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女王様と王子様、そして私。

CAST十文字 陽菜十文字 陽菜

作者:ななこ

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2026.03.02

「このクラスがやる劇、
美女と野獣がいいでーす」





そうよ、そうだよ、と
次々賛同の声が上がった。





そう言った彼女はモデルをやっていて、
そのうえ成績優秀、スポーツ万能だった。





彼女はクラスの女王様、
名前はそのま。





そのまには誰も、逆らえない。





そのまに意見できるのは、
そのまが大好きな、ナツだけだった。





先生はそのまが出した案に赤丸を打ち、
役を決めて行く、と言い出した。





「じゃ、まず主人公の
美女と野獣を決めましょう」





美女の役は、
もう決まったも同然だった。





「推薦、立候補はありますか?」





先生がクラスに問いかけると、
2人の手があがった。





そのまと・・・私だった。





クラス中が、ガヤガヤとざわついた。





そのまにたてつく者など
今まで1人もいなかったからだ。





私はクラスでは平凡だけど、
将来は女優を目指しているのだ。





「えぇと・・・
2人とも立候補ということでいいですか?」





「はい」
「もちろん」





すると、私と仲のいい友達が口々に叫んだ。





「ダメだよ、なに考えてるのヒナノ」





だけど、私の決意は変わらない。





「ちょっと、ヒナノ?
そのまさぁ、美女の役やりたいんだよね!
だから、役、譲ってくれるよねっ」





私はおそるおそる
首を横に振った。





そのまの笑った顔が
すっと真顔になった。





「は? どーゆーこと?」





先生があわてて言った。





「さ、先に野獣の役を決めましょう」





するとそのまは、なにか思いついたように
取り巻きの女子たちにささやいた。





取り巻きの女子はそれいいじゃん、
そのま天才、と答えた。





「誰か手、挙げてそれ言いなさいよ」
とそのまがいうと、取り巻きが手を挙げた。





「意見ですか? 2人とも」





「はぁーい」
「そうでーす」





2人は私の方をチラチラと見ながら
話しだした。





「私たち、同じ意見でー、
野獣の役のことなんですけど、
野獣の時と変身した後の王子様の役を
分けたらいいと思いまーす」





2人が座ると、そのまは立ち上がって、
クラスのみんなに言った。





「賛成の人、拍手~!」





割れるような拍手が起こった。





「じゃ、決定とゆーことでっ」





そのまは私の方を見て
にっこり笑った。





「そして、王子様役に、
ナツくんを推薦しまーす。
野獣役には・・・
ヒナノがぴったりだと思います」





取り巻きたちが
お腹を抱えて大爆笑した。





「うそ、まじぴったり!」
「まんま野獣じゃん」





私は泣きたくなった。
でも、どうすることもできない。





ナツは私のことを
哀れむように見ていた。





私は涙を見られないように、
うつむいた。





「賛成の人、は・・・」





そのまが笑いながら言いかけると、
ナツがそれをさえぎった。





「そのま! 俺はやらない、
そのまが相手役の王子様なんて」





私はおそるおそる
ナツの方を見た。





ナツはさっと顔を赤くして
私から目をそらした。





「俺が、その野獣を美女にしてやる」





ナツが私の方に近づいてきた。





「ちょっとナツ?」





ナツは
私のファーストキスを奪った。





そして、クラスに叫んだ。





「こいつは今、
運命の王子様にキスしてもらった!」





クラスのみんなが
ヒューヒューと冷やかした。





幼なじみのナツは、
ちょっと強引。





でも、そんなとこも大好き。







*END*

この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。また、掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。

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