ミルクティー君に溺れるタピオカ姫
作者:なな
こんにちは!!
私は阿部ここは!
中学2年生!
ところでみんな
タピオカ姫って知ってる?!
タピオカ姫というのは、
誰かミルクティーに包まれないと
生きていけないような、
自分だけじゃ誰にも
好かれないような
人間のことをいうの!
めっちゃそういう女の子の
恋愛って憧れない?!
でも、私はそういうの
遠い存在。
なぜかと言うと、、、
レン「阿部、
この提出のプリントって
阿部が回収だったよな?」
この人は佐藤レン。
学年一かっこいいと言われる
王子様的存在。
ここは「あっ! う、、、」
アム「駄目ーーーーー!
ここはに気安く喋りかけないで!!
このプリントも
私からここはに渡すの。
何回言ったら分かる?
分かったら早くそのプリント
私に出して
ここはから離れて!」
この子は深尾アム。
この通り、
すごく過保護。
とても仲の良いアムは
私が変に男子と
つるんで欲しくない、
こんなカワイイ子が
騙されるところなんて
見てられないと言って、
男子を近づけてくれない。
この子が私の
ミルクティー的存在だから。
私を大事にしてくれるのは
嬉しい。、、、
嬉しいけど、、、
アムがそういうと、
レンは静かにプリントだけ置いて
友達のところに行ってしまった。
小さい頃からアムと
仲がよかった私は
このようにずっと守られて
生きてきたせいで、
まともな恋愛をしたことがない。
恋愛に憧れを持つ私からして、
アムの行動が私にとって
嬉しいものでは無かった。
*。・ 放課後 ・。*
アムはバスケ部に
入っているから、
いつも帰りだけは1人。
でも、私の学校では
部活に入らなければいけないという
理由があって
みんな入っているから、
男子と会うことがない。
私は、アムに合わせた
バスケ部での練習のキツさから、
辞めてしまった。
だから、今は入部する
部活を探していて、
何も入ってないって
感じなの。
(先生にそろそろ
入る部活決めて
入部届出しなさいって
言われてたんだ)
そう思い、
机の引き出しに
手を伸ばす。
ぐちゃぐちゃになった
入部届があった。
アムに、男子がいない
部活を選べって
言われたことを思い出した。
(男子がいない部活といえば、
家庭部辺りかな、、、)
そう思いながら、なぜアムに
従わなければならないのか、
という気持ちも生まれてきた。
(とりあえず、
家庭部の見学だけでも
行ってみるか)
そうして私は
家庭部に向かった。
家庭科室から
色々な声が聞こえてくる。
セナ「レン先輩!
沸騰してきましたよ!」
レン「じゃあもう
ゆがき始めて」
レン、、先輩?
覗くとそこには
あの佐藤レンがいた。
えっ、
家庭部なの?!
すると後ろから、
なるみ先生「あっ、阿部さん?
体験かしら?」
首を縦に振ると、
なるみ先生は
中に入れてくれた。
なるみ先生「今日は体験で
阿部さんが来てるから、
みんな教えてあげてね!」
なるみ先生の声が響く。
そこで、
レンも気づいた。
レン「阿部、
家庭部入るのか?」
ここは「とりあえず
体験だけでもして、
部活早く入らなきゃって
思っていて、、、」
その時私は、
男子と話していることに
気づいた。
しかも、
あの王子様と。
レン「バスケ部は
辞めたのか?」
ここは「うん、、、
私には合っていないなって
思っちゃって、、、」
レン「じゃあ、
家庭部入れよ。
ちょうど俺もいるし、
教えてやるよ」
ここは「レン君って
料理できるの?」
レン「は? 舐めんなよ。
これでもここの部長
やってんだからな?」
ここは「えっ!!」
驚きすぎて、
ふと大声が出た。
レン「逆に阿部は
料理できるのかよ」
ここは「できるよ!!、、、多分」
レン「ふーん。
じゃあこの材料使って
ミルクティー作れ。
今はタピオカミルクティーを
作っているんだ」
ここは「ミルクティーから作るの?!
