彼女はキレイ??

CAST阿部 ここは阿部 ここは

作者:はるき

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2021.10.03

「ニコ高でまってるから」





中3の夏
彼とそう約束した。





「俺もがんばるから。
お前もがんばれよ」





彼はそういって
歩きはじめた。





「あ! おれ、ずっと前か・・・
やっぱいいや。
帰ってきてから言うよ」





なにかいいかけていたが
手をふると、
もう一度歩きはじめた。











・*。・ それから1年後 ・。*・





「おい! 阿部、
また赤点だぞ。
こんな基礎も分からないのに
よくこの高校受かったな。
このちょうしでいくと
留年だぞ!」





今日もおこられてます。





満点ばかりだった私は
赤点ばかりの私に。





昔の私はなんであんなに
がんばれたんだろう。





メアリ「まーた赤点?
中学校3年間
ずーと1位だったここはが
こうなるとは・・・
あ!」





めありが立ち止まった。
前にいるのは、るわだ。





ルワ「・・・・・」





なにもいわずに
立ちさる彼。





あの日から一度も
しゃベっていない。





私はあの日を
思い出す。











・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
・ ・ ・ ・
・ ・





ルワ「久しぶり、
元気だったか?
なーに俺が帰ってきたのに。
テンション低っく」





演技の学校に通うため
東京にいたるわが、こっちに
帰ってきた朝のことだ。





東京にいる間、
彼はドラマや映画、
さまざまの場所で
活躍していた。





ココハ「もうしゃベりかけないで。
るわにはもう
関わりたくない」





この日からだ。
もう彼と笑って
しゃべる日はない――――。











・*。・ 次の土曜日 ・。*・





メアリ「まった?」





ココハ「ぜんぜん。
それより
話したいことって?」





メアリ「じゃじゃん!」





メアリのうしろに
たっていたのは
るわだった。





メアリ「もう1回
はなしあったら?」





ルワ「・・・・・」





ココハ「・・・・・」





めありが席を立つと
無言の時間がつづいた。





ルワ「久しぶり・・・」





ココハ「あ、うん。久しぶり」





ルワ「・・・・・・・・
俺、こーかいしてるんだ。
あの日しゃベりかけないでって
いわれて、本当にしゃべるのを
やめた俺に」





ココハ「・・・・私こそ。
でも・・・るわとは
住んでいる世界がちがう。
私みたいな人なんかより・・・
もっと・・・」





ルワ「もういいよ!
ここはがそう思っているなら」





ルワ「俺はただ、ここはと
しゃべりたいだけなんだ。
前みたいに。
めありだってお前を心配して・・・
・・・・・・じゃあ」





るわはそういうと
帰ってしまった。





メアリ「ここはってさ、
なんであんなに
がんばってたの?
受験のため? 親のため?
自分のため?」





ココハ「・・・・・」





メアリ「るわのためじゃない?
るわと同高校にいけるように
3年生のときめっちゃ勉強してたし、
るわの芸能活動に負けないくらい
勉強、かんばってきたじゃん!
ここはには、るわが必要なんだよ」





私のほほに
なみだがながれた。





ココハ「ありがとう。
あの頃の自分にもどるよ」













*。・----。・----・。*





先生「おーまた満点だぞ。
阿部よくがんばったな」





ココハ「はい!
ありがとうございます」





それから私は
ずっとがんばった。





高校2年生になるころには
学級長になり、先生からも
クラスメイトからも
信頼があつい人になった。





そしてそストでも
1位の座にもどり、
いつも満点!!





こんどこそ―――――――。





ココハ「るーわ。
はい! これ」





お昼休み、ベンチに
座っていた彼に
声をかけた。





ココハ「ごめん。
あんなひどいこと
ばっかいって。
これで、あなたと一緒に
歩ける人になった」





ルワ「俺が歩きづらいわ~。
頭良くてかわいくて・・・
あー、かわいくはないか」





ココハ「最低。
あのさ、ずっといい・・・」





キーンコーンカーンコーン。





ルワ「うん?」





ココハ「またでいいや」





ルワ「じゃあね」





ココハ「うん!」













*。・----。・----・。*





ココハ「めありのおかげで
仲ふっかつ。
ありがとね、私のために」





メアリ「・・・別に
ここはのためじゃない」





ココハ「え?」





メアリ「私のためなの。
・・・私、ずっと前から
るわが好きだった。
でも、ここはとるわの関係しって、
私もいけるかもって。
るわが、ここはを好きなのは
知ってたし
ここはが、るわを
好きなのも知ってた。
知ってたけど・・・
気持ちがおさえられなくなった。
早く、るわとここはが付き合えば
この気持ちがなくなるかな~って思って。
ひどいよね、私」





ココハ「・・・最高の親友だよ。
めあり」





私はめありに
だきついた。





ゴメン。
そしてありがとう。













*。・----。・----・。*





その日の放課後、
私はひとりで
教室にいた。





ルワ「おつかれ」





ココハ「わぁー、ビックリした。
どうしたの?」





ルワ「いやぁーちょっと
いいたいことがあって。
・・・俺、がんばれるここはが
好きだ。
そしてカワイイここはが好き」





ココハ「・・・私もだよ。
がんばってるるわが好き」





笑ってはなしているふたりに
めありはなにもいわず
ろう下に立っていた。





メアリ「これでよかったんだよね」













*。・----。・----・。*





ルワ「ここはー。めあリー。
一緒にかえろーぜ。
今日はどこよってく?」





メアリ「ラーメン屋」





ココハ「えーもっと
おしゃれなところ」







ギラギラとひかる太陽は
3人を照らしていた。







*END*

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