センパイの恋人。

CAST凛美

作者：あめのしずく

2021.06.12

みなさんこんにちは、
私は凛美、
中学２年生！

私の通うニコラ学園は、
今週末に文化祭があるの。

中でも１番盛り上がるのが、
代々伝承されてきた
「中学生の主張」！

今私には、片想い中の人、
内田蓮先輩がいるの。

先輩は野球部の
エースピッチャー。

だから、すごく
モテるんだよね・・・

だから、今年から
野球部のマネージャーになって、
頑張ってる最中です！

○＊○＊○＊○＊

・朝練・

リミ「先輩
おはようございます！
今日も頑張ってください！」

レン「サンキュー！
よし走り込み２０本！
行くぞー！」

ルキ「あーら、
張り切ってるじゃん！」

リミ「もーからかわないでよっ！」

この子は親友のルキ。
一緒にマネージャーていて、
明るくて男女モテしてて、
彼氏がいるらしい。

ルキ「で、先輩のLINEは
ゲットできた？」

リミ「・・・まだ、です」

ルキ「は～これだからリミは！
ほら、朝練終わったら
聞いておいで！
じゃないと帰りにアイス
おごってもらうからね!!」

リミ「え～!?」

どうしよう、
そんなの緊張するし！
でも・・・今金欠じゃん！

○＊○＊○＊○＊○＊

先輩を待ち伏せする
ことにした。

リミ「せ、せせ先輩！
お疲れ様です!!」

レン「うおっ何!!
びっくりしたー」

（ひえ～、
失敗しちゃった・・・）

でも、
勇気出さなきゃ。

リミ「あ、あの
もし良かったら、
LINE交換して
もらえませんか!?」

レン「え？
あーオッケー！」

先輩とLINEを
交換した。

まじか。
やった・・・!!

リミ「あ、ありがとうございます！
あ、今日も受験勉強
頑張ってください！」

最後は、笑顔で言えた。
少しは仲良くなれるかな？

○＊○＊○＊○＊

・LINEにて・

リミ「先輩、
もうちょっとで
文化祭ですね！」

レン「そっか。
俺野球で頭から
抜けてた（笑）」

リミ「楽しみましょうね！」

レン「おー！」

○＊○＊○＊○＊

・文化祭当日・

リミ「おはよールキ！
楽しみだね」

ルキ「お、おはよ・・・」

リミ「どしたの？
なんか元気なくない？」

ルキ「いや、
私のことじゃないんだけど・・・
レン先輩、
取られちゃうかもよ？」

リミ「えっ？」

ルキの話によると、
２組の女王様、
カイラちゃんが、
なんと中学生の主張で
レン先輩に告白すると
言っていたらしい。

リミ「ウソ・・・」

ダッ

ルキ「リミ！」

（・・・私じゃ
カイラちゃんには
敵わないよねぇ）

先輩、絶対
オッケーするだろうな。

・・・LINEなんて
意味ないじゃん。

リミ「うっ、うぅー・・・
ひっく、ひっく
やっばり、ダメだよね。
ガイラぢゃんに
勝てるわけないもん・・・」

ルキが追いかけてくれた。

ルキ「リミ・・・大丈夫、
私がついてるから。
それに先輩が、
絶対オッケーするとは
限らないでしょ？」

リミ「そうだけど・・・」

その時。

レン「俺にはー、
好きな人がいます!!」

生徒「マジで!?
初耳なんだけど!!」

―最悪だ。
聞きたくなかったな・・・

レン「野球部の後輩の
マネージャーです！
リミが好きだ！
付き合ってください！」

ルキ「え、え!?
リミ、ほら！　行きなよ」

リミ「え、え？　え??」

レン「俺と付き合ってください。
返事は？」

リミ「わ、私で良ければ・・・」

男子「ヒュー!!」

女子「よかったね、内田ー！」

こうして私は、
“後輩“から
“先輩の恋人“に
なったのでした・・・！

＊ｅｎｄ＊