ニコラ学園の王子様

CAST近藤 結良近藤 結良

作者:まるぱん

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2024.01.27

わあ。
大きな学校!





私、近藤結良。
高校1年生です。





勉強は結構得意で、
進路相談の時にニコラ学園を
すすめられて、今日から
ニコラ学園に通いはじめます。





今、学校だとは思えないぐらい
ニコラ学園が大きくて、
呆然と立ちつくしています。





この建物、本当に学校!?





お城か豪邸の
間違いじゃないの!?





「ごきげんよう」





「みなさまは、春休み、
何をなさったのかしら?」





「イギリスへ五泊六日で
旅行したわ」





おほほほほ・・・





セッ、セレブすぎる・・・!





「あら、あなた、見なれぬ顔ね。
お名前は何とおっしゃるのかしら?
あ、私は有坂心花よ」





「編入生の近藤結良です」





「近藤さんね。
私は、小松崎ふたばよ」





「「2人そろって、『はなたば』よ!
近藤さん、よろしくね!」」





編入初日、
ニコラ学園になじめるか
不安だったけど、
心配なかったみたい。





有坂さんと小松崎さん、
編入生の私にも
話しかけてくれて、
優しいなあ。





これはもう、学園生活、
安泰だね!





そんな私の考えは、
くつがえされるのだった。





「お弁当のおかず、
3人で交換しませんか?」





「お弁当?」





「なにかしら、それは」





あっ、周りが
スーパーセレブなこと、
忘れてた・・・





「見てみますか?
チーズが入ったちくわと、
きんぴらごぼうと、
ポテトサラダと、
ひじきの煮物です」





「チーズが入ったちくわを
いただけるかしら?」





「きんぴらごぼうを
お願いするわ」





気に入ってくれるといいなあ。





「あら、素朴でいい味付けね」





「まあ、優しい味でおいしいわ」





「良かったです!
私、料理が趣味で、
お弁当、手作りしたんです!」





「「ありがとう」」





そのとき、2人の表情に
闇がかかっていたことに、
私はまだ気づいていなかった・・・





「なあ、近藤さん。
『はなたば』には
気をつけた方がいいぜ」





「あっ、八神くん。
どうしてですか?」





「気に入らねえことがあると、
ころっと態度変えやがるから。
まあ、気をつけろよ!」





行っちゃった・・・





2人とも優しいのに、
なんなんだろう・・・





「有坂さん、小松崎さん、
おはようございます!」





しーん・・・





あれ?
もしかして、無視?





「・・・おはようございます・・・?」





すたすたすた・・・





もしかしなくても、無視だ・・・





「暗い顔して、どうした?
落ちこんでんのか?」





「八神くん・・・
ううっ・・・」





「なっ、泣いてる!?
何かあったのか!?」





「あのね、
有坂さんと小松崎さんに
無視されたの・・・」





「うわあ、『はなたば』かよ。
何かあったら
俺が助けてやるから、
遠慮すんなよ」





「はい・・・」





「「近藤さん、
ちょっといいかしら?」」





久しぶりに
話しかけてくれて、嬉しい!





「なんですか?」





「「ついてきてちょうだい」」





「はーい♪」





おい、近藤さん、
『はなたば』につれられてる。





嫌な予感がする。





あの3人を尾行しよう。





「「着いたわ」」





ここは、体育館の裏?
どうして?





「「さあ、これまでのこと、
洗いざらい吐いてもらうわ!」」





「えっ・・・?」





「どうして
手作りのお弁当を
私達に食べさせたの!?」





「2人とも、
喜んでくれたんじゃ・・・」





「「食中毒起こすかも
しれないじゃない!!」」





そ、そういうものなの?





「ご、ごめんなさい」





「「あとね!
あなたごときが
どうして八神くんと
親しくしていたのよ!」」





「八神くんが
忠告してくれていたんです」





「「何の?」」





「それは・・・言えないです」





「「なんで言えないの!?」」





ひええ・・・
誰か、助けてー!





「やっぱりお前ら、
近藤さん呼び出して
ろくなことしてないな」





「「やっ、八神くん!?」」





「ほら、近藤さん、
怖がってるじゃねえか」





「「ごっ、ごめんなさいー」」





「お前らなあ、俺のこと好きで
近藤さんに絡んだんじゃねえの。
でも、残念だったな」





「「何が残念なの?」」





「俺は、近藤さんのことが
好きなんだよ!!
はじめてあった時からずっと!
好きです!
付き合ってください!」





えっ、えええええ!?





「はっはい。
よろしくお願いいたします」





「固っ! よろしくな。
『結良。』」





『結良』って呼んでくれた!





人生最高に嬉しい!!





「お前ら、
これからは気をつけろよ」





「「はあーい」」





2人とも改心できて
良かった。





遼介ともカレカノになれたし、
これからも学園生活、
エンジョイしていこー!







*end*

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