恋をくっつけたものとは・・・

CAST阿部 ここは阿部 ここは

作者:りーちゃん

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2021.09.17

・*。・ ココハ ・。*・





ある暖かい
春の日の授業中・・・





「あー眠いよ」





私、ココハは
睡魔と戦闘中です・・・





今日の授業は
一段とつまらない。





先生が何か
モソモソ言いながら、
黒板にカリカリ書いている。





あーもう少しで
睡魔に負けてしまう・・・
受験生なのにぃ。
崖っぷちだ。





どうするココハっ。





そう自分に
問いかけながら、
気を紛らすために
筆箱をあさって
付箋を取り出した。





そしてノートを
とっている風に
絵を描き始める。





書いているのは
ルワくんの似顔絵。





私の前の席の男の子。





実は、今彼に
片想いしてるんだ。





いつもはクールなんだけど、
家では小さい弟をお世話している
優しいお兄ちゃんらしいところとか、
陸上部として校庭で
汗を流している姿も
とてもかっこいい。





かっこいい彼の姿を
思い浮かべて
絵に描いていると、
胸が小さく跳ね出す。





もしも私がルワくんの
横に立てたら・・・





思わず変な想像しちゃう。





「おい、阿部!」





「はっ、はいっ」





急に先生に呼ばれた。





「なにぼーっとしてんだ。
この問題の答えはなんだ!」





あー私当てられてたんだ。
ルワくんを描くのに
夢中になりすぎたみたい。





ノートも取ってないし
全く授業を聞いていないから
困ってキョロキョロしていると
前の席からルワくんが
そっとノートを立てて
答えを見せてくれた。





席に座ってから、





「ありがと」





と消え入りそうな声で
私が言うと、
指でOKマークを作って
答えてくれた。





胸の中で
星がキラキラ
跳ね回っている。





出来立ての
しゅうまいみたいに
体が熱くなってきた。





やっぱりルワくんは
「素敵だな」と
その後ろ姿に
うっとりしてしまう。





その時、はっと
気がついた。





自分が、描いた付箋が
ルワくんの制服の背中に
くっついている。





きっと、先生に当てられて
慌てて立った時に
前に投げ出してしまったのだ。





「ルワくん大好き///」





と書かれて
ルワくんの似顔絵が
書いてある。





恥ずかしいっっっ!





慌てて取ろうと
手を伸ばすけれど、
ルワくんは前屈みになって
ノートを取っていて
なかなか届かない。





これ以上体を伸ばしたら、
机を蹴飛ばしちゃいそうだし、
先生や、周りのクラスメイトに
変な目で見られるだろう。





でもなんとかしてとらないと、
それ以上に
みんなにからかわれて、
ルワくんにも
迷惑をかけてしまう。





どうしようどうしようと
慌てふためいているうちに、





チャイムがなった。





ルワくんは、
さらりと立って
教室を出て行ってしまった。













・*。・ ルワ ・。*・





教室を出て、美術の課題を
出しに行こうとすると、
友達のコウショウから
呼び止められた。





「お前、背中になんか
ついてるぞ?」





「えっ?」





コウショウは俺の背中から
とったものを見て
ニヤリと笑うと、





「ほらよ」





と渡して
立ち去っていた。





渡されたものを見ると、





「ルワくん大好き///」





の文字と
俺の似顔絵が
描いてあった。





俺はそれをズボンの
ポケットにしまった。













・*。・ ココハ ・。*・





休み時間は
不安に思っているうちに
終わってしまった。





でも、誰も騒いでいないから
バレなかったのだろう。





ほっと胸を
撫で下ろしていると、





ルワくんが席に座った。





背中には、
付箋はなかった。





ココハの胸が
どくどく緊張してくる。





自分でとったのかな?





誰かがとったのかな?





それとも落とした?





不安の雲が
もくもく心に広がる。





もう、ルワくんの背中も
見つめられなくて、
このことは忘れようと、
下を向いてノートを
取りはじめた。





かさっ。





一瞬乾いた紙の音がした。





少しして、
横の席のメアリが、
私に何かついてるよと
ジェスチャーしてきた。





背中に手を伸ばすと、





付箋があった。





「僕も好きです。
付き合ってください」





と書いてある。





はっとして、前を向くと
ルワくんがOKサインを
作っていた。





こうして、私は晴れて
ルワくんの彼女になった。





まさか私のドジで
付き合うことになるとは
夢にも思わなかったけど、





この付箋が
赤い糸だったんだね、きっと。







*end*

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