私の初恋

CAST近藤 結良近藤 結良

作者:ひな

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2023.06.23

私、ユラ!
保育園の頃からの幼馴染、
ナツに恋してます。



(でも、告白する勇気はないな・・・)





ユラは教室の自分の椅子に
座っている。





アヤカ「おはよー! みんな!」





アヤカがドアを
ガラガラと開けて
大きな声でみんなに言った。





ナツ「相変わらず声がでけーな」





アヤカ「このほうがみんな
元気でるでしょ?」





ナツ「なんだそれ」





アヤカ「ひっどー!
ナツには分からないかなー」





~~ずっと話している姿を
ユラが椅子に座ってみている。





ユラ(うぅ・・・
私もアヤカみたいに
たくさん話せたらな・・・)





キーンコーンカーンコーン
(チャイム)





先生「じゃあ授業始めるぞー」





ユラ(はぁ、全然
頭に入ってこないな・・・
ナツのことで頭がいっぱい・・・)





先生「じゃあこの問題を
近藤、答えてみろ」





ユラ「・・・」





ユラはぼーっとしてる。





先生「近藤!
ぼーっとしてる罰として
今日の放課後、
プールの掃除をしろ!」





ユラ(え)





クラス(やべー)(こわ)





ざわざわ





ナツ「それはやりすぎだろ」





アヤカ「そうですよ!
先生酷いです!」





2人は立ち上がった。





ユラ「2人とも・・・」





先生「いや、
ぼーっとしてるほうが悪い。
分かったな」





キーンコーンカーンコーン
(チャイム)





先生「じゃあ授業を終わる
中山、号令かけろ」





アヤカ「気をつけ、礼」





ユラは号令に合わせて
礼をした。













・*。・ 放課後 ・。*・





ユラ「プール掃除めんどくさー
手伝ってやろっか」





遠くから声が聞こえた。





振り返ると
2階の窓のところに
ナツがいた。





ユラ「ナツ!?」





ナツ「手伝ってやるよ」





ユラ「やった! ありがとー!」





ナツが来てくれた。





ナツ「で?
とりあえず、水かけるか」





ユラ「だね!」





バジャー





ユラ「あー暑い・・・」





歩こうとした時、





つるっ





足が滑った。





ユラ「わっ!」





ナツ「ユラ!」





ナツが支えようとしたが、
ユラはバランスを保ち、
自分で起き上がった。





ユラ「セーフ!」(ドヤ顔)





ナツは、フッと少し笑った。





ナツ(はぁ・・・
でもなんか複雑だな)





ユラ「よし! 掃除再開!」





ナツ「おう」













・*。・ 30分後 ・。*・





ユラ「はぁ~」





ユラとナツは、寝っ転がった。





ユラ「やっと終わった~!
ナツ! ありがとー!」





ナツ「あー疲れた。
なぁ、お礼ねーの?」





ユラ「えーお礼?
うーん・・・」





ナツ「じゃあさ、
俺と・・・俺と」





ユラに言いかけたとき。





ルミ「ナツ先輩ー!
プールの掃除してるんですか!?
私も手伝います!」





ナツ(タイミング考えろよ)
「掃除、今終わったとこ」





ルミ「そうなんですかぁ。
(残念ー)
終わったなら
放課後デートしません!?」





ナツ「は? なんでだよ」





ルミ「えーだって
先輩ともっと一緒に
いたいですもん!」





ナツ「悪い、俺
こいつと用あるから」





ナツはユラの肩に手を組み、
そう言った。





ユラ(どきどき)





ルミ「私の方が適任だと思います!
先輩!」





ナツ「はぁ」(うぜぇ)





