ありがとう

CAST近藤結良

作者：いちごミルク

2024.03.17

私は近藤ゆら、
高１です。

私の好きな人は
幼なじみの西ユアン。
隣のクラスだけどね。

私はちょっとした有名人！

中高生に大人気「ニコラ」の
専属モデルやってます。

ユアンもニコラ専属
メンズモデルなんだ。

・＊。・　学校にて　・＊。・。

給食を食べ終えた後、
私は帰る準備をしていた。

あやか「今日も帰っちゃうの？」

ゆら「うん、撮影があるから」

ニコラモデル、
通称ニコ㋲の撮影は
平日でもしょっちゅうあるから、
早退しないといけないんだ。

あき「残念～
一緒にカフェ
行きたかったのに～」

フルネーム、近藤あきと
中山あやかは、私の大親友！

その時、クラスメイトの
有坂こはなさんと
小松崎ふたばさんが私を見て、
こそこそと話をしていた。

有坂さんと小松崎さんは
ずっと一緒にいる
仲良しコンビ。

こはな「何あれ、
撮影があるからって」

ふたば「私達がいるの気づいて
バカにしてるんじゃない？」

こはな「いえてる」

この２人は私と同じ時に
ニコラモデルオーディションを
受けたけど、
２人とも駄目だったから、
私は恨まれてるの。

ズキ、

その言葉が
胸に強く刺さった。

ゆら「じゃあ私、帰るね」

あやか・あき「うん、じゃあね」

そのまま私は
撮影現場に向かった。

悲しかった。
そう思われているなんて。

・＊。・　撮影現場　・＊。・。

ゆら「集中できなかったな」

カイラ「どうしたの？
元気ないけど」

ユズ「こういう時は
無理しちゃダメだよ」

この２人は私と同じニコ㋲の
髙橋カイラと足川ユズ、
ニコ㋲での１番の仲良しなんだ。

２人の優しさがうれしくて、
涙がこみ上げてくる。

カイラ「何があったの？
私達３人に話して」

ゆら「３人？」

ユアン「俺もいるよ」

ゆら「ユアン！」

それで私は３人に
学校であったことを
全て話した。

ユズ「そんなことがあったんだ。
大変だったね」

ゆら「うん、
正直すごく悲しかった」

ユアン「なんで隣のクラスの俺に
話してくれなかったんだ。
教えてくれたら、力になるのに」

ゆら「だって・・・・」

ユアン「これから何かあったら
俺に言え」

ゆら「なんで？」

ユアン「心配だからだよ。
それに俺、ゆらのことが好きです。
付き合ってください！」

ゆら「！　私もユアンのことが好きです！
おねがいします！」

カイラ・ユズ「おめでとう！
２人ともよかったね！」

ゆら・ユアン「うん！」

ユアン「俺から有坂と小松崎に
言っておくから、
もう大丈夫。安心しろ」

ゆら「ありがとう！」

私は泣き笑いの顔で言った。

・＊。・　学校にて　・＊。・。

？「近藤さん」

ゆら「！　有坂さん！　小松崎さん！」

ふたば「今までごめんなさい」

ゆら「！　え・・・・」

こはな「私たち近藤さんに
嫉妬してたの。
同学年の子が
ニコ㋲になったから」

ふたば「だから私たち
今年のオーディションでリベンジする。
だから、ニコ㋲になったらよろしくね」

ゆら「うん、待ってるね」

こはな「ありがとう。
だから私達のこと、
名前で呼んで。
ふたばとこはなって」

ゆら「うん、私のことも
名前で呼んで
こはな、ふたば」

こはな・ふたば「うん、よろしくね。
ゆら！」

そして、この２人はニコ㋲になり
カイラとユズ、そしてユアンと
仲良くなれたんだって。

よかったね。
こはな、ふたば。

ユアン「良かったな。
仲良くなれて」

ゆら「うん、これも
ユアンのおかげだよ」

ユアン「え、俺何もしてないよ」

ゆら「え、２人に
言ったんじゃないの？」

実は言ったのは、
あやかとあきで
ユアンは何も言ってないんだって。

あやか、あき
ありがとう。

そして、こはなとふたばは
ユニットを組んだんだって！

その名は「はなたば」

こはな・ふたば「ゆら、
今まで本当にごめんね。
そしてありがとう」

ゆら「うん！
これからもよろしくね。
こはな、ふたば」

＊Happy end＊