僕になって

CAST阿部 ここは阿部 ここは

作者:のんん

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2022.02.18

僕は、阿部ここは。
春から高校2年生。





まだ学校は
好きになれない。





僕は女の子として
生まれた。





でもね、僕は
自分のことを
女の子と思ったことは
1度だってないんだ。





僕には性別がない。
無性別と言えば
伝わるかな。





僕みたいな人のことを
「x(エックス)ジェンダー」
と呼ぶんだ。





中性、無性、両性、
不定性・・・
(もし時間があれば
自分で調べてみてね!)





この中で僕は
「無性」にあたるよ。





僕が自分のことを
xジェンダーと
自覚したのは、
中3のときだった。





でもそのときは
周りに溶け込むのに
必死で、
自分のことも
今みたいに「僕」なんて
言えなかったな。





僕と同じような子が
いるんじゃないかな?





いたらいいな。





高校生になって、
やっと自分の素を
出すことの大切さを
知った。





とは言っても、家族にさえ
素を出せない僕から
してみれば本当に難しくて、





いつも
部屋の隅っこで
泣いてたな。





こんな僕が
なんで素を出せるように
なったかって言うと、





ずっと傍で
支えてくれた
あの子のおかげなんだ。













~*°





「めあり! おはよー!」





「ここは、おはよ~。
今日も寒いね~」





「ほんとだよねぇ・・・」





僕が話してた
“あの子“って
いうのは、
「林芽亜里
(はやしめあり)」。





小学生のときから
こうやって
一緒に登下校してる。





高校生なりたてのとき、
思い切ってめありに
僕の性別のことを
話した。





僕は普通の女の子じゃ
ないこと、





ずっと制服のスカートが
苦痛だったこと、





親友のめありにも
怖くて黙ってたこと・・・





話してる途中で
泣きそうになって、
ぎゅっと
下唇を噛んだ。





少し鉄の味が
したんだけど
気のせいかな。





「・・・・・・」





めありは
黙ったまま。





やっぱり
引かれたかな。





「?! ・・・え、」





気づいたら僕は
めありの腕の中に
すっぽり収まってた。





めありが気に入って
使ってる
シャンプーの
香りがする。





「ごめんね、
気づけなくて。
辛かったね」





なんでめありが
泣いてるの。





どうしてそんなに
優しいの。





僕だって
泣いちゃうよ。





「・・・うん
・・・辛かった、
1人ぼっちで
悲しかった・・・」





情けないな。





初めてめありの前で
泣いちゃった。





こんな僕を、
その華奢な体で
受け止めてくれるから。





こんな僕を、
ぎゅっと抱きしめて
離さないから。





僕には
もったいないくらいに、
心が綺麗な子なんだね。





ずっと君と
一緒にいたいな。











*end*

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