恋の傘をどうぞ

CAST近藤 結良近藤 結良

作者:きゃりー

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2023.06.03

ハロハロ。
高1の近藤ゆらですっ!!



最近、梅雨に入りました☆
なので、傘は必須アイテムなのだ。









** 登校中 **



今日もあいにくの雨。
ウチはピンクドットの傘を、
クルクル回しながら登校。





「ゆーらっ! おはよ」





ゆら「あ! ゆず、おっはよ~~」





そう、この子は
ウチの親友の足川ゆず。





ウチと気が合って、
テンション↑





ゆず「また雨だねー。まぢ憂鬱」





ゆら「うん。でも体育館で
バスケになるからいいよ!」





ゆず「ゆら、ホント
バスケ好きだよねー!」





ゆら「えへん。まぁね」





ウチはバスケ歴11年。
誰にも負けない自信がある。





でも。そんなウチでも、
敵わないやつがいる。













** 学校にて **





「はよ! ゆら」





ドキッ・・・





「おはよ、蓮」





こいつは、
ウチが恋する内田蓮。





小学生からの幼なじみ。
そして、バスケのライバル。





蓮「今日雨だから、
体育バスケだな」





ゆら「だね。今日は
絶対負けないんだから!」





蓮「俺に勝てんのかよ。
今、9勝2敗で
俺が勝ってんだし」





ゆら「くぅぅ~~~っ!」





ウチは歯を食いしばった。
でも、こんな俺様な蓮も、
好きなんだけどね。













** 体育 **





ゆず「ゆらっ!! パスっっ!!!」





ゆら「はいよっ!」





ダムダムダムダム・・・





「シュートっ!」





ガコッ・・・





ボールは、キレイに
シュートされた。





ゆら「よっしゃっ!!」





ゆず「ナイス! ゆらっ」





チームは、ウチが率いる
ゆらってぃチームと、
蓮が率いる蓮様チームに
分かれている。





蓮「やるじゃねーか、ゆら!
俺も負けねーぞ!」





ゆら「ウチだってっ!!」





ウチが走り出そうとしたとき。





「近藤さん! ちょっといい?」





ゆら「えっ?」





そこにいるのは
近藤アキさんと、
中山アヤカさん。





2人は蓮のファンだ。





ウチは、
体育館の倉庫に呼ばれた。





ゆら「何の用・・・?」





アキ「蓮クンのコトよ!
近藤さんと蓮クン、バスケの勝敗を
競ってるって聞いたけど、
近藤さんが蓮クンに、
勝てるわけないでしょ」





アヤカ「そーそー。
自分だけ特別なんて
思ってるんでしょ?」





ゆら「そんな! そんなコト
思ってないっ!!
ウチが蓮を好きになるわけないぢゃん」





アヤカ「ウソつきっ!」





ヤバいっ!!
殴られる~~~っ!!!





蓮「ゆらっ!?」





ゆら「・・・え?」





アキ「蓮クン!?
どうしてここにっ!?」





蓮「ゆらが居なくなったからだよ。
それより近藤、中山。
お前ら、ひでーな」





アヤカ「・・・っ、ウ、ウチッ・・・」





ダッ・・・
出て行ってしまった。





アキ「みっ・・・アヤカ!?」





続いて近藤さんも。
2人っきりになってしまった。





ゆら「・・・あっ
・・・蓮、ゴメンね」





蓮「なんでゆらが謝ってんだよ。
気をつけろよ」





それだけ言って出て行った。













** 体育後 **





ゆず「ゆらぁっ! 大丈夫!?」





ゆら「大丈夫だよ。
それよりバスケ、どうだった?」





ウチはあの後、結局
試合に出れなかった。





ゆず「な・ん・とぉ・・・
勝ちましたっっ!」





ゆら「まぢ!? やったぁ~!!」





嬉しいっ!
一勝でも蓮に近づけた気がする。













** 放課後 **





ゆずに一緒に帰らないか誘ったけど、
委員会があるらしく、断られた。
なので、雨の中1人で歩いた。





こんな時、蓮が隣にいたら
どれだけシアワセなんだろ。





妄想を繰り広げていると・・・。





学校の校庭の屋根の下に、
蓮が雨宿りしている。





ゆら「蓮? どしたの?」





蓮「あ、ゆら。
いや、傘を友達になり行きで
貸しちゃってさ、
傘無いんだよね」





ゆら「えっ!?
ぢゃ、帰れないぢゃんっ!」





あっ! いや、こーゆう時は、
「傘入る?」って言わなきゃ!





ゆら「あっ・・・そ、その・・・
かっ、傘入 「傘入れろよ」





ウチの言葉を遮って、
蓮がウチの傘を持つ手を引いた。





ゆら「・・・えっ?」





蓮「い、いーだろ!
幼なじみなんだし」





あ、なんだ・・・。
ウチは幼なじみ以上の存在には
なれないのか・・・





でも、今が嬉しい。
嬉しくてココロが踊る。





ゆら「帰ろっ!」





蓮「おう!
・・・そういえばゆら、
今日のバスケ、勝ったな」





ゆら「うん。
ウチはあんまり
活躍してないけどね」





蓮「おめでとう」





えっ・・・? と思って
蓮の顔を見ると、
顔どころか
耳まで赤くなっている。





その蓮の優しい顔が好き。





1つの傘に肩を並べて
入ってるなんて、夢みたい。





好きという気持ちが
溢れてくる。





ゆら「ウチっ・・・蓮が大好き!!」





目をギュッと閉じて言ったため、
蓮の表情が見えない。





そのときだ。
スルッと手から傘が滑り落ち、
雨の中、道路の真ん中に
2人向かい合う。





雨で髪が濡れていく。





**** CHU ****





ゆら「れ、蓮っ!?」





蓮「ゆらが好きだ」





ゆら「・・・もぅっ! 蓮っっ!!
大好きなんだからぁっ!(涙)」





蓮「泣くなよ、ゆら!」





ゆら「だって・・・
叶わないって
思ってたからぁ・・・」





蓮「ゆら。
これだけ言わせて?」





ゆら「・・・なぁに?」





すると、ウチの耳元に
口を寄せて囁いた。





「愛してる」





涙が止まらないのは
どうして?





こんな恋はあるの?





大好きな蓮と
ずっと一緒にいられますように。





ウチはそう願って蓮に囁く。





「ウチも愛してる」





運命。
その言葉は
この傘から始まった。





恋の傘をどうぞ。





みんなもお入りください。







☆END☆
*ニコ学名作リバイバル*
この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。

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