ「いま行くー」

ガチャ

ヒマリ「行ってきまーす！」

ミサキ「おっせ！」

ヒマリ「うっさい！
ほら行くよ！」

ミサキ「よく言うよ！」

ヒマリ「何か言ったーーー？」

ミサキ「別にーーー!!」

あっもうダメだ。
好き。

スキが押さえきれないーー。

ヒマリ「ねー？　ミサキ」

ミサキ「ん？」

ヒマリ「スキだよ」

ミサキ「うん。そっか。
うん、俺もスキだよ」

ヒマリ「ホント？　やったー！」

ミサキ「ほら後ろ乗って！
彼女の特等席！」

ヒマリ「彼女の特等席
いただきー！」

ミサキ・ヒマリ「レッツゴーーーーーーー！」

＊．．．．＊．．．．＊．．．．＊

キーンコーンカーンコーン！

ヒマリ「ミサキー？　帰ろー」

ミサキ「よし行こう！」

・・・・・・・・・・・・

ミサキ「ついた！　じゃあまたね」

ヒマリ「うん！」

＊．．．．＊．．．．＊．．．．＊

ガチャ

ヒマリ「ただいまー！
ねーママ？
私ねー、ミサ・・・」

ママ「ヒマリ？
ママね、再婚するのよ！」

ヒマリ「え・・・？
あ、相手はどんな人」

ママ「ミサキくんのパパよ。
ヒマリ、ミサキくんと
仲よかったでしょ？
兄妹になれるのよー！」

ヒマリ「なんで、人の気も知らないで
勝手に再婚なんてしないでよ！」

タタタタタッッッ！

バカバカバカ！
なんで、、、

プルプルプル
プツっ。

ヒマリ「もしもしミサキ？」

ミサキ「ん？　どうした？
ヒマリ」

ヒマリ「お父さんから。
さ、再婚の話聞いてないの？」

ミサキ「え？　なにそれ」

ヒマリ「あのね、私のママと
ミサキのパパがけ、け。け」

ミサキ「どうした？
ヒマリ落ち着いて」

ヒマリ「落ち着いてなんかいられないよ！
だってだって、私のママと
ミサキのパパが結婚しちゃうんだよ！」

ミサキ「え？　ヒマリ
それホント？」

ヒマリ「や、ヤダよー。ミサキ！」

ミサキ「・・・・・」

ヒマリ「ミサキ？」

ミサキ「オヤジ！
どうゆうことだよ！
俺、言ったよな！
ヒマリが前からスキだって。
なのにどうゆうつもりだよ！
俺はいいよ！
でもヒマリを傷つけんなよ！」

ヒマリ「ミ、ミサキ」

プチッ！

ヒマリ「ミサキ？」

切れちゃった。

ママ「ヒマリ？」

ヒマリ「こ・・・来ないで！
ち、近づかないでください」

ママ「ヒマリ」

ヒマリ「・・・うそ、ごめんなさい。
ママおめでとう」

ママ「なんだ。よかった。
ヒマリが怒っちゃったかと思った」

ヒマリ「怒ってなんかないよ。
でも、出てくね」

ママ「え」

ヒマリ「バイバイママ」

ガチャ

＊．．．．＊．．．．＊．．．．＊

ピンポーン

ミサキ「！」

ダダッ！

ミサキ「ヒマリ!?」

ヒマリママ「ミサキくん、
ヒマリが家でてくって」

ミサキ「待ってヒマリ！」

―　夜７時　―

ミサキ「ハァ、ハァ。
待ってヒマリ！」

ガシッ！

ヒマリ「離して。
私たちはもう兄妹なんだよ」

ミサキ「・・・うんそうだね。
俺たちはもう兄妹だ。
もう自転車の後ろは
ヒマリの席じゃない」

ヒマリ「ヤ。ミサキとなんて
兄妹になりたくない！」

ミサキ「自転車の後ろは
妹のヒマリの席なんだ」

ヒマリ「嫌だ！
妹の席になんか
座りたくない・・・」

ミサキ「でも、まだ兄妹じゃない。
彼氏と彼女の間だけ
彼女の席に座ってよ。
・・・兄妹になる前まで、逃げよ？」

ヒマリ「うん」

ミサキ「これが
最初で最後のハグ・・・」

ヒマリ「・・・うん」

―　２０２６年４月１日　―

ヒマリ「ミサキー？　行くよー」

ミサキ「ちょっと待ってはい！
行こう！」

私たちは高２になった。

ミサキ「ヤッベ遅刻だ！」

ヒマリ「もー、
リョーが遅いからー！」

ミサキ「うっしゃ！　後ろ乗れ！」

ヒマリ「ラジャー！」

この席は妹の私の席・・・！

私だけの特等席・・・・・・・・