ユラ「ごめん!
あなたには悪いけど
私、ナツに用あるから!」





ユラは、ナツの手をとり走った。





ルミ「あっ、先輩ー!」





ナツ「なんか悪いな。
大丈夫だったか?」





教室に戻り
ナツはユラに言った。





ユラ「ううん、
私こそなんかごめんね。
やっぱナツはモテるね。
私じゃなくてあの子と話してても
いいんだよ」





ナツ「お前、嫉妬してんの?」





ユラに言った。





ユラ「し、嫉妬なんてしてないし!
酷い!」





だっ





ユラはナツをおいて
教室を出た。





ナツ「ユラ!」





ユラは無視して走った。













*・.*・.*・.*・.*・.*





ユラが校門に出ると
アヤカが待っていた。





アヤカ「あれ?
ナツと一緒じゃないの?」





ユラは、あったことを
全て話した。





アヤカ「あー、なるほどね」





ユラ「どうしよう、
明日から気まずくなっちゃう・・・
分かってるの、私が悪いって。
でも、ナツもそういうふうに
言ってくるって酷くない?」





アヤカ「確かにね、
うーん、
ユラは仲直りしたい?」





ユラ「もちろん!」





アヤカ「その気持ちが大事だよ!」





アヤカは
ユラの手をとった。





アヤカ「私がナツに
言ってみてあげる!
だから、そこから仲直りしてね」





ユラ「ありがとう!
アヤカ、神様!」













・*。・ 翌日の朝 ・。*・





アヤカ「ナツ!
ちょっといい?」





ナツ「おぅ」





2人は廊下に出た。





ナツ「なに?」





アヤカ「昨日さ、
ユラとケンカした?」





ナツ「いや、
ケンカっていうか・・・」





アヤカ「・・・今日、
ユラと普通に話せる?」





ナツ「ちょっと今は無理かも」





アヤカ「ユラも言ってた。
もうナツは知らないって言ってたよ。
言いづらいけど
嫌いだって言ってた」





アヤカは嘘をついた。





アヤカ(私だって
ナツが好きだもん。
今のユラより私の方が絶対いい)





ナツ「あいつがそんなこと
言うわけない」





アヤカ「言ってたよ。ほんとに」





ナツ「・・・」





アヤカ「ねぇ、ユラのこと、
好きなんでしょ?
でも、もう気持ち分かったなら
諦めたら?」





ルミ「・・・そうですよぉー!!!」





アヤカの後ろから
誰かの声が聞こえた。





ナツ(誰だ?)





ルミ「あの人より私の方が
絶対いいですってー!」





アヤカ「私も・・・
本気でナツの彼女になりたい!」





ナツはびっくりした。





アヤカはこんなことは
言わないと思っていたからだ。





ナツ「でも、俺は
あいつが好きだから」





ナツ「1人にさせてくれ」





ユラ「あっ、おはよう! アヤカ!」





アヤカ「・・・」





アヤカは無視し、
教室に入った。





ユラ(え・・・アヤカ・・・?)





(頭真っ白)





ナツ「ユラ、ちょっと来い」





ナツは、ユラの手を掴んだ。





ユラ「ナツ?」





ナツ「お前、アヤカに
なんか話したか?」





ユラ「あ、うん・・・
ナツと仲直りしたいって言った。
そしたらアヤカが言ってあげるって」





ナツ「なるほどな。
でもあいつ、
違うこと言ってたぞ。
お前は俺のことが嫌いだって」





ユラ「え、アヤカが?」





ナツはうなずいた。





ルミ「あっ!
先輩はっけーん!」





ユラとナツはびっくりした。
(ルミが急に出てきたから)





アヤカ「あ、ユラ・・・」





そこにはアヤカもいた。





「ナツ、話したの?」





ナツ「ああ」





ユラ「アヤカ、
なんで嘘ついたの?」





アヤカ「そんなの
私も好きだからに決まってんじゃん
ずっとユラの話聞いてきたけど、
私のほうが合ってると思うし」





ルミ「私だって
先輩と付き合いたいです!!」





アヤカ「だから選んで、ナツ」





ルミ「私を彼女にしてください!」





ナツ「はぁ・・・」





ユラ「ナツ・・・」





ナツはユラの方を見た。





ナツ「俺はユラが好きなんだよ。
お前らみたいに
人を悪く言うやつは好きじゃない」





ユラ(どきどき)





アヤカとルミはうつむいた。





アヤカ「うん、そうだよね、
ユラ、ごめんね。嘘ついて」





ユラ「私こそ、いつもアヤカに
助けてもらってて嫌だったよね」





アヤカ「ううん、
ほんとにごめんね」





2人は泣いてハグをした。





ルミ「私も出直します!
隙をみせたら
私が先輩をおとしますからね!」





アヤカとルミは
教室に戻った。





ナツ「はぁ~、やっと言えた」





ユラ「ありがとう、ナツ
正直、私、あの時嫉妬してたんだ。
ごめんね、恥ずかしくて」





ナツ「よかった。
嫌われてなかった」





ナツ「ユラ」





2人は向かい合った。





ナツ「好きです。
俺と付き合ってください」





ユラ「はい!
私の初恋でした!」





ナツ「俺も」





2人は笑顔になった。





──これからもこの関係が
  続きますように─────







*終わり*

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