花言葉に気持ちを乗せて

CAST国本姫万里

作者：ななみ

2023.04.24

私は、国本姫万里。
あだ名は、ヒマリ。

みんなは
お花って好き？

私は、大好き！

って、言うより
花言葉が好きｗ

花言葉以外も
プレゼントの意味とかを
調べるのも好きなんだ。

だって、言葉で
ストレートに
伝えるのもいいけど、

そっと贈り物に添えた
メッセージって
なんかロマンチックじゃない？

・☆・　。・：・+＊：゜+　。・゜・＊・・☆・　。・：＊

今日の私は、ご機嫌だ。

ニコラの撮影だし、

なんといっても、今日は
大好きなナツ君に会えるから！

あっ、そういえばもうすぐ
ナツ君の誕生日だ。

何かあげたいなぁ・・・

プレゼントと一緒に
告白もできたらいいな。

そんなことを１人で
考えながら歩いていると、

ナツ「わっ！」

ヒマリ「わぁぁ！
え!?　ナツ君!?」

ナツ「おはよ。
今日もいい驚きっぷりｗ」

ヒマリ「もう！
やめてって
いつも言ってるじゃん！」

と言いつつ、
顔が赤くなっちゃうから
私はそっぽを向いた。

ナツ「ごめんって。
今日も撮影頑張ろうな」

そう言いながら、
私の髪をわしゃわしゃして
先に走って行った。

ヒマリ「今のは、反則・・・」

私のほっぺは
しばらくずっと赤いままで、
メイクさんに
心配されてしまった。

・☆・　。・：・+＊：゜+　。・゜・＊・・☆・　。・：＊

今日は、ナツ君の誕生日。

私の手には、今日のために
一生懸命作ったドーナツ。

それと、
メッセージカード。

手書きで
『happy birthday！ナツ君』
と書いた。

そして、その隣に
私が描いた『６本』のガーベラ。

私の大好きな花だ。

それに・・・

ナツ「ヒマリ！
ごめん、待った？」

ヒマリ「ううん。
待ってないよ」

ナツ「でも、どうしたの？
急に俺に会いたいって」

ヒマリ「今日、
ナツ君の誕生日でしょ。
だから、プレゼント
渡したくて」

ナツ「えっ！　マジ!?
めっちゃ嬉しい。
ありがと、ヒマリ」

私は、大きく
息を吸った。

今言わないと、
多分もう２度と言えない。

ヒマリ「あのね、
ドーナツってね
『あなたが好き』っていう
意味があるんだよ。
私、ナツ君のことが
好きです！
付き合ってください！」

とうとう言っちゃった。

怖くて、ナツ君の顔が
見れない。

私がずっとうつむいていると、
急に温かいものが
私を包んだ。

ナツ「めっちゃびっくりした。
ヒマリが俺のこと好きだなんて
思ってなかった。
俺、ずっと前からヒマリのことが
好きだったんだ」

ナツ「だから、
こちらこそ好きです。
付き合ってください」

ヒマリ「はい！」

ナツ「じゃあこれから
２人で映画でも
観に行こうぜ」

ヒマリ「うん！」

私達は手を繋いで
歩き出した。

そして、私は
あることを思い出し、
ナツ君にその
『あること』をささやいた。

それをささやいた途端、
ナツ君の顔が
真っ赤になった。

ちなみに
６本のガーベラの
花言葉はね、

『あなたに夢中』

＊ｅｎｄ＊