アナタと見た最後の花火

CAST十文字 陽菜十文字 陽菜

作者:ルフィらぶっ♪

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2024.05.08

こんにちは。
ヒナノです。





中2の・・・
病人です。





原因不明の病気。





もぅこんな人生
やだよ・・・。





でもね・・・??





あなたがいるから
今の私は生きてるんだ。















♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪





ヒナノ「リリカーっ!!
おはようっ」





リリカ「おはよう、ヒナノ~」





コノ子は、大切な親友。





リリカ「今日・・・
病院行くんだってね・・・」





ヒナノ「う・・・うん・・・。
病気のくわしいことが
分かったんだっって・・・」





リリカは病気のことを
知っている。





ヒナノ「でも・・・心配しないで。
きっと大丈夫だから!!」





すると・・・
そこに・・・





???「おはよっ。
ヒナノ、リリカ!!」





???「どーした??
朝からテンション低くね?」





この2人は・・・
リョウとミサキ。





リリカ、リョウ、
ミサキ、私。





4人は小さい頃から
ずっと一緒なの。





リョウは・・・
ウチの彼氏・・・///





病気のことも
もちろん知ってる。





ヒナノ「ううん、
何でもないよ」





リョウ「そっか??
顔色悪いけど・・・??」





こういう優しいところが
好きなんだよ・・・///





ミサキ「そういや・・・今日、
病院だったっけ??」





ヒナノ「うん・・・」





リョウ「頑張れよ」





きゅんっ





ありがとう。
皆・・・





大好きだよ。















― 病院 ―





ママと2人で
病院に来ていた。





私はずいぶん
長い検査を受けた。





そして・・・





先生「残念ながら・・・
ヒナノさんの命は・・・
あと3ヶ月です・・・」





うそ・・・
さ・・・3ヶ月??





こんなに元気なのに??





私は信じることが
できなかった・・・















― 翌日 ―





私は3人を呼び出した。





リリカ「で??
病院どうだったの??」





ヒナノ「それが・・・」





3人が真剣な顔つきになった。





私は次の言葉を発するのが
辛くて辛くて仕方なかった。





ヒナノ「それが・・・
余命3ヶ月なの・・・」





かなりの沈黙だった・・・。





沈黙を破ったのは・・・





リョウ「それ・・・まぢなの?」





ウチはコクンと頷き、
涙を流した。





リリカも泣き出した。





リリカ「ヒナノ・・・
ウソって言ってよぉ!!!!!!」





ゴメン・・・
ウソって言ってあげたいけど・・・
本当なんだ。





ミサキ「そんなに元気なのに??」





みんな・・・ゴメンネ。





こんな弱い
私のそばにいてくれて・・・
ありがとう。





リョウ「ヒナノ・・・オレらは・・・
お前が3ヶ月しか生きられないとしても、
ずっとそばに居るから」





ヒナノ「リョウ・・・
ありがとうっ・・・」





それからの毎日は
いつも以上に楽しくて・・・





病気のコトなんて
忘れていた。





でも・・・
病気はドンドン進んでいって・・・





残る命は・・・
1ヶ月を切った。





そんなある日・・・















★・・・★・・・★・・・★





リョウ「今年も皆で
花火大会行こうよ」





「「「賛成!!」」」





リリカ「ヒナノ・・・
ムリしなくて良いからね??」





ヒナノ「行きたいモン」





ミサキ「じゃあ決まりだな!!」





楽しみだな・・・





皆との最高の思い出が
作れますように・・・















― 花火大会当日 ―





ヒナノ「わぁ~!!
人いっぱい!!」





リリカ「だって・・・
今年で最後だもん。
この花火大会」





あぁ。そっか。





この花火大会も
私の命が消えると同時に
なくなっちゃうんだ。





いや・・・
こんなコト考えちゃ
だめだっ・・・





楽しまなくちゃ!!!





「ただいまから・・・
花火を打ち上げます・・・」





アナウンスの声と共に
たくさんの花火が上がった。





あれ??





