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恋のスパイス

CAST十文字 陽菜十文字 陽菜

作者:こころん

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2025.12.07

こんにちは!
ヒナノです!





今日はニコラ学園の
恒例行事・・・
『LOVE COOKING』
っていう行事!!





クリスマス限定なんだ!





男女がそれぞれ好きなコに
手料理をプレゼントし、
告白する・・・っていう
ロマンチックな内容!!





憧れるよねぇ~・・・笑





私、ヒナノには
好きな人がいます!





その相手は同い年で
ずーっと小学校から現在(中3)、
クラスが一緒のダイジ!





でも・・・
ダイジはたぶん、私に
恋愛感情は持ってないと思う・・・





それを親友のリリカと
クルミに相談。





2人とも、
「やらなきゃわからない!」
だって。





しかも、
モテるダイジにはすでに
美少女である松尾そのまちゃんと
つきあってるってうわさが・・・





本人には聞けないし・・・





やっぱり確かめるしか・・・





なら LOVE COOKING に
参加するしかない。

















*****************





受付「崎浜ヒナノさん、
参加でよろしければ
あちらにどうぞ・・・」





「あっ。
ありがとうございます!」





ガチャ―――。





すごい人・・・





だいじょうぶかな?





案内「ではヒナノさん、
こちらで調理してください」





「ありがとうございます!」





隣、空いてる・・・





もう1人来るのかな?





ダイジ「へ? ヒナノ?」





「ダ、ダイジ!?」





ダイジも!?





ってことは、好きなコに・・・





私、終わったかもぉ~。。。





ダイジ「ヒナノ・・・
好きなやついたんだ」





「そ、そりゃー私だって。
恋はしますよ」





ダイジ「そいつって、誰?」





「い、言えるわけないぢゃん!」





ダイジ。って・・・
言えるわけないよ。





ダイジ「ふぅーん」





「ダイジだって。
誰? なの・・・」





ダイジ「うーん。
じゃあ、ヒントね」





「うん・・・」





ダイジ「ヒントその1。
俺と長い時間います」





長い時間・・・





「ワカナ?」





ダイジ「プッ。ワカナ!?
ないない。
あいつはそういうのじゃない。
大切なダチ!」





「え~わからない。
じゃあ、2つめは?」





ダイジ「2つめ!?
・・・うーん・・・
そのコは元気でいつも
ポニーテールしてる! かな・・・?」





元気でポニーテール
もしかして・・・





「私!?」





ピシッ。





「あだっっっ・・・痛い!」





ダイジ「ばーか。ちげーよ」





「赤くなった。私のおでこ!」





ダイジ「え? だいじょうぶ?」





グッ





ナニ! いきなり・・・





ち、近いよ。





もう心臓バクハツする・・・





「ダ・・・イジ///」





ダイジ「あっ! ごめん///」





「早く作んないと!」





ダイジ「お、おう!」

















*****************





ふぅ~
やっと下準備終わったぁ~。





作るのは・・・
ダイジの好きな野菜スープ!





名付けて・・・
「恋のsoup」笑





野菜を煮こんでから・・・
隠し味の、ガーリック!





いつもダイジに作るとき、
隠し味はガーリックだった。





ダイジも美味しい美味しいって
食べてくれて///





よし。がんばるぞ!





って・・・ダイジは
何つくってんだろ?





ちらっ。





カップケーキ!?





しかもプロ級・・・





ダイジ「なんだよ。ヒナノ」





「え。ああ、うん。
・・・何?」





ダイジ「あははっ。
なんだよ。用なしか」





「べ、別に・・・」





誰にあげるの?
彼女なの?





・・・教えてよ。





ダイジ「よしっ。できた。
・・・ヒナノは?」





「うん。
あと5分煮こめば・・・」





ダイジ「おっ。うまそ」





「ダメだよ。
味見しちゃ。まだ」





ダイジ「まだ?」





「あぁ。いや、今のはない。
早く説明カード取りに行こ」





ダイジ「そうだな」





――――――――――――――――――――
相手:松瀬ダイジ
説明:ダイジの好きな野菜スープだよ。
今までの苦さだったり甘さだったり・・・
時間をかけて“味”にしたよ。

ずっと好き。これからも。

         崎浜ヒナノより・・・
――――――――――――――――――――





よし。
これを渡して、告白するんだ。





「ダイジっ・・・」





誰かと話してる・・・
松尾そのまちゃんだっ。





やっぱり・・・
そうだったんだ・・・





ここにいたくない。





いや、
居るべきじゃないんだ・・・





「ごめんね・・・ダイジ」





ダッ。









――――
――――――――
――――――――――――――――





ダイジ「本当にごめん!」





そのま「わかった。
・・・でも、ダイジくんに
気もち伝えられて良かった。
ありがとう」





ダイジ「うん」





そのま「追いかけなよ。
しっかり」





ダイジ「え?」





そのま「ヒナノちゃん。
どこかに行っちゃう前に」





ダイジ「・・・行ってくる」





ダッダッダッ。





ダイジ「あれ。広場にいない。
ってことは・・・あそこだ」





ガチャ――――。





やっぱり
そのまちゃんかぁ。





失恋したわ。





どうしよ。このスープ。





自分で飲も・・・





ダイジ「待て!」





「ダイジ!?」





ダイジ「はい。これ・・・」





「カップ・・・ケーキ?」





ダイジ「受けとって・・・
ください」





「でも、そのまちゃん・・・は?」





ダイジ「松尾は、断った」





「え!?」





ダイジ「ヒナノ、
俺、お前を一生離さない。
悲しませもしない。
だから、つきあって!!」





「私からも。はい」





ダイジ「野菜スープ・・・」





「好き。好きだよ。ダイジ」





ダイジ「ありがとう。ヒナノ・・・
最高のクリスマスをありがとう」





私はその時初めて
恋のスパイスを感じた・・・





甘くて苦い・・・





でも時間がたつと
“味”になるんだ。





それが恋なんだ。







*END*

この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。また、掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。

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