負けないぞ! 恋と涙の体育祭!

CAST阿部 ここは阿部 ここは

作者:にゃんこアオイ

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2019.10.04

どうも!
中1の阿部ここはです!





体を動かすのが
昔から好き!





体育はいつも5!





そして待ち望んでいた、
中学初の体育祭の時期が
来ました!





中学初の体育祭!





よぉーし!
頑張ろう!





数日後、さっそく
体育祭の準備の係決めが
始まった。





「はい、じゃあまず
応援団に入りたい人~」





うっ・・・
こういうのは
めんどくさそうな
予感がするなぁ。





よし、黙ってよ。
だれか立候補するでしょ~。





「だれもいないのか?
じゃあクジでいいな」





はぁ? クジ!?





どうか、私に
当たりませんように・・・





ガーン!
大当たり・・・





「ということで、
応援団は阿部さんです!」





え~!
声全然出ないのに!





まあ、適当に
やればいっか。













*。・ 後日 ・。*





あーあ、今日は
応援団の集まりか・・・
めんどくさいなぁ。





「失礼しまーす」





・・・って!
学校一イケメンの
古川先輩だ!





じつは私、
古川先輩のことが
好きなんだ。





まあ、こっちの勝手な
片思いだけど。





どうしてここに!?





あ、そういえば
今年の団長が
古川先輩だと言ってたな・・・





え、じゃあ私、
古川先輩と一緒のチームなの!?





やった~!





よぉーし!
頑張るぞ!





次の日から本格的に、
練習が始まった。





「まずは発声練習も兼ねた
あいさつからだ!」





うっ・・・だから
声出ないんだけど。





「まずは阿部氏!」





え!? 私!?
とりあえず返事しなきゃ!





「あ・・・
は、はい!」





「声が小さいぞ!
次っ!」





あーあ・・・
怒られちゃった・・・





その後もかなりキツい
練習が続き・・・





「よしっ! 休憩!」





ふぅ。
やっと休憩だ・・・





うーん。
応援の練習だけで、
こんなにもキツイなんて。





「阿部さん?」





わっ!
古川先輩だ!





「な、なんですか?
だ、団長」





「声出てないけど、
大丈夫?」





あー・・・やっぱり。
怒られちゃうよね。





「すみません」





「まあ、頑張れ」





嫌われちゃったかな・・・





でも、あきらめないぞ!





よし!
古川先輩のために
大きな声出すぞ~!





そこから私は出来るだけ、
腹から声を出すように、
努力した。





しだいに大きな声が
自然に出るようになり、
応援団でも
声がでかい方の人になった。





そして月日はたち・・・
ついに体育祭本番!





私は無我夢中に、
みんなを応援した。





だけど得点は
イマイチじゃん!?





しかも最下位だし!





さらにチーム内も
なんとなく暗いし・・・





どうしよう・・・
このままじゃダメ!





「おいっ・・・みんな!」





あ、古川先輩!





「今、俺らは大ピンチだ。
でも、次の応援合戦は
勝てば高得点だ。
つまり、まだ挽回できる!」





先輩・・・
やっぱり先輩は
すごいです。





チーム内にも
希望が戻ってる!





「よしっ!
大声出して、
優勝するぞ!」





「おー!」





よぉし・・・
私も頑張るぞ!





「フレーっ!
フレーっ!
1組!」





私は声が枯れるまで、
応援した。





私たちのチームの声は、
どのチームよりも
大きかった!





そして、
応援合戦で1位!





しかし・・・
調子良かったのは
応援合戦だけだった・・・





結局結果は最下位。





残念な結果になった。





あーあ・・・
せっかく
頑張ったのになぁ・・・





思わず下を
向いてしまった。





「元気出せよ。
はい、ジュース」





あ、古川先輩。
私はジュースを受け取った。





「ありがとうございます」





やっぱり好きな人が
目の前にいると、
ちょっとドキドキしちゃって
声が出ないな・・・





「今日、
声でかかったじゃん」





あ!
見てくれてたんだ!





「今日の阿部、
よかったぞ」





「あ、ありがとうございます!
あ、あの・・・」





「ん?」





やっぱり
今しかない・・・!





せっかく古川先輩と
体育祭で
近づけたんだもん!





「あ、あの・・・
もしよければ・・・
付き合ってください!」





「・・・」





「先輩のこと・・・
前から好きでした」





「俺も」





「えっ?」





「俺も、頑張る阿部のこと、
好きだと思った」





えっ!?
それって・・・
つまり・・・





「いいよ」





うそでしょ!?
やった~!





体育祭には負けたけど、
新しい恋をゲットした!





やっぱり体育祭はサイコー!







*end*

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