一生散らない花火だと思っていた。

CAST阿部 ここは阿部 ここは

作者:アダポダポ~!

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2021.04.15

「逃げて蓮くん!」





蓮くんの真上に
花火が、
落ちようとした。





私、阿部ここは。
今日は、花火大会。





蓮くんは、高校で
同じになって、
話したことは
一度もない。





だけど、私には、
秘密のネクタイがある。





だっ、だから、
助けたい!





だから、
喋ったことないけど、
いきなり蓮くんと、
呼んでしまった。





蓮くんの上に花火が
落ちようとした時から
時が、止まった。





私はそのまま花火が
落ちると思い続けた。





なぜだ。
どうして花火が
散らないのか、
蓮くんもきっと
わからないのだろう。





私が呼んでも
蓮くんも
動かなかった。





怖い、怖い。
手足が、震える。





やっ、やだーーーーーーー!!!





「は、早く動いて!
聞こえてないの?」





「聞こえてるよ!」





誰かが、言った。





蓮くんが、動いた。





「はっ花火は?
なんで、
動かないの?」





「当たり前でしょ!
俺が、止めてんだよ!
決まってんだろ!
だって、
お前が死ぬだろ」





「な、なんで?
蓮くんの真上に
あったのに」





「花火は散るだろ!
真上にあっても、
丸くいろんなところに
飛んでくだろ!
それもわかんねぇ馬鹿かよ!
ほら、今のうちにここから、
逃げよう」





「で、でも私、バスケで
骨折しちゃったから、
歩けない」





「じゃあ、俺の肩、
寄りかかれよ!」





「無理だよ!
だって、
蓮くんのこと、
好きなんだもん」





「俺も、好き」





「蓮くん、
照れすぎ!」





「お前だって!」





そして私たちは
付き合って、
幸せになった!







*end*

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