いつもとなりで。

CAST国本姫万里

作者：MR・・・＊

2025.08.12

言ったじゃん。

となりで
笑っててくれないか？　って。

あれは、
うそだったの・・・？

私は君のこと、
大好きだったよ。

君は・・・
どう思っていたのかな？

・。・・・・・・・・・：・。・・・・・

私、国本ひまり。
高１だよっ。

・　中３の夏　・

遼介「なぁ、ひまり。
おれとさ・・・つきあってよ。
おれ、ずっとひまりに
となりで笑っててほしいんだ」

ひまり「うん。
私も好きだよ。遼介っ」

私は好きだった遼介に
告白されたの。

もちろん私も好きだったから
返事はＯＫ。

それから私たちは
毎日ラブラブだった。

・・・のに。

・。・・・・・・：・・・・・・・・

ひまり「はぁ」

ユア「ひーまりっ。
何ため息ついてんのっ。
って。どした？」

ひまり「ユア～。聞いてよ。
遼介がさっき
女の子としゃべってて
楽しそうだった・・・」

ユア「もぅ。
ひまりはかわいいんだから。
だいじょうぶだって！」

ひまり「そうだよね？」

ユア「うん！」

・。：・・・・・・・・・、。：・・・

次の日。

あ。またしゃべってる・・・

痛い。逃げたい。

苦しい。

誰か、誰か、助けて・・・

（バタッ）

遼介「ひまりっ！
おい、ひまり！」

私は気づいたら
保健室。

となりには・・・
遼介がいた。

遼介「ひまり！
だいじょうぶか？」

ひまり「・・・・・」

遼介「ひまり・・・？」

ひまり「今は・・・
１人にさせて・・・
遼介といると辛いから・・・さ」

遼介「あ、あぁ。
大事にしろよ」

ひまり「ありがと・・・」

・。・・・・：・。・・・・・・：。・

遼介「なぁ、ユア。
おれ、ひまりに
なんかしたとおもう？」

ユア「ひまり、ため息ついてた。
この間。遼介がほかの女の子と
しゃべってるのがいやだって。
それじゃないの？」

遼介「そっか。ありがとう」

ユア「いいえ、ひまりのこと、
ちゃんと考えてあげなよ」

遼介「おう」

（おれ、ひまりに
そんな思いさせてたんだ・・・）

・。・・・：・・・・・・：・。・：。・

ある日の放課後。

先生「国本ー。
これ、委員会のしごと、
久野とやっといてくれ」

ひまり「ぁ、はい」

ナツ「さーっと
終わらせちゃいますかっ」

ひまり「そうだね」

それから久野くんと
楽しい話ばっかしてた。

そのとき、廊下から
遼介が見てたんだ。

そして、こっちに向かって
走ってきた。

遼介「ひまり。ちょっとこい」

グイッっと腕をひかれて
気づいたら、走っていた。

その力は強くて、
男の子だなぁと思った。

遼介「ひまり。今まで
辛い思いさせててごめん。
でもおれ、好きなのは
ひまりだけなんだ。
何しててもひまりのこと
考えちゃうし、
気になっちゃう。
だから・・・好きだ」

ひまり「私、遼介が
世界一の彼氏だと思ってるよ。
好きだよ、遼介」

遼介「これからも俺のとなりで
笑っててください」

ひまり「はいっ」

２人は顔を見合わせて笑った。

ＦＩＮ＊