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CAST十文字 陽菜十文字 陽菜

作者:ぴいよ

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2025.09.24

おっはよー!
私、中学3年生の十文字陽菜!





ヒナノって、呼んでねっ。





私は走るのがだーいすき。





外遊びもだーいすき。





虫取りもだーいすき。





他の女の子みたいに
おしゃれにこだわったり、
雑誌読んだりしないし、
ショッピングだって何が楽しいの?
って、感じ。





幼なじみの小澤テルノスケ、
今井ハルトと遊ぶのが
いっちばん楽しい!





はず、だったのに。





「工藤さんって、かわいいよなー」





3人でテルノスケの家で
ゲームをしていたとき。





急にハルトが言い出した。





「工藤さん」というのは
クラスメイトの
工藤ユアのことである。





彼女はザ・女子って感じの
女子である。





身の回りのものは
かわいいもので統一され、





黒髪ロングと前髪が
絶対に乱れないように
いつも気をつかっている。





二十四時間ずっと
髪を触ってるんじゃないかってくらい
ずっと髪をくしでといている。





「へーそーかなーあ」





テルノスケはまったく
興味なさげに
スイッチをピコピコ押している。





私も恋バナには
まったく興味がない。





けれど、今まで恋愛などして
こなかったであろうハルトが
そう言いだしたのには
少し興味がわいた。





「ふーん。ハルト、
気になってるの?」





「ちょっとね」





ハルトは、少し顔を赤らめて
うれしそうにうなずいた。





なんでだろう。
少しもやっとする。





それから少しして、
ハルトと工藤ユアは
つきあうことになった。





結構有名なカップルである。





ハルトが喜んでいたから
私もうれしかったけど、





私たちの日常が壊れた。





私とテルノスケは
2人で帰るようになった。





「なんか寂しいなあ」





思わずつぶやいた。





テルノスケも
肩をすくめてうなずいた。





「でも、こんなもんじゃない?
俺らもう高校だし。
いつまでもいっしょには
いられないよ。
性別も違うし」





やっと私は、自分がもやもやしていた
理由を知った。





私は、怖かったんだ。





この日常が壊れること。





「じゃあ、私とテルノスケも
いっしょには
いられなくなっちゃうのか・・・・」





テルノスケは、首を振った。
真顔で。





「いやいや、ヒナノ。
いい方法があるよ」





私はぱっと顔を輝かせた。





「何っ?」





テルノスケは、にっこり
微笑んだ。





「つきあえばいいんだ」





「?」





ど、どういうこと・・・・





「ヒナノ。
ずっと、好きだった。
つきあってくれない?」





大好きなテルノスケといっしょに
いられるなら、私はそれを選ぶ。





「もちろん」







*end*

※掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。

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