レシピは?」
レン「んなもんねーよ。
自分の直感で行けよ」
ここは「はっ?
無茶苦茶すぎでしょ!」
レン「この部活は
そういう部活なんだよ。
つべこべ言わずにはよ作れ」
私は、口を尖らせて
作り始めた。
出来上がりは、
見た目は、、、
ミルクティーって感じ!!
我ながら
上手にできたと
思っている。
すると、レンが
それをさっと取り、
飲み始めた。
レン「、、うっ」
レンが
吐きそうな声を出す。
ここは「そんなに
不味くないでしょ!」
だって、見た目は
ミルクティーなんだから、、。
ここは「うっ、、、」
何これ、
超絶まずい。
レン「お前、、、あの材料で
どうやったらこんなの
作れんだよ、、」
ここは「レシピ無かったら
誰でもそうなるでしょ!!」
レンが静かに
自分の作ったミルクティーを
私に差し出した。
飲んでみると、
何これ。
すごく美味しい!!
甘くて、何かすごく
不思議な感じがする!!
レン「美味いだろ?
お前もここで
これぐらいのものが
作れるように
俺に教えられた方が
いいんじゃないか?」
ここは「私、、、
こんなミルクティー
作りたい!!」
レン「よし、お前入部決定な。
明日からしっかり来いよ」
うん! と元気よく
言おうとした時、
あることに気づいた。
あれ? この部活って、、、
レンとこの1年生1人だけ、、、?
セナ「あー!
気になりますよね!
みんなレン先輩が好きで
入部したんですけど、
レン先輩目当ての人を
全員レン先輩が辞めさせたんです!笑
料理したいやつだけでいいってね!
あっ、私セナって言います!
阿部先輩、よろしくお願いします!」
後半の話が
聞こえてこないくらい
驚いた。
レン「ざっと150人くらい
いたのにな!笑笑」
そう言ってふたりは
私の驚いた顔を見て、
笑った。
この部活、楽しい!
私はスグに、
入部届を出しに行った。
*。・ 次の日 ・。*
アム「ここは、
家庭部入部したよね?」
私から伝える前に
アムが問いただした。
なんで知っているんだろう。
アム「昨日、外周中に
ここはが家庭科室で
レンと喋っているの見た。
部室の鍵返しに行く時に
ここはが家庭部の入部届
出していたところも。
どういうつもり?」
どうしよう。
アム怒ってる、、、
でも、
私の気持ちは、、、
ここは「実は私
レンくんが好きなの!!」
自分でも
言ってびっくりした。
あれ?!
これを言うつもりじゃ
なかった!
アム「、、、やっぱりかー!!!
だって昨日ここは
めっちゃ目輝いていたんだもん!!
そりゃそうだよね!!!
ここはが好きなら私
それ以上言うことなしだから!
応援するからね! ここは!!」
えっ、、、
結構あっさり?
そう思った時、
後ろからだってよだとか、
どうするんだよ、レンー! とか、
そういう声が聞こえてきた。
まっ、、、
まさか、、、
レン「そういうのは
本人のいないところで
静かにやるもんだろ」
振り向くと
レン君がいた。
わたし、教室で
公開告白した?!
アム「レン、
どーすんの?」
笑いながら
アムがいう。
レン「そういうのは、
阿部がしっかり
告白しねーと
俺返事は言わねーよ」
えっ、もう1回いうの?!
そうあたふたしていると、
レンは歩き出した。
レン「、、、
俺の方が好きだよ」
そう耳元で
静かに囁かれた後に。
タピオカってミルクティーに
包まれるだけだと思ってた。
だけど、ミルクティーと
調和されないとダメなんだ。
ミルクティーと
調和されるには
レシピが必要。
なのに、君は
レシピをくれない。
でも君は私に、
教えてくれるんだよね?
ミルクティーの作り方を!
*end*
阿部 ここは
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