いつの間にか
ミサキとリリカが
いなくなってる。





ヒナノ「リョウ・・・2人は??」





リョウ「トイレだって」





ヒナノ「キレイだね。花火」





リョウ「そーだな。
・・・なぁヒナノ・・・??」





ヒナノ「何??」





リョウ「オレさ・・・。
お前といる時間が1番幸せだったよ。
お前が天国行ったとしても
絶対忘れないから」





ヒナノ「ば・・・ばかぁ・・・
こんな時に泣かせないでよぉ」





私は、いっぱいいっぱい泣いた。





ヒナノ「私だって
リョウのこと忘れないし、
ずっとココロの中に
リョウはいるって信じてる!!」





リョウは私を優しく
抱きしめてくれた。





そこにキレイな
ハートマークの花火が上がった。





ヒナノ「リョウとこの花火
見られて良かった」





リョウ「オレも・・・」





大好きだよ。リョウ。





ずっとそばにいれなくて
ゴメンネ。















★・・・★・・・★・・・★





それから1ヶ月後、
私は静かに息を引き取った。





愛しいリョウの声を
聞きながら。





「ヒナノっ!!
オレとみた花火・・・
絶対忘れんなよ!!」





これが最後に聞いた
大好きなあなたの言葉でした。





本当にありがとう。
大好き。





ずっーと
忘れないから。





アナタと過ごした日々も
花火も・・・





リョウといれて
私は幸せでした。















リョウside **





オレの彼女が今、
息を引き取った。





リョウ「ヒナノ・・・」





オレはずっと
泣いていた。





オレがもっと強かったら・・・
アイツを守れていたのに・・・。





そこに・・・





???「あなた・・・
リョウ君よね??」





ヒナノのお母さんだ。





リョウ「そうです・・・
お久しぶりです」





気まずいな・・・





ヒナノ母「ヒナノと
仲良くしてくれてありがとう」





リョウ「いえ・・・
オレの方がアイツに
助けてもらってました」





ヒナノ母「ねぇリョウ君。
あなたにヒナノの部屋を
片づけてほしいの。
ヒナノも喜ぶだろうし」





オレはその頼みを
引き受けた。















― 翌日 ―





in ヒナノの部屋





久しぶりだな。
ヒナノの部屋に来るの。





よしっ・・・
かたづけるか。





オレは片付けを始めた。





ヒナノが大切にしていた物は
残して・・・。





そして・・・
オレは机の引き出しを開けた。





ココには・・・
封筒がいっぱい。





誰宛だ???





リョウ「えっ!」





その手紙は・・・





ママへ
パパへ
リリカへ
ミサキへ
病院の先生へ
クラスの皆へ





そして・・・
リョウへ。





オレは早速
手紙を開けた。





―――――――――――――――――――――
~リョウへ~

リョウがコノ手紙を読んでるってコトは、
私はリョウの隣にいないってことだね。

でもね??
私、リョウといる時間が1番楽しかった。
一緒に笑って、喜び合って・・・。
一緒にいる時間はあっという間だったけど、
かけがえのない時間になったよ。

あと・・・ゴメンネ。
こんな弱い私で・・・。
もっと強かったらリョウとずっと一緒に
いれたのかな??

私はもっともっとリョウと過ごしたかった。
花火大会、ずっーと忘れない最高の思い出だった。
本当にありがとう。
リョウがいたから私は病気とも闘えたんだよ。
好きになってくれてありがとう。

          十文字 ヒナノより
―――――――――――――――――――――





リョウ「ヒナノ・・・」





オレは泣きじゃくった。





かっこわるいと思うけど、
泣いた。





ヒナノ・・・
オレ、もっと強くなるよ。





もう泣かないって
決めたから。







『泣きたいときは
泣いても良いんだよ』







懐かしい声が聞こえた。





ヒナノだ・・・。





リョウ「ありがとう。
ヒナノ。大好きだ」





『あたしも。
ずっと忘れないで』





そう言ったきり
ヒナノの声は
聞こえなくなった。





忘れるわけないだろ。





ずっとお前は
俺の心の中にいるよ。

















ヒナノside** in 天国





リョウっ!!





私はずっーとここから
見守っているからね。







*END*

─ ニコ学名作リバイバル ─
この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。

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