ひまわり
作者:ニノ子だい
リリカ「ひまわりだ」
中3になったばかりのリリカは、
ニコラ学園に転入したばかりなのに、
いきなり修学旅行。
ダイジ「そうだな。リリカ」
同じクラスのダイジ君は
幼なじみで、
1番よくしゃべるんだ。
リリカって、呼んでくれる。
リリカ「きれい。
私ね、前に住んでいた町に
いーっぱいひまわりがあって・・・」
ダイジ「へぇ。いいな」
リリカ「ひまわり見ると、
前に住んでいた町を思い出すなぁ。
ひまわり大好き!」
ダイジ「俺も好きだな。
明るいから」
リリカ「わかる!
ひまわりって、
明るいイメージあるよね」
花畑で、ひまわりなどの
たくさんの花を見たあと
遊園地へ行った。
ダイジ君と一緒に
楽しもうって思ってたけど、
ダイジ君は、
男子同士で遊ぶそうで、
私は1人だった。
なにしようか・・・
1人でジェットコースター乗るのも
恥ずかしいし、
観覧車乗るのも恥ずかしい。
そう思ってたところで、
いつも1人のルナと言う子が
一緒に遊ぼうと言ってきたので
遊ぶことにした。
ルナは、いつも1人だから
話づらいって思ってたけど、
学校のことについて
たくさん話してて、
結構なおしゃべりさんだった。
ダイジ君のことまで教えてくれた。
めちゃくちゃモテてるんだとか。
ルナも好きな人らしい。
ルナ「リリカちゃん、
よくダイジ君と
しゃべってるよね」
リリカ「うん。
幼なじみなんだ」
ルナ「えっ! いいな。
好きじゃないの?」
戸惑った。
もしかしたら
好きかもしれない。
けど、ダイジ君のことが
好きな人の前で、
「ダイジ君、好きです」
なんて、言えるわけない。
リリカ「好きなんて、思わないな」
ルナ「へぇー。
かっこいいし、
やさしいじゃん」
リリカ「そうだなぁ」
なんではっきり、
「好きじゃない」って
言えないのだろう。
ルナ「だいじょうぶ?」
リリカ「うん」
・*。・ ホテルで 夕食 ・。*・
~ ダイジ ~
ダイジ「リリカ!
楽しかったか?」
リリカ「うん」
ダイジ「ひまわり見たあと、
誰と遊園地で遊んだ?」
リリカ「ルナ」
ダイジ「あぁ、白尾か」
リリカも白尾のいいとこ
わかったのか。
俺、白尾のこと好きなんだ。
ダイジ「あいつ、かわいいよな」
リリカ「かわいいし、やさしい。
ダイジ、ルナのこと好きなの?」
ダイジ「あぁ」
・*。・ リリカ ・。*・
そっか。
やっぱり、私のこと
好きじゃないよね。
・・・
なんで、
悔やんでるんだろう。
ダイジが好きなわけじゃ
ないのに。
・・・いや、待て。
・・・自分、現実見ようよ。
・・・好きなんでしょ。
ダイジ君のこと。
・・・片思いなんかでいいの?
ねぇ。
ダイジ「食べんの、遅いな」
リリカ「あっ、」
ダイジ「早く。時間ねーぞ」
・*。・ 帰りのバスの中 ・。*・
隣は、ダイジ君。
はぁ・・・
やっぱり私、ダメな女。
やっぱり私、ダイジ君のこと
好きだったんだ。
片思いでいいよね。
やっぱり。
見てるだけでいい。
ルナ、良かったね。
両思いだよ。
ダイジ「どうした?
ずっと俺、見てるけど」
リリカ「なんでもない」
・*。・ ダイジ ・。*・
昨日の夜から、
なんかおかしいよな。
なんかあったのか?
助けるぞ。
そう言いたいけれど。
なんでだろう、
リリカを見ると
言えなくなる。
緊張するんだ。
・・・いや、待てよ。
・・・緊張するって、
俺まさか、
・・・好きなのかな、
リリカのこと。
リリカ「あのね」
・・・俺、1番
お前のこと愛する!
・*。・ リリカ ・。*・
リリカ「あのね」
・・・届け。
ダイジ「えーっと・・・」
リリカ「いま私、話してるんだけど」
あっ、そんなこと言うから
ダメな女なんでしょ、自分。
・・・焦るな、自分。
ダイジ「恋愛相談なら、明日
公園で受けつけるよ」
リリカ「え・・・」
ダイジ「そのかわり、
俺の悩みも聞いてくれ」
“嫌だ”
そう言いたい。
ルナに告りたいんだ。
・・・意地張るなよ、自分。
リリカ「わかった」
・・・
リリカ「あたしの悩みから
聞いてよね」
ダイジ「いいや、俺からだ」
あぁ、ダイジ君頭いいから
私のすることわかったか。
・*。・ 翌日 公園で ・。*・
もう、告るとか考えない。
あきらめた。
ダイジ君の力になるなら
私、幸せ。
ダイジ「早速いいか?」
リリカ「どうしたの?」
・*。・ ダイジ ・。*・
だいじょうぶ、行ける。
ダイジ「好きなんだよ」
リリカ「ルナでしょ。
知ってるよ。んで?」
ダイジ「つきあってくれ」
リリカ「・・・っ!?」
ダイジ「で、いいのかな?」
あいつ、びっくりしたよな(笑)
かわいい。
リリカ「うん」
ダイジ「よっしゃ」
リリカ「シンプルが1番」
ダイジ「いいんだな?」
リリカ「だから、いいってば!」
・*。・ リリカ ・。*・
気がつけば、私は
公園にはいなかった。
リリカ「うっ・・・」
涙がこらえきれなくなった。
ダイジ君のこと
好きだったのに。
ダイジ君の馬鹿!!
・*。・ ダイジ ・。*・
リリカ。ごめんな。
おれなんか、
好きになれないよな。
でも、好きだ。
行け! 俺!
信じろ!
まだチャンスあるって。
・*。・ リリカ ・。*・
リリカ「ダイジ君」
にっこり笑ってた。
なんだよ、もう。
ダイジ「ルナに告白なんて
俺、言ったか?」
リリカ「今日は、言ってない」
ダイジ「お前に決まってるだろ。
リリカ、大好き」
急に抱きついてきた。
苦しい、けど
温かみがある。
リリカ「うっ。うー」
はい、号泣。
今日くらいいいでしょ。
甘えても。
私たちのこと、
ひまわりが見守っていました。
温かいまなざしで。
ありがとう。
*終わり*
この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。また、掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
梨里花

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