君に2度目の恋をした ~運命~

CAST阿部 ここは阿部 ここは

作者:Himari

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2021.10.24

私は阿部ここは。





今思えば、6年前のあの時は
私の初恋だった。





私と蓮はずっと一緒だった。
兄弟のようにずっと、
遊んでいた。





けどー。。。





蓮はアメリカへと
引っ越していった。





突然のことだった。





あいさつもなしに、
蓮は遠い場所へと
行ってしまった。





あれから彼とは
会えてない。
連絡もとれない。





私は普通の中学校生活を
おくっている。





彼はきっと
私のことなんて
覚えていないだろう。





あむ「ここは!」





ここは「うわっ、
びっくりしたぁ」





あむ「えへへ。おはよっ」





この子はあむ。
私の幼馴染であり、
親友だ。





明るい性格で
いつも私のことを
励ましてくれる。





(学校にて廊下を歩く)





ドンっ





誰かとぶつかった。





ここは「あっ、ごめんなさー、、、」





ここは(げっ)





そこには
快空がいた。





快空は美人で、
スタイルがよくて、
勉強もできる。





男子は快空に
メロメロ。





けどねー、、





快空「ちょっと、
ちゃんと前を向いて
歩きなさいよ」





この通り
きつーい性格だ。





ここは「ご、ごめんね」





(快空たちさる)





あむ「何あれ!
ここはのせいじゃ
ないじゃん!」





ここは「まあまあ。
しょうがないよ」





あむ「てかここはー。
蓮くんと
このままでいいの?」





ここは「いいの!
どうせ私のことなんて
覚えてないよ」





あむ「、、、」





これでいいんだー。





ここははそう、
自分に言い聞かせた。













・*。・ 数日後 ・。*・





先生の合図でガラッと
教室のドアがあいた。





ここは(へっ、、?)





あむ(え? あれって)





快空(どきっ)





蓮「内田蓮です。
アメリカからきました。
元々日本にいたので
日本語で大丈夫です。
よろしくお願いします」





(拍手)





ここは(うそ、、。
こんなことってあるの?)





後ろから
「かっこよくない?」
「イケメンきたー!」
という女子の声が
聞こえて来る。





先生「阿部!
内田に色々おしえてやれ」





ここは「ふぇっ?」





蓮はここはの
ところまできて





蓮「阿部さん、よろしく」





とにこっと笑った。





優しいが
昔とかわらない
無邪気な笑顔。





そんな姿にここはは、
ドキッとした。





ここは「よ、よろしくね」





快空「、、、」





蓮は一気にクラスの
人気者となった。





そしてここはと蓮は、
一緒にいることが
多くなった。





ここは「音楽室は
そこを左にまがるとあるよ」





蓮「ありがとう、
阿部さん」





でも会話は
このようなことだけ。





蓮も名字呼びだ。





それでもここはは
何とも思っていなかった。













*。・----。・----・。*





それから1ヶ月程が
過ぎて。。。





蓮「阿部さん、手だして」





またまた
突然のことだった。





2人で日誌を
書いている時だった。





ここはは不思議に
思いながらも
手をさしのべる。





蓮はその手に
何かをおいた。





ここは「これって」





そこには猿のキャラクター、
「もっちゃん」の
キーホルダーがあった。





このもっちゃんは、
ここはが昔から大好きな
キャラクターだ。





ここは「どうしてこれを、、、?」





ここはがそう聞くと
蓮は少し、
戸惑いをみせた。





蓮「いや可愛いなぁーと思ったし、
こういうの女子好きじゃない?」





ここははギュッと
手をにぎって





ここは「これ大好きなの!!
ありがとう」





と笑った。





蓮「あ、やっと笑った」





ここは「へっ?」





蓮「笑ったところを
見たことがなかったから。
いつも真剣な顔をしてたよ。
もっと笑いな!
じゃあな!」





ここは「、、っ!」





ここははキーホルダーを
じっと見つめる。





ここは(もしかして私のこと、
まだ覚えてるの?)





心臓がドクンドクンと
鳴ってる。





そのドキドキは
しばらく消えることはなかった。













・*。・ 次の日トイレにて ・。*・





ここはが個室から
でようとした時、
「キャハハっ」と声がした。





快空「ちょっと、
やめてよ~」





快空達の
グループだった。





ここは(うわー最悪。
しばらくでれないじゃん)





ここはが髪をくるくると
触っていたとき、





快空「てかさ、ここは
マジうざいんだけど」





ここは(、、え?)





血の気がひくのが
すぐに分かった。





快空「昨日、蓮くんから
キーホルダーもらってたの!!
蓮くんどうしたんだろ?
あのここはなんかに笑」





快空グループA「内田くんと
釣り合うの
快空くらいでしょ笑」





快空「それで聞いてみたの!
ここはとどういう関係なの? って」





ここはの胸が
更にドクンとなった。





快空「ただのクラスメイト
だってさ笑
で、今度彼とデートいくの!」





快空グループB「うわぁー!
完全に脈ありじゃん」





快空達はキャッキャと
騒いででていく。





私は静かに
個室のドアをあけた。





静かなトイレにギィー、、
という音が響く。





ここはの目から
大粒の目がでてきた。





ここは(浮かれて馬鹿みたい)





ここはは、もっちゃんを
優しくにぎった。













・*。・ その日の放課後 ・。*・





蓮「阿部さん!
このプリントってさ、、」





蓮が来週提出予定の
プリントをさしだした。





その瞬間、あのことを
思い出してしまった。





ダッ





ここは「ごめん」





ここははそう言って、
教室をでた。





蓮「えっ?
阿部さん?!」





快空がニヤッと笑った。





快空「蓮くん!
そのプリントはねー、、」





蓮「そうなんだ!
ありがとう!」





それからここはと蓮が
一緒にいることがなくなった。





その代わり、、





快空と蓮が一緒にいることが
多くなった。





ここは(これは恋じゃない。
1人で舞い上がってた
だけなんだ)





そんなここはを
じっとみつめている者がいた。













・*。・ 数日後 ・。*・





ここはが次の授業の
準備をしている時だった。





あむ「ここはっ大変!!」





あむが教室のドアを
強く開いた。





はしってきたのか
息もあがっている。





ここは「ちょっ、
どうしたの?
何がー、、」





あむ「蓮くんがっ。
またアメリカに
行っちゃうんだって!」





ここは「えー、、?」





あむ「明日にはもう
学校にこないって、、」





ドクンドクン





ここは(嘘でしょ、、?)





ここはの頭の中は
真っ白だった。





―――――せっかく会えたのに?





――――――また会えなくなっちゃうの?





ここは(やっぱり私は
蓮くんのことをー、、
けど蓮くんは私のことなんて)





むにゅっ





ここは「ふぇっ?」





あむがここはのほっぺを
軽くつまんだら、





あむ「いいから行きな!!
ここは!
このままじゃ
絶対後悔するよ!」





ここは「あむ、、!」





あむの目は真っ直ぐで
真剣だった。





ここはグッと決意した。





ここは「あむ!
ありがと!
私、いってくる!」





ここはは教室を
飛び出した。





あむは
息を深くすって、





あむ「ここはー!
がんばれっー!!」





と叫んだ。





そして、
ふぅと呼吸して





あむ「やれやれ、、」





と微笑むのだった。













*。・----。・----・。*





ここは「はぁっはぁっ」





走りながら
辺りを見渡す。





ここは「!!」





ここは「蓮!!」





蓮は振り返る。





蓮「阿部さん!?」





“ただのクラスメイト”





そんな言葉は
ここはの頭の片隅にも
なかった。





ここは「蓮、この間はごめん。
蓮に忘れられてたんだと
おもってた」





ここは「私、、私ね!」





ここは「蓮のことが好きなの!
昔からずっとー、、」





蓮「、、、」





ここは「蓮がアメリカに行く前に
言いたかったんだ。
ありがと。ごめんね。
じゃ、、、」





ここはは
苦笑いで言った。





ここはが振り返って
去ろうとした時、





ガシッ





蓮「待てよ」





蓮がここはの腕を
つかんだ。





蓮「誰がここはのことを
わすれるかよ」





ここは「え?」





蓮「忘れるわけないだろ、、!
あの時ここはと離れたくなくて、
何もいわなかったんだ。。。
だから、ここはと会えた時は
嘘かと思った」





蓮「運命だって―――、、、」





ここは「! それって―――、、」





蓮「俺も、ここはが好きなんだ!
だから俺と
付き合ってくれないか?」





ここは「うんっ!
もちろん!」





ここはの目から
大粒の涙がでてくる。





蓮「なんで泣くんだよ笑
あと、アメリカにいくって
なんのことだ?」





ここは「え!?
またアメリカに
行っちゃうんじゃないの?」





蓮「いやいや!
いかないよ!」





2人が黙って
困惑していると、





あむ「2人共!
おめでとー!」





あむがやってきた。





あむは普段通り、
「デートはいついくの?」
などとはしゃいでいる。





ここは「あむ、
あの蓮くんの話―――」





あむ「あ、あれね!
嘘!」





キッパリとあむはいう。





ここは「ええええええ!」





あむ「だってそうでもしないと、
ここは動かないでしょー」





あむは、んー!
と背伸びをして答える。





ここは「さすが女優を目指すあむ、、」





あむ「親友なめなんなよ!」





あむはここはに向かって
ピースサインをだす。





ここは「本当ありがとね!
これからもよろしく頼むよ」





あむ「もちろんっ!」





2人はぎゅーと抱きしめた。





蓮「、、おい。
俺のこと
わすれてないだろーな」





ここは「ばーか
忘れるわけないでしょ!笑
そーだ!
みんなで写真撮ろうよ」





ここはが素早く
スマホをとりだす。





あむ「え? 私も?」





ここは「当たり前でしょ!」





蓮「当たり前だろ!」





2人の声が重なる。





あむは
「じゃ、遠慮なくー!」
と笑った。





ここは「いくよー!
はいチーズ!」





カシャッ





・   ・   ・





阿部ここは。





私はあなたに
2度目の恋をしました。







*end